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リボ払いの返済は高額になり危険!リボ払いのしくみと完済法とは

澁谷 望
監修者:弁護士法人・響 弁護士
澁谷 望
  • 所属弁護士会:第二東京弁護士会 第54634号
  • 出身地:熊本県
  • 出身大学・大学院:関西大学法学部 同志社大学法科大学院
  • 保有資格:弁護士・行政書士
  • コメント:理想の弁護士像は、「弱い人、困った人の味方」と思ってもらえるような弁護士です。 そのためには、ご依頼者様と同じ目線に立たなければならないと思います。そのために日々謙虚に、精進していきたいと考えています。
  • 弁護士法人・響HPの詳細プロフィール

クレジットカードのリボ払いの返済額は高額になるってホント?
リボ払いの返済が終わらないときは、どう対処すればいいの?

クレジットカードのリボ払いは、分割払いと比較して金利が高いため、返済総額が高くなり返済期間が長くなる傾向があります。

また元金が減りにくいので残高の増加に気づきにくく、残高の総額が把握しにくいというリスクもあります。

この記事では、リボ払いの返済の危険性と返せない場合の対処法について紹介します。

リボ払いの返済が不安な方は、ぜひ参考にしてください。

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リボ払いの返済は高額になる?リスクは?

リボ払いは返済額が高額になる」「リボ払いは危険」などと、よくいわれていますが本当なのでしょうか。

なぜクレジットカードのリボ払いは危険なのかを説明します。

リボ払いの金利は年15.0%~18.0%と分割払いより高い

クレジットカードのリボ払いの金利は、分割払いと比較して金利が高めに設定されています

クレジットカード会社によって異なりますが、リボ払いの金利は年15.0%~18.0%に設定されています。この金利のために利息が膨らみやすく、返済がなかなか終わらないということも珍しくありません。

消費者金融の貸出金利も最大年18.0%程度なので、リボ払いの金利は消費者金融並みの金利ともいえます。

おもなクレジットカ-ドの手数料(金利)は以下のとおりです。

おもなクレジットカードの手数料
カードの種類 リボ払い 分割払い
エポスカード 15.00% 15.00%
セゾンカード 15.00% 10.30%~12.70% *1
dカード 15.00% 12.00%~14.75%
三井住友カード 15.00% 12.00%~14.75%
セディナカード 15.00% 12.20%~14.96%
ヤフーカード 18.00% 12.19%~14.95%
楽天カード 15.00% 12.25%~15.00%

※カードの種類により異なる
*1:ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カードの場合

リボ払いの返済総額は高くなる

前述のとおり、リボ払いは分割払いと比較して金利が高めに設定されています。

リボ払いと分割払いの支払総額で、どれくらいの差が生じるのかをシミュレーション(計算)してみました。

支払総額を比較=利用残高30万円の場合
支払総額 うち手数料額
リボ払い 413,706円 113,706円
分割払い 348,960円 48,960円
その差は? 64,746円

※リボ払い:毎月の返済額5,000円(手数料を除く)、元金定額方式、手数料率(実質年率)15.0%の場合
※分割払い:24回払い、手数料率(実質年率)15.0%の場合

この例の場合は、リボ払いのほうが約6万5,000円も返済額が多くなっています

リボ払いの返済期間は長期化する

リボ払いは、返済当初は返済額に占める手数料の割合が高く、元金の割合が低いので、元金がなかなか減っていきません

そのため、返済期間が長期化してしまいます。
リボ払いと分割払いの返済回数(期間)をシミュレーション(計算)してみました。

返済回数を比較=利用残高30万円の場合
返済回数(期間)
リボ払い 60回(5年)
分割払い 24回(2年)
その差は? 36回(3年)

※リボ払い:毎月の返済額5,000円(手数料を除く)、元金定額方式、手数料率(実質年率)15.0%の場合
※分割払い:24回払い、手数料率(実質年率)15.0%の場合

この例の場合は、リボ払いのほうが36回も返済回数が多くなっています

なぜリボ払いの返済は高額になる?

前述のように、リボ払いは分割払いと比較して金利が高めに設定されています。
しかしそれ以外にも、リボ払いの返済が高額になってしまう理由があります。

リボ払いには元金が減りにくい返済方法がある

リボ払いの返済方法は「元利定額方式」「元金定額方式」「残高スライド方式」の3種類があります。

返済方法によって危険度が異なりますが、特に注意が必要なのは元金が減りにくい「元利定額方式」と「残高スライド方式」です

返済方法はクレジットカード会社によって異なりますので、利用するクレジットカードを確認してみましょう。

返済初期に元金が減りにくい「元利定額方式」

元利定額方式」は、利用残高の大きさに関係なく毎月同じ返済額を支払う方式で、返済額の中に利息(手数料)が含まれます。

たとえば月1万円の返済額のうち、約6,000円が利息分、約4,000円が元金返済分になる、といったイメージです。

元利定額方式の返済例

この返済方法の注意点は、このように利息返済分のほうが元金返済分より多くなってしまう場合もあることです

特に返済初期に元金がなかなか減らず、完済まで時間がかかってしまうのです

一方で、利息分を含めて毎月一定額の支払いをすればいいので、毎月の支出を把握しやすいという利便性もあります。

返済が進んでも元金割合が減りにくい「残高スライド方式」

「残高スライド方式」は、利用残高に応じて毎月の返済額が変わる方式です。
利息は「元利定額方式」と同様に、返済額の中に含まれます。

そのため返済が進むにつれて、毎月の返済額は段階的に減りますが、そのたびに元金の返済割合が減ってしまう可能性があります

残高スライド方式の支払い例
残高スライド方式の返済と元利の割合例
利用残高 毎月の返済額
20万円~30万円未満 2万円
10万円~20万円未満 1万5,000円
10万円未満 1万円

利用残高が減ったからといって、利息の割合も減るわけではないことに注意が必要です。

つい使いすぎて残高が増えてしまう

リボ払いは、下記のように便利に使えるメリットもあります。

  • 毎月の支払いがほぼ一定で支出がわかりやすい
  • 生活に無理のない返済額に設定できる
  • すぐ払えないときの高額な買い物もしやすい

このように、手元にまとまったお金がなくてもショッピングができてるので、無理のない返済額で利用できてしまいます。

そのため、欲しい商品を目の前にしたときの気持ちを自制できないと、無計画に使いすぎてしまい、どんどん残高が膨れ上がってしまう危険性を秘めているのです。

残高の増加に気づきにくく、総額を把握しにくい

リボ払いを完済しないうちに、追加でリボ払いを利用すると、新しい利用額がそれまでの残高に上乗せされます。

しかし、返済額は毎月変わらないため、残高の増加に気づきにくいのです。

「毎月きっちり返済しているから残高は減っているはず」と思い込んでいても、実は返済が追いついていない、という状況もありえます。

このような使い方を繰り返していると、残高の総額を把握しづらくなるのです。

このまま無計画に使い続けていると危険です。気がついたときには、残高が驚くほど増えている可能性もあります

クレジットカードの追加利用で利用残高はどう変わる?ーリボ払いの場合ー
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
12万円利用 6万円追加利用 3万円追加利用
返済額 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000
利用残高 111,475 102,891 94,156 145,893 137,746 160,065 152,098 143,968
支払いは続く…

返済が長期化して、利息の負担が増える

完済しないうちに新たにリボ払いを利用してしまうと、残高が増え、返済期間が長期化していきます

返済期間が長期化すればその分利息も増えて、返済の負担は大きくなっていきます。

利息返済分が大きくなるということは、返済総額も多くなるということです。

このようにリボ払いは返済が長期化し、利息および返済総額の負担が増えてしまう可能性を秘めているのです。

リボ払いの返済が終わらないときの対処法

今まで説明したように、リボ払いは返済額が増えてしまいがちです。

返済がなかなか終わらない」「はやく完済したい」という方は、次に紹介する方法で対処してみましょう。

一括返済をする

利用残高の全額が支払えるまとまったお金が手元にできた場合は「一括返済」をして、完済する方法も検討してみるとよいでしょう。

一括返済のメリット
  • 一括返済をすると利用残高(元金)がなくなるため、以降の手数料を支払う必要がなくなります。その分、返済総額を少なくできるのです。
  • 一括返済はもっとも効率的な対処法である一方で、まとまったお金が必要になります。
  • 一括返済をしたことで家計を圧迫しないよう、無理のない範囲で行うことが大切です。

毎月の支払いを増額する

毎月の支払額を増やすことで、元金返済分も増やすことになります

元金の返済がスムーズに進めば完済までの期間を短縮でき、最終的に負担する返済総額を抑えることもできます。

余裕がある場合は、毎月の支払額の増額も検討してみましょう。

繰り上げ返済をする

繰り上げ返済」とは、月々の返済とは別に利用残高の一部を返済する方法です

たとえば毎月30日が返済日であれば、30日に加えて10日や20日など別の日にも支払いを行うことです。

繰り上げ返済のメリット

あらかじめ決められた毎月の返済額よりも多い金額を支払うことで、利用残高の一部を減らせます。
繰り上げ返済で利用残高の一部を減らすことができれば、その分手数料の総額が少なくなり、返済回数を減らすことも可能です。

繰り上げ返済した分は元金の返済に充てられるため、確実に残高を減らすことができます。

臨時収入が入った場合などは、積極的に繰り上げ返済を検討してみましょう。

繰り上げ返済の効果
繰り上げ返済額 短縮される返済回数
(返済期間)
減額できる手数料額
5万円 12回(1年) 7万234円
10万円 23回(1年11ヶ月) 12万5,012円
20万円 40回(3年4ヶ月) 20万1,209円

※リボ払い利用残高:50万円、毎月の返済額:1万円、元利定額方式、手数料(金利):実質年率15.0%、返済当初で繰り上げ返済をした場合

どうしても払えないときは「債務整理」を検討する

どうしてもリボ払いの返済を続けられない場合は「債務整理」も、一つの手段として検討してみましょう。

債務整理をすることで、利息や元金を減らせる場合もあります

債務整理にはおもに

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

の3種類があります。

その中で、リボ払いの解決によく利用される方法は「任意整理」です。

任意整理は、クレジットカード会社などの債権者と直接交渉することで、利息のカットを目指す方法です。

リボ払いの返済が進まないおもな原因は利息ですが、利息をカットすることでその後の返済も容易になる場合があるのです。

任意整理を有効に進めるには、弁護士や司法書士など法律の専門家に相談することをおすすめします。

債務整理の経験豊富な弁護士・司法書士であれば、返済の悩みに対する解決策を知ることができます。

「任意整理」は交渉によって利息をカットできる

「任意整理」は、貸金業者などの債権者と直接交渉して「将来利息」と「遅延損害金」のカットを目指す債務整理の一つです

原則として元本は減額できませんが、利息をカットした元本を分割払い(3~5年程度)で返済することになります。

将来利息とは

リボ払いを続けていった場合に、本来払うはずの利息です。
※利息が免除されない場合もあるので、必ず減額できるわけではありません。

遅延損害金とは

借金の返済を滞納している間に発生する損害賠償金の一種です。

たとえば債務額が300万円の場合、約168万円もの将来利息が減額できる可能性があるのです

任意整理による返済額の違い(債務額300万円)

任意整理をすることで、おもに5つのメリットが得られます。

  • 完済までの間に発生する「将来利息」が減額できる
  • 遅延損害金をカットできる
  • 3年~5年で分割返済ができる
  • 弁護士・司法書士に依頼後は借金の督促がなくなり、返済は一時ストップする
  • 「過払い金」が発生すれば返済に充当できる

詳しくは下記記事も参照ください。
任意整理とは?メリット・デメリットと期間・費用を解説

【まとめ】リボ払いの返済を放置すると危険。どうしても返済できない場合は債務整理の検討も

リボ払いは、生活に無理のない返済額をコンスタントに返済していけるなどのメリットがある一方で、以下のようなリスクもあります。

  • 金利が分割払いと比較して高いことが多い
  • 返済期間が長期化する場合がある
  • 返済総額が増える場合がある
  • 残高の増加に気づきにくく、総額を把握しにくい

返済が終わらないときは、できるかぎり繰り上げ返済などで元金を減らすことが大切です。
それでも解決が難しいときは「債務整理」を検討してみましょう。

債務整理の中でも「任意整理」をすることで、以下のようなメリットがあります。

  • 完済までの間に発生する「将来利息」が減額できる
  • 遅延損害金をカットできる
  • 3年~5年で分割返済ができる
  • 弁護士・司法書士に依頼後は借金の督促がなくなり、返済は一時ストップする

「債務整理」「任意整理」について詳しく知りたい場合は、弁護士や司法書士といった法律の専門家へ相談してみましょう。

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