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2020.10.23
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奨学金は債務整理で負担を減らせる?手続きの注意点や救済制度も紹介

奨学金は債務整理で負担を減らせるの?
債務整理しなくても奨学金は解決できる?

就職して地道に返済するつもりでいた奨学金。
しかし思うように収入が伸びず、多くの人が返済に困っています。

借金問題の解決方法に債務整理がありますが、クレジットカードや借入などの借金と同様に奨学金の解決もできるのでしょうか。

そこでこちらの記事では、

  • 奨学金の債務整理ではずせない注意点
  • 奨学金返済で使える救済制度
  • 奨学金で困ったときは専門家に相談

などについて解説します。

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奨学金の債務整理には注意が必要

借金問題の解決には債務整理が有効です。
ただし奨学金を債務整理で解決しようとする場合は、手続きによって次のように気を付けなければならないことがあります。

任意整理は奨学金に不向き

任意整理は利息と遅延損害金を免除してもらい、元金だけを3~5年かけて返済していく債務整理です。
裁判所を介さずに直接金融機関と交渉する手続きのため、法的拘束力がなく交渉に応じてもらえない場合もあります。

奨学金制度を運用する機関では、任意整理には応じられないとするケースが多いようです。
仮に任意整理を認められても、奨学金は利率がかなり低く設定されているため、利息を免除してもらったところで減額幅が小さく、あまり負担軽減は期待できません。

他の借金がある場合は任意整理で負担を減らせる

任意整理でも借金問題を解決する道はあります。
もし奨学金の他にも借金がある場合は、奨学金以外の借金を任意整理することで負担軽減が可能です。

特定の借金だけを選んで手続きできるのが任意整理の大きな特徴の一つです。
奨学金は任意整理の対象から外し、奨学金以外の利率の高い借金だけを任意整理すれば、借金全体の負担を減らすことができます。

個人再生は100万円以上の借金の減額が期待できる

個人再生は、100万円を最小限度として借金総額を5分の1~10分の1に減額し、3~5年かけて返済していく債務整理です。
減額幅が大きいため、任意整理では解決できない借金を抱えている人に向いています。

裁判所を介して手続きを行うので、認められれば法的な強制力を持ちますが、債務整理の効力は手続きをした本人にしか及びません。
そのため、個人再生を行うと連帯保証人にも支払い義務が生じます

たとえば、500万円の奨学金を個人再生する場合、本人の支払い義務は100万円にまで圧縮されますが、残りの400万円を連帯保証人が支払うことになります。

自己破産が認められれば借金は帳消しになる

自己破産は裁判所から認められればすべての借金が帳消しになる手続きです。
借金をゼロにしてもらう大きなメリットがある一方で、車や不動産などの財産があれば換価されて借金返済に充てられます。

また、個人再生と同じように自己破産の効力は本人にしか及ばないため、連帯保証人が全額を返済することになります
本人の代わりに連帯保証人が重い負担を背負わなければならないことは念頭に置いておきましょう。

保証機関を利用しても返済義務はある

親などの保証人を付けずに機関保証制度を利用している場合、個人再生をすると保証機関が奨学金の肩代わりをすることになりますが、債務整理後は保証機関に対する支払い義務が生じます。

機関保証を利用している人は債務整理を最後の手段としておき、まずはそれ以外の解決方法を考えるようにしましょう

奨学金を債務整理するリスクと何も対処しないリスク

債務整理をするにしても、やっとの思いで奨学金を返済し続けるにしても、リスクは伴います。
そこで、債務整理のリスクと何も対処しないままのリスクを比べて、何をすべきかを確認しておきましょう。

債務整理をするリスク

債務整理をした場合、3種類ある債務整理のどれを選択しても、信用情報機関に事故情報が登録されることになります。
事故情報が登録されると、その登録が削除されるまでの一定期間は次のような影響が生じます。

  • クレジットカードが作れなくなる
  • 住宅ローンや教育ローンなどが組めなくなる
  • 借金ができなくなる

事故情報の登録に伴う支障への対処法

ただし事故情報が登録されても、次の対処法でリスクを軽減することができます。

  • デビットカードをクレジットカードの代わりに使う
  • ローンを組まずに貯金をしておく
  • 借金をせず収入に見合った出費に抑える

事故情報の登録は債務整理をした罰というより、生活再建をするためのきっかけと考えれば、これまでの生活を妨げるほど深刻なリスクにはならないではないでしょう。
むしろ、奨学金の返済に困ったまま何も手を打たないほうが事態が深刻になるリスクは高いと言えます。

何も対処しないリスク

何も対処しないでいると、いずれ返済に行き詰まり滞納するリスクが高まります。
滞納が続くと一括請求をされ、最終的には給料や財産の差押えとなります。
給料を差し押さえられると、最大4分の1の金額が毎月借金の返済で差し引かれるため、今よりも生活が苦しくなるかもしれません

差押えをされてから対応しようとすると、強制執行を停止する手続きが必要になるなど、かえって面倒な手間がかかります。
何もせずにリスクを膨らませるより、今のうちにできることをしておく必要があります。

債務整理以外で奨学金の負担を減らす救済制度

奨学金の返済に困っている人のためにいくつかの救済制度があるので、債務整理をする前にできる対応策として検討しましょう。

なお、救済制度は奨学金の運用機関によって内容が異なる可能性があるため、自分が奨学金を借りた機関に直接確認してください。

減額返還制度

借りた奨学金の毎月の返済(返還)金額を減らして負担を軽減する制度です。
病気やケガ、経済的理由などから当初約束していた金額では返済が難しくなった場合に利用できます。

ただし返済する金額自体は変わらないため、月々の返済額が減る分、返済期間も延長されます
月々の返済額さえ減らせれば着実に返済できるという人に向いています。

返還期限猶予制度

ケガや病気、経済的な困難、失業などによって返済が難しくなった時に、返済の期限を猶予してもらう制度です。
所定の書類を提出し、認められると適用期間の返済が猶予されます。

あくまで猶予された期間分の返済が延期されたものであり、いずれ返済することには変わらないので注意が必要です。

所得連動返還型無利子奨学金(猶予年限特例)

平成29年度以降に奨学金の採用を受けた人は「猶予年限特例」という名称になりました。
無利子の奨学金である第一種奨学金を受けている場合、卒業後に一定の収入が得られるまで返済を無期限で猶予してもらえる制度で、次の条件に当てはまる人が対象となります。

  • 平成24年4月移行の第一種奨学金採用者
  • 年収300万円以下(給与所得者以外は、収入から控除分を差し引いた金額200万円以下)

返済の猶予を受けるためには1年ごとに承認を得なければならないので、忘れずに手続きをする必要があります。

地方公共団体の返済支援制度

県や市町村などの地方公共団体で、移住・定住促進事業として奨学金の返済支援制度を設けているところがあります。
支援額、年齢要件、奨学金採用年度など、支援の条件や内容は各自治体によって異なるため、自分が対象となる自治体を探すといいでしょう。

救済制度と任意整理の併用も可能

奨学金の救済制度と任意整理を併用する方法も可能です。
奨学金の毎月の返済額を減らしたり猶予してもらったりする一方で、奨学金以外の借金を任意整理して、利息・遅延損害金をカットし、月々の返済額を軽減します。

奨学金の返済に困ったときの相談先

奨学金の救済制度や債務整理は仕組みが複雑でわかりにくいところがあります。
一人で悩んでいても良い解決方法はなかなか出てこないので、困ったときはためらわずにしかるべき専門機関に相談してみましょう。

債務整理は専門家の知恵を借りた方が効率的

債務整理は、借金解決の専門家の力を借りると効率的に解決できます。
たくさんの人の借金問題を解決してきた実績があるので、奨学金問題の早期解決、負担軽減にも柔軟な対応をしてくれます。

債務整理以外にも様々な法律や救済制度に精通しているため、相談者に一番適した解決方法を考えてくれるでしょう

奨学金の債務整理に関する主な相談先

奨学金の債務整理で困ったときは、次の機関・施設に相談しましょう。
相談だけではなくそのまま債務整理の依頼をすることもできるので、便利に利用できます。

  • 法テラス

法テラス(日本司法支援センター)は国によって設立された公的な機関で、法律に関する様々なトラブルの相談に対応しています。
全国に事務所があるため地方在住の人でも利用可能で、収入などの条件によっては無料で相談できます。

  • 弁護士事務所、司法書士事務所

借金解決の経験が豊富にあるため、個々のケースに最も適した解決策を速やかに考えてくれます。

特に弁護士事務所だと、借金問題だけではなく法律全般に対応できるため、債務整理とは別の問題が絡んだ場合でも迅速な対処が可能です。
何度でも無料相談できる事務所で話をすれば、信頼できる専門家に依頼することができるでしょう。

まとめ

奨学金は貸金業者からの借入とは異なり、債務整理をするのが難しい借金です

債務整理をすると、親や親戚など保証人への負担も心配になってきますので、まずは奨学金の救済制度を利用しましょう。
他にも借金がある場合は、奨学金以外の借金を任意整理することで大きな負担軽減になります。

救済制度も債務整理も仕組みが複雑なので、困ったときは専門家に相談しましょう。

専門家はたくさんの借金問題を解決してきた実績があるので、奨学金の返済で悩んでいる人にも大きな助けになってくれます
まずは無料相談で自分の置かれている状況を気軽に打ち明けてみてはいかがでしょうか。

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