交通事故の示談金はいくら?被害者がもらえるお金の相場や計算方法

交通事故に遭い、ケガの治療中に気になりはじめるのが「示談金はいくら貰える?」ということ。「金額の目安がいくらか知りたい」という相談は多いです。ケガや後遺症に見合った示談金を受け取るために、相場を知るのはとても大切なこと。
そこで、治療費や慰謝料など、交通事故の示談金の相場についてまとめました。

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示談金の相場や目安はどう確認する?

「自分の交通事故で示談金はいくら?」と気になり、相場についてインターネットで調べる人は多いです。

しかし、インターネットだけで自分が受け取れる示談金の目安がわかるかといえば、それは難しいでしょう。

事故のシチュエーション、治療期間、後遺症の有無などが一人ひとり異なりますので、「このケースの示談金はいくら」とは一概に言い切れません

示談金の合計額はわかりませんが、慰謝料などの項目別であれば、相場がわかるものもあります。

示談金の項目ごとに相場がわかるか確認をしていきましょう。

治療費と休業損害に相場はありません

治療でかかった費用や会社を休んだことに対する損害は、一人ひとり金額が異なります。

そのため、「いくらが相場」とは言えません。

目安はご自身で計算したり、弁護士などの専門家に相談したりして確認をする必要があります。

治療費や入院費、交通費は基本的に全額支給!

治療費は、交通事故によるケガであれば、基本的にはかかった分だけ支払われます(症状固定を迎えるまで)。

入院や手術が必要な場合の費用や雑費、通院時の交通費も同様です。

休業損害は、欠勤日数と収入で変わります

休業損害は、ケガの治療で仕事を休んだ日数、被害者の収入によって金額が変わります。

同じケガでも、仕事をしながら治療できる場合もあれば、欠勤しなければならない場合もあり、欠勤日数は一概には言えません。

また、収入は個人差となってしまいます。

そのため、「足首の骨折の場合は何日欠勤して休業損害いくら」といったような具体的な金額は決まっていません。

ケガの治療が終わった後に、休業損害の計算式にご自身の収入と欠勤日数を当てはめ、金額を計算していきます。

入通院慰謝料は入通院の期間で相場がわかる!

いっぽうで、入通院慰謝料は目安となる金額がわかりやすいです。

入通院慰謝料は、入院と通院の期間で金額が決まり、「何ヶ月通院したらいくら」といった基準があります

ただし、必ず基準の金額が支払われるわけではありません。

弁護士が示談交渉をする場合、裁判基準という基準額を目安に交渉を行い、その8〜9割ぐらいの金額で示談をすることが多いです。

参考として裁判基準の入通院慰謝料と相場の金額の一部をご紹介します。

入通院慰謝料の裁判基準と相場

通院期間 裁判基準 示談交渉をした場合の相場
1ヶ月 28万円 22.4万円
2ヶ月 52万円 41.6万円
3ヶ月 73万円 58.4万円
  • 裁判基準は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準(別表Ⅰ)」を参照。
  • 相場は独自に算出したものです。
入院期間 裁判基準 示談交渉をした場合の相場
1ヶ月 53万円 42.4万円
2ヶ月 101万円 80.8万円
3ヶ月 145万円 116万円
  • 裁判基準は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」を参照。
  • 相場は独自に算出したものです。
  • 1ヶ月は30日で計算し、端数は日割りで計算します。
  • 通院と入院を両方している場合は、それぞれの期間を考慮した金額になります。
  • 日数は、通院期間で計算するのが原則ですが,実際に通院した日数が少ない場合は,「実通院日数×3.5倍程度を通院期間の目安とすることがあります。
  • むち打ちで他覚所見がない場合など軽傷の場合は、上記より低額になります。

示談金は後遺障害等級で大きく変わる

治療中に示談金の合計額がいくらぐらいになるか、判断できないことが多いです。

その理由は、ケガが完治するか後遺症が残るかで示談金が大きく変わる可能性があるからです。

後遺症が残り、その後遺症が後遺障害と認められて等級の認定を受けた場合に、後遺障害慰謝料と逸失利益を請求できるようになります。

これにより、示談金の半分以上が後遺障害慰謝料と逸失利益になるケースもあります。

将来の損害に対して支払われる補償のため、金額が高額になりやすいのです。

さらに、後遺障害慰謝料と逸失利益は、認定される後遺障害等級によって金額が数百万円も変わります。

そのため、後遺症が残るかまだわからない段階では、金額の見当はつきづらいのです

後遺障害慰謝料は具体的な相場がありますが、逸失利益の金額は一人ひとり異なり、計算もとても複雑になっています。

弁護士に相談して適切な示談金額を確認!

「同じような交通事故に遭った人は示談金をいくらもらっているのか」。

相場も気になりますが、大切なのは自分のケースでは適切な示談金額はいくらなのかを把握し、その金額をしっかり受け取ることです

同じような事故でも、ちょっとした事情の違いで金額は変わりますので、相場以上の金額があなたにとって妥当な可能性もあります。

適正な示談金の目安を具体的に知りたい人は、一度弁護士に相談して確認することをオススメします。