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『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平と古藤由佳のこんな法律知っ手相

弁護士法人・響の古藤由佳弁護士と
手相芸人の島田秀平氏が
様々なトラブルや
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2021.2.25放送

第108回

『もしも』に備える!示談交渉の際に知っておくべきポイント

カメラに向かって笑う島田秀平さんと澁谷望弁護士

今回も、弁護士法人・響の弁護士、澁谷 望(しぶたに のぞむ)先生にお越しいただきました!今日は「親に感謝の気持ちを伝える日」だそうです。澁谷先生に、司法試験に合格した際にご両親へ感謝の気持ちを伝えた時のエピソードを教えていただきました!皆さんも、この機会に改めてご両親に「ありがとう」を伝えてみてはいかがでしょうか?

さて、第108回は「交通事故の示談交渉」について、流れやポイントを澁谷先生に徹底解説していただきました!そもそも示談とは、民事上のトラブルを裁判外で当事者同士が話し合いで解決していくことです。交通事故でいえば、加害者は被害者に対して発生した損害を賠償しなければなりません。その際、金額や支払い時期などについて、裁判手続きなどを利用せずに話し合いによって合意・解決に至るのが、示談です。

被害者は、加害者が加入している任意保険会社と示談交渉をしていくことになります。その際、保険会社が提示してくる内容は、治療費・通院交通費・休業損害・傷害慰謝料・逸失利益(いっしつりえき・※1)・後遺障害慰謝料・(亡くなった場合は)死亡慰謝料など、さまざまです。
※1…事故がなければ得られたであろう収入を損害として考えたもの。

交渉相手となる保険会社は交渉のプロです。「提示された金額は妥当なのか」「項目自体の意味がよく分からない」など、素人では不安で、交渉は不利な気がしますよね。そんな時、ご自身の保険に「弁護士費用特約(※2)」がついていれば、弁護士に示談交渉を依頼した際の弁護士費用を負担しなくてよいので、いま一度ご自身の加入している保険を確認することをおすすめします!
※2…弁護士への相談・委任の費用を保険で補償する特約のこと。

示談交渉では、まずは相手方の保険会社から示談金額の提示があることが一般的。この時、保険会社はあくまで加害者の代理として交渉しているので、必ずしも被害者にとって有利に話を進めてくれるとは限りません。「保険会社に提示された金額に納得がいかない」「金額が妥当かどうかよく分からない」などの場合は、弁護士への相談がおすすめです。弁護士が示談交渉に介入することによって示談金額アップも期待できます 。

最後に、事故が起きた際、示談交渉の前に必ずやるべきポイント5つをご紹介。

①まずは警察に連絡すること
 怠ると、後で交通事故が発生したことの証明が難しく、損害賠償を受け取ることができなくなる場合があります。

②事故状況の確認や記録をしておくこと
 示談の際には、過失割合(それぞれどのくらいの責任があるのか)がよく問題となります。人の記憶はあいまいなので、なるべく現場に残っている証拠状況をカメラで撮影したり、メモをして残しておくのが良いでしょう。

③加害者の指名・住所・連絡先を確認しておくこと
 免許証の写真を撮影して残しておくのが望ましいです。

④ご自身が加入している保険会社に報告すること
 加入している保険の内容によって補償を受け取ることができる場合があります。(事故時にすぐにお金がない場合などに保険会社が賄ってくれることも)

⑤通院をしっかりする
 特にむち打ち症状などはのちのち発生することがあります。事故と関係のある怪我なのかが分からなくなってしまわないように、自覚症状がなくても念のため病院で検査しておきましょう。できれば当日に行くのが望ましいです。

事故に遭わないように安全運転が一番ですが、万が一事故が起きてしまった場合には、今回ご紹介した5つのポイントを忘れずに、澁谷先生のいらっしゃる弁護士法人・響に相談しましょう!