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『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平と古藤由佳のこんな法律知っ手相

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手相芸人の島田秀平氏が
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2023.1.26放送

第208回

いまさら聞けないリボ払い!怖いと言われる理由とは?

携帯アプリを使う古藤由佳弁護士と島田秀平さん

番組放送日の1月26日は、「携帯アプリの日」でした!2001年のこの日、NTTドコモが携帯アプリケーションサービスを開始したことに由来するそうです。皆さまはどんな携帯アプリを使われていますか?最近、古藤先生が気になっているアプリは、「養育費を計算できるアプリ」だそうです!収入やお子さんの人数を入力すれば、おおよその養育費を算出してくれるアプリなんだそう!色々と便利なアプリが開発されていますね!皆さまのお気に入りのアプリもぜひ、教えて下さいね!

さて、そんな便利なアプリが開発される世の中ですが、最近はほとんどの決済がキャッシュレスでできるようになりましたよね。カード決済は、支払いが後払いという気軽さもあって、つい使いすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。そんな時に支払い方法を選べるのもカード決済のメリットですが、その際よく耳にするのが「リボ払い」と呼ばれる支払い方法です。皆さまは、「リボ払い」がどんな支払い方法なのかご存じでしょうか?第208回の放送では、「いまさら聞けない、リボ払いが怖いと言われる理由」というテーマで、古藤先生に詳しく解説していただきました。

 

「リボ払い」 ってどんな支払い方法なの?「分割払い」との違いとは

「リボ払い」について、なんとなく「分割して払うんだな」というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、「リボ払い」とは別に、「分割払い」という支払い方法もありますよね。では、「リボ払い」と「分割払い」にはどのような違いがあるのでしょうか?
古藤先生によると、「リボ払い」と「分割払い」はどちらも月々の支払い金額を一定に設定できる支払い方法ですが、同じ金額の利用でも、支払い期間や利息が異なるそうです。
まず、「分割払い」は、“利用ごとに支払い回数を選択できる支払い方法”だそうです。選択できる支払い回数はクレジットカードによって異なり、利息は支払い回数や利用金額に応じて変動します。
一方、「リボ払い」は、“利用金額や利用件数にかかわらず、毎月の支払い金額がほぼ一定となる支払い方法”なんだそうです。「分割払い」の場合は利用ごとに支払い金額が決まるため、利用件数が増えるほど毎月の支払い金額も増えるのに対して、「リボ払い」は利用件数が増えても、毎月の支払い金額を一定にすることができます。また、「リボ払い」の利息は、毎月の利用残高に対して発生します。

 

「リボ払い」のメリットは?見落としがちな「リボ払い」の落とし穴!

前述の通り、リボ払いは、毎月の支出金額が大きく変わらないため、支出の管理がしやすくなります。利息も毎月の利用残高に対して発生するので、毎月の返済で利用残高が減れば、利息も下がっていきます。こうして聞くと、リボ払いの方がメリットは大きいように思えますが、古藤先生によると、そこが“リボ払いの落とし穴”なんだそうです。
「リボ払い」は、利用金額にかかわらず毎月の返済額が一定となるため、便利な反面、「気付いたら使いすぎていた!」ということになりやすいそうです。
また、「リボ払い」は、元金(利用残高)に対して利息が発生するため、利用残高が高額になるほど、設定した支払額の内、利息に充てられる金額が高くなっていくのだそう。その結果、毎月一定額を支払っていたとしても、実際は大半が利息に消えていて、元金自体はほとんど減っていないという状況が発生する恐れがあるそうです。
リボ払いの利息は、通常、実質年率15%程度で設定されています。リボ払いの利用金額が大きくなり、支払期間が長期化すると、それだけ利息がかさんでしまい、“毎月支払いをしているのにいつまでも返済が終わらない”という状況に陥ってしまうそうです。
リボ払いを利用する際は、毎月の返済額の中には元金だけでなく利息も含まれていることに注意しなければいけないんですね。

 

「元金がなかなか減らない」「支払いができなくなった」場合の返済方法!

仕組みを理解していないと、思わぬ落とし穴にはまる可能性がある「リボ払い」ですが、では、もしリボ払いを利用して、「元金がなかなか減らない」「支払いができなくなった」という時には、どう対処すれば良いのでしょうか。

リボ払いを終えるためには、リボ払いをやめて、残りの利用残高を一括返済するのが一番ですが、一括で返済できるのであれば、そもそもリボ払いは利用していませんよね。
古藤先生によると、早くリボ払いを終える方法として、もし余裕があれば、「繰り上げ返済」をするとよいそうです。利用残高の全額を一括で返済できなくても、ある程度の金額を繰り上げ返済すれば元金が一気に減ります。その分だけ今後の利息の負担が減るため、完済時期が早まるそうです。

また、もう一つの対処法は、「任意整理を検討すること」だそうです。利用残高が支払いきれないほど膨らんでしまった場合は、債務整理も視野に入れた方がよいとのこと。
よくあるケースとして、リボ払いの支払いのために他の金融機関からも借り入れをしてしまうケースがあるそうです。そうなると、さらに借金が膨らんでしまいます。返済が苦しいと感じるようになったら、早めに弁護士に相談して任意整理を検討するなど、根本的な解決を考えることがオススメだそうです。
任意整理をすることで、「将来利息(交渉成立日以降に生じる予定だった利息)のカット」と「返済期間の延長」が可能になるとのこと。利息を止めた上で、3~5年程度の分割で無理のない返済期間に調整することで、月々の返済額が少なくなるそうです。ただし、クレジットカードが一定期間使えなくなるなどのデメリットもあるため、一度弁護士などに相談してみると良いとのことでした。

「リボ払いが怖い理由」について解説していただきましたが、「リボ払い」も賢く利用すればメリットのある支払い方法です。古藤先生は、「リボ払いの仕組みを理解していない人」、「欲しいものがあると無計画に買ってしまう人」、「浪費癖のある人」はリボ払いを利用しないほうがいいタイプかもしれません、と仰っていました。
「リボ払い」を利用する時には、しっかりとその仕組みを理解して、計画的な利用を心がけてくださいね。

それでも、返済が苦しいと感じるようになったら、ぜひお早めに弁護士にご相談ください。
リボ払いや、借金に関するご相談は、弁護士法人・響まで!


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