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『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平と古藤由佳のこんな法律知っ手相

弁護士法人・響の古藤由佳弁護士と
手相芸人の島田秀平氏が
様々なトラブルや
法律について、わかりやすく解説する番組!

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2022.3.17放送

第163回

コロナ禍でバイクブーム到来!その陰で事故も増加中

漫画を読む島田秀平さんに怒る古藤由佳弁護士

放送日の3月17日は、1959年、日本初となる少年週刊誌『週刊少年サンデー』と『週刊少年マガジン』が創刊された日。それにちなんで、「漫画週刊誌の日」になったそうです!
古藤先生に子どもの頃の漫画エピソードを伺うと、なんと、古藤家では高校生まで漫画禁止だったそう。島田さんも驚きの表情でした(笑)
ですが、漫画禁止の中、高校生の古藤先生がこっそりと読んでいた漫画が、『SLAM DUNK』。最初はご友人に借りて読んでいたそうですが、どうしても手元に置きたくて、大人になって完全版ですべて揃えたそうですよ!心打たれたシーンは、ミッチー(三井寿)の「安西先生…!! バスケがしたいです……」というシーンだそうです!確かに名シーンですね…!

さて、続くコロナ禍で、現在、「密」を避ける交通手段としてオートバイの人気が高まっているそうです。都市部の教習所では、若者や女性を中心に二輪免許の取得希望者が殺到。販売店では人気車種の品薄が続き、納車に半年以上かかることもあるのだとか。
しかしその一方、このブームの陰で、交通事故も増加しているようです。
警察庁発表の交通事故統計によると、2020年の全国における“交通事故死者数”は2839人と過去最少で、統計開始以来、初めて3000人を下回りましたが、2020年中に発生した“原付を含む二輪車乗車中死者数”は、前年より16人増えて528人となり、再び増加に転じています。
バイク事故は、体が剥き出しになっていることもあり、自動車事故以上に命に係わりますから、気を付けたいですよね。そこで、第163回の放送では、バイク事故について、古藤先生に詳しく伺いました。

バイク事故の主な原因としては、まず、“スピードの出しすぎ”があるそうです。特に交通量の少ない深夜・早朝はつい出しすぎてしまうという人も多いようです。
そして、“自動車の死角に入ってしまって起こる巻き込み事故”。バイクに乗っていると、「横を走っているんだから車の運転手は見ているはず」と思うかもしれませんが、車にはどうしても死角が出来てしまうため、突然巻き込まれるケースが少なくないそうです。
また、“前方不注意”も原因の一つとのこと。バイクは自動車と比べると、乗車姿勢やヘルメットなどで視界が狭いため、左右・前後確認は特にしっかり行う必要がありますが、つい、よそ見をしてしまう人も多く、事故の原因になっているそうです。バイクは一瞬でバランスを崩してしまいますから、よそ見は大変危険ですよね。
スピードを出しすぎない、自動車の死角に入っていないかを確認する、よそ見をしない、と基本的なことではありますが、バイクを運転する際には気を付けましょうね。

では、もしバイク事故を起こしてしまった場合にはどう対処すればいいのでしょうか。
バイク事故の対応は、基本的には自動車事故と同じ対応になるそうです。
まずは慌てずにバイクを安全な場所に移動させ、自分も安全な場所に避難します。
怪我人がいる場合には、怪我人の救助を最優先に行ってください。大丈夫そうと思っても、絶対にそのまま逃げてはいけません。救護義務違反など、罰が重くなってしまいます。
もし怪我人がいない物損等のみの場合は、警察に報告をします。
怪我人がいる場合には、その前に救急車を呼びましょう。
警察に報告した後は、契約している保険会社に連絡します。バイクの損傷具合や、自力走行可能かなど、詳しく確認されるので、なるべく詳しく状況を伝えるようにしましょう。
必要な連絡が終わったら、事故状況を確認します。衝突地点や、停車位置、スリップ痕などの証拠収集を行い、目撃者がいた場合には、その人の住所・氏名・連絡先をもらいましょう。証拠収集については、スマホで写真や動画を記録すると良いですよ。

また、バイクを運転する際、万が一に備えてできることとして、任意のバイク保険には必ず加入しましょうと仰っていました。
自動車の任意保険の加入率が約9割であるのに対して、バイク保険の加入率はわずか4割程度と言われているそうです。古藤先生曰く、「車の場合と比べると、事故の時の損害が少ないというようなイメージがあるのかもしれません」とのことです。確かに、バイクは馬力が小さいので、物損などを考えると車よりは小さくなる傾向があるそうです。しかし人損、つまり相手や自分が怪我をしたということになると、車と同様、バイク事故も高額の賠償額が必要になるとのこと。
自賠責保険は相手方に対する補償なので、自分の怪我に対して保険金は支払われません。特に、バイクは重症を負いやすいため、任意保険で備えておくことをお勧めしますとのことでした。

そして、任意保険のメリットについても改めて教えていただきました。
バイク事故の加害者になってしまった場合、被害者の治療費、被害者の物的損害に対する補償、自身の治療費、自身のバイクの修理費、裁判をする場合には弁護士費用など、多くのお金がかかります。
また、被害者になった場合も、自分の過失の割合によっては、自分の治療費やバイクの修理費以外に、相手の治療費、相手の修理費を負担しなければいけない可能性もあります。
そういった自賠責保険ではカバーできない費用も、任意保険に入っていれば安心ですよね。

特に、被害者になった場合に役立つのが、「弁護士特約」です。
「弁護士特約」は、番組でもこれまで何度かご紹介してきましたが、交通事故の相手方に対して、損害賠償請求を行える場合に、弁護士への相談や、弁護士の交渉、訴訟などによって発生した弁護士費用を一定の限度額の範囲内で保険会社が負担するというものです。
これにより、費用の心配をせずに弁護士に交渉を依頼することができ、スムーズに相手方との示談を進めることが出来ます。
任意保険に加入する際は、弁護士特約をつけること。すでに任意保険に入っている人は、弁護士特約が付いているかどうか確認してみてくださいね!
また、弁護士特約を使った場合の弁護士は、ご自身で選ぶことができます。
万が一、事故に遭って困った際には、弁護士法人・響にご相談ください!