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『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平と古藤由佳のこんな法律知っ手相

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2024.1.18放送

第259回

増加する動物との接触事故!もしもの時の対処法は?

自分にとってのいい部屋の条件を並べる島田秀平さんと古藤由佳弁護士

放送日の1月18日は「いい部屋の日」でした!古藤先生がお部屋を選ぶときに重要視することは「駅近・白っぽいお部屋・宅配ボックス」とのこと。島田さんは「宅配ボックス・ペット可・24時間ゴミ出しOK」だそうです!おふたりの「いい部屋」の共通点は「宅配ボックス」でした!配達員の方にとっても有難いシステムですよね!
ちなみに島田さんは昔、毎朝7時に隣の部屋からアラームの音楽が30分以上聴こえてくるという経験をしたことがあるそうですよ。いい部屋の条件は色々ありますが、地域の環境やご近所さんとの関係性なども結構大事ですよね!

さて、ここ数年、町に出没する危険な野生動物や、農作物への深刻な被害のニュースをよく聞きますよね。そのようなこともあり、道路上に突然現れた野生動物を轢いてしまう事故も年々増加しているとのこと。そこで第259回の放送では、もし野生動物と接触事故を起こしてしまった場合、どう対処すればよいのか、古藤先生に詳しく解説していただきました。

ロードキルは1年間でどのくらい発生するの?

国土交通省の資料によると、2022年度に全国の国道で処理されたロードキル(道路上で起きる野生動物の死亡事故)の件数は約70,000件、高速道路では約51,000件だったそうです。もし走行中の車両と大型の野生動物が衝突すれば、車両が損傷するだけでなく、運転手と同乗者も無傷ではすまないこともありますよね。それが高速道路の場合、接触や回避の仕方によっては、命に関わる大惨事になる可能性もあります。

もし動物との接触事故が起こったらまずはどう対処する?

もし動物との接触事故が起きてしまった場合は、まず安全な場所に車を止めて、通常の事故と同じように警察へ連絡してください。
尚、人身事故の場合は、すぐに怪我人がいないかの安全確認や救護が必要ですが、相手が野生動物の場合、むやみに救護をするのはNGとのこと。はねた動物に近づいた途端、急に暴れ出したり、向かってきて攻撃されることもあり得るそうです。さらに、はねられた動物の親や子どもがそばにいることもあるため、むやみに近づくと親や子供に襲われるリスクもあるとのこと。かわいそうだと思って救護したい気持ちもあると思いますが、むやみに救護をしないようにしてください。
また、野生動物の場合は感染症などの問題もあるため、もし触る場合には手袋などを使い、直接素手では触らないように注意が必要とのことです。

動物との接触事故で警察に通報した後はどうする?

通報を済ませ、警察の到着を待っている間、特に高速道路では、二次被害を防ぐためにも、極力路肩や非常駐車帯に停車させて、乗員全員がガードレールの外など安全な場所に避難してください。また発炎筒や停止表示板で、後続車に事故車の存在を知らせることも重要です。さらに、契約している保険会社への連絡も忘れずに行いましょう。レッカー車の手配や、このあとどうすればいいかなど、適切なアドバイスがもらえます。救護以外は通常の交通事故と同じ流れということですね。

動物と接触事故を起こしてしまった場合の罪は?

道路交通法上、動物を轢いた場合に関する規定はなく、原則、減点や罰金などの罰則が科せられることもありません。ただし、事故には変わりないので、動物との交通事故は車両等による物の損壊として「物損事故」となるそうです。そのため、「危険防止等措置義務」と「報告義務」は課されているとのこと。危険防止等措置義務違反の場合、「1年以下の懲役又は10万円以下の罰金」が科され,報告義務違反の場合には「3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」が科されます。事故後の対処で違反があると、刑事罰を受ける可能性がありますので、前述した対処を必ず行うようにしてください。

動物との接触事故を未然に防ぐためにできることは?

動物との接触事故を起こさないための対処法としてはまず、「動物注意」の黄色い標識を見落とさないことだそうです。このような標識があるところでは、速度を控えめにして、用心深く通過するのが第一とのこと。夜間時の運転では、積極的にライトをハイビームにして、道路脇に動物の目が光っていないかをチェックしてくださいね。

また、もし運転中に野生動物が飛び出してきた場合、ドライバーの心理として、回避するために急ブレーキや急ハンドルを切りたくなると思いますが、基本的にはNGとのこと。熊や鹿などの大型動物が飛び出してきた場合など、衝突によって自身の身に危険が及ぶと判断すれば急ブレーキもやむを得ませんが、まわりの車の状況などによっては、横転や対向車との衝突、後続車に追突されるなどの危険性が高くなるとのことです。

年々、野生動物との交通事故は珍しいものではなくなってきています。動物が出そうな道では速度を落とすなど、慎重な運転を心がけてくださいね。そして、今回の内容も参考にしつつ、もしもの事態に備えてしっかり対処法を知っておいていただきたいと思います!


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