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『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平と古藤由佳のこんな法律知っ手相

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2023.10.19放送

第246回

多重債務から抜け出すには?原因と対処法を弁護士が解説!

カメラに向かって手相ポーズを決める島田秀平さんと古藤由佳弁護士

番組では、度々借金についての話題を取り上げていますが、借金をする人の中には一社に借りるだけでは足りず、複数の業者から借りている人も少なくありません。金融庁が作成したデータによると、2022年3月末時点で3社以上の借入がある人は116万人、その内5社以上の借入がある人が10万人となっています。そこで、第246回の放送では、複数の業者から借入をしている場合のリスクと、そこから抜け出す方法について、古藤先生に詳しく伺いました。

多重債務とは?

複数の金融業者からの借金がある人や返しきれない借金を抱える人のことを「多重債務者」と言うそうです。多重債務の状態になると、毎月、借金返済のための支出が多くなるため、生活を圧迫し、日常生活にも支障が出てしまうことがあるとのこと。また、金融業者によって返済日も金利もそれぞれ異なるため、返済計画も立て辛くなってしまいます。
多重債務に陥ってしまう理由もまた人それぞれですが、金融庁などの調査によると、自治体に多重債務で相談をした人たちが借金をしたきっかけは、「低収入・収入の減少」が最も多かったそうです。次に、「商品・サービス購入」、「借金の返済・クレジットカードの利用代金」と続き、その他にも、「他人の債務保証・借金の肩代わり」「ギャンブル等」「新型コロナウイルス感染症の影響」「医療費」など、理由は多岐にわたります。

どんなタイプの人が多重債務になりやすい?

古藤先生によると、多重債務者に陥りやすいのは、次のようなタイプの方が多いそうです。

旅行や飲み会などの誘いを断れない人
旅行や飲み会など、人からの誘いを断れない人は、自分の懐事情をきちんと考えて、厳しい時には、はっきり誘いをお断りする習慣をつけることが大切だそうです。

お金の使い方に計画性のない人
手元にお金がないのに、「後からやり繰りできるはず」と、衝動買いや根拠のない使い方をしている人は気をつけた方がよいとのことでした。今お金を使っても本当に問題がないかをしっかり考えるようにしましょう。また、現金がない場合にはクレジットカードに頼ってしまいがちですが、ローンやカードを気軽に使う癖がついていると、気づいた時には返済が困難な状況になってしまうというケースも少なくないそうです。今は電子マネーを使う人も多いと思いますが、いくら使ったかをきちんと把握できるようにしておきましょう。

見栄を張ってしまう人
後輩や友人、あるいは恋人などについ奢ってしまう癖があると、単純に一度の食事代が倍、人数によっては数倍になってしまいます。すでに借金があったり、懐が厳しい時には、「外食や飲み会の回数を減らす」、「人に奢る習慣をなくす」ことを心掛けることが大切とのことでした。一度、二度、奢ってしまっていると割り勘にするきっかけが難しいということもあるかもしれませんが、余裕がないという人はしっかり線引きをするようにしましょう。


多重債務のリスクと抜け出す方法は?

古藤先生によると、多重債務には様々なリスクがあるそうです。
例えば、多重債務で返済が苦しくなり、滞納するようなことになってしまうと、「遅延損害金」が発生します。返済期日以降に利息が増えることはありませんが、通常の貸付金利より高い金利の遅延損害金が加算されることになるため、返済額はどんどん増えてしまうそうです。そうなると、ますます生活の首を絞めることになってしまいます。さらに、返済期日を過ぎても放置しておくと、債権者から電話やメール、郵便で督促の連絡がくるそうです。そうなれば、「周囲に知られるリスク」も高くなります。さらに返済期日から2ヶ月以上滞納すると、いわゆる「ブラックリスト」に載ってしまい、金融機関での新規借入やクレジットカードの作成、利用が一定期間できなくなる可能性もあります。さらに、最悪の場合は差押えにまで発展する可能性があるそうです。
こういったリスクを考えると、なるべく早く多重債務の状態から抜け出す方が良いですよね。

多重債務から抜け出すための対処法についても伺いました。
多重債務の状態でも返済がまだ苦しくない場合には、借入先を一つにまとめるという方法があるそうです。借金を一本化することで、返済計画を立てやすくなります。また、金利はひと口の借入額が大きいほど低くなる傾向にあるため、複数の業者から少しずつ借りているよりも、一社から高額を借りている方が金利が下がりやすくなる可能性があるそうです。
もし既に自力での借金返済が厳しいという場合には、債務整理を検討した方が良いとのこと。債務整理を行うと、信用情報に事故情報が載る、いわゆるブラックリストに載った状態になってしまうため、ローンやクレジットカードの利用などに影響が出ることになります。ですが、多重債務を放置して滞納し、裁判や差押えに発展してしまうよりも、デメリットは小さいと言えます。債務整理によるリスクはありますが、最悪の状況を避けることができますよね。

債務整理には、「自己破産」「個人再生」「任意整理」の3つの方法がありますが、複雑な計算や交渉、手続きが必要となるため、どの債務整理方法が自分に合っているのかを確かめるためにも、一度、弁護士などの専門家に相談するのがおすすめです。
また、弁護士に債務整理を依頼すれば、手続きや交渉を弁護士に任せることができ、金融業者からの直接の督促や取立てをストップさせることもできます。
弁護士法人・響では、あらゆる借金問題や債務整理に関する相談を無料で受け付けていますので、ぜひお1人で悩まず、お早めにご相談ください!

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