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『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平と古藤由佳のこんな法律知っ手相

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2021.4.22放送

第116回

気を付けて!当たらない当たり屋に要注意!!

戦う島田秀平さんと澁谷望弁護士

今回も、弁護士法人・響の弁護士、澁谷 望(しぶたに のぞむ)先生にお越しいただきました! 昨日4月21日は、32年前の1989年、ニンテンドーゲームボーイが発売された日だそうです。島田さんも澁谷先生もリアルタイムでゲームボーイをやっていた世代とのことで、話が全く尽きませんでした…!

さて、第116回のテーマは「急増中!ぶつからない非接触型の当たり屋とは?」でした。
当たり屋とは、自分から車にぶつかってきて、その場で治療代などを騙し取る詐欺のことです。最近では、録画記録が証拠として使えるドライブレコーダーが普及してきたため、当たり屋の被害も少なくなってきているのでは…と思いきや、最近新たなタイプの当たり屋が出てきているそうです。今回はその新たな「当たらない当たり屋」について澁谷先生に解説していただきました!

そもそも「当たらない当たり屋」ってどういうことなのでしょうか?
事故は、物理的な接触がなくても起こります。「自転車で走っている時、横から急に車が飛び出してきて転んでしまった」「隣の車線を走っていた車が、突然自分の車線に移ってきたため、避けようとしてガードレールなどにぶつかってしまった」など、接触はしていないけれど、「事故の原因が相手にある」という因果関係が立証できれば、事故として成立し、慰謝料や修理費用を請求できます。実際にこうした非接触事故はたくさん起きているのですが、それを悪用したのが、最近の「当たらない当たり屋」なのだそうです。

当たらない当たり屋で多いのは、車ではなく、歩行者や自転車との事故とのことです。
ひと気のない夜、狭い十字路などに待ち構えていて、出会い頭に車に驚いたふりをして転んだり、物を落としたりなどして、治療費や壊れた物の弁償代金を請求することが多いのだそうです。
この場合、実際にぶつかったわけではないので、警察に届け出なくても、その場の対応で解決できそうな気になります。そして請求される金額も数千円から1~2万円程度であることが多く、「この場で収まるのなら」とつい払ってしまう人もいるとのことです。

本当の事故なのか、当たらない当たり屋なのか、見分けるにはどうしたらいいでしょうか?
一番は「その場ですぐに警察に通報すること」です。当たり屋は警察に届け出られることを避けようとするはずですので、その場で示談を提案してくる場合は当たり屋と疑ってもいいでしょう。うっかりお金を払ってしまうと、「後遺症が出た」「仕事に支障が出た」と理由を付けて、あとからさらにお金を請求される可能性もあります。お金を払った=事故を認めたという「ニセの既成事実」を作ることは避けてください。
しかし、当たり屋だと思って無視して立ち去ることは絶対にやめてください。
当たり屋ではなく本当に事故である可能性もゼロではありません。その場合、自身がひき逃げ犯として罰せられることもあります。まずは必ず警察に通報をしてください。

当たらない当たり屋に逢わないためには、前後にドライブレコーダーを付けることが最も効果的です。非接触事故は接触事故に比べると少しわかりにくいですが、証拠として残せることもあります。また「ドライブレコーダー録画中」のステッカーを貼っておくと、当たり屋避けに効果があるかもしれません。

今回お話を伺った当たらない当たり屋の被害を含め、交通事故の被害でお困りの方は専門家に相談していただくのが一番です。
ぜひ澁谷先生のいらっしゃる弁護士法人・響へ相談してくださいね!