3月5週目の放送となる第165回は、法律相談をちょっとお休みして、特別企画をお送りしました。題して、「現役弁護士が明かす!『弁護士ドラマのウソ・ホント?!』」
最近ですと、松本潤さん主演の「99.9-刑事専門弁護士-」の映画が大ヒットしたり、4月からは綾瀬はるかさんが弁護士として活躍するドラマ「元彼の遺言状」がスタートするなど、弁護士ものの作品は人気ですよね。ドラマを見て弁護士を目指すという方も増えているのだとか。
木村拓哉さん主演の「HERO」を見て法律家を志したという古藤先生は、堺雅人さんと新垣結衣さんが出演されている「リーガル・ハイ」が大好きだそうです。堺雅人さん演じる古美門弁護士が法廷で滔々と語る演説には憧れがありますと仰っていました。とはいえ、実際の法廷で古美門弁護士のように演説がすごい弁護士さんがいるかというと、そこはやはり、「ちょっとドラマチック…」とのこと。やはり、ドラマならではの演出もあるようです。今回は、色々な弁護士ドラマのウソ・ホントを解説していただきました!
まずは、法廷あるあるから。
■弁護士は「異議あり!」とは言わない
ドラマやゲームでよく見る、弁護士が「異議あり!」というシーン。古藤先生も、初対面の方に職業を明かすと、「あ、異議あり!!」と言われることがあるそうです(笑)。確かに、弁護士といえば前のめりに「異議あり!」と言いそうなイメージがありますよね。
ですが、「異議あり!」と実際に発言する機会はほとんどないそうです。仮に異議があったとしても、そっと立ち上がって「あ、異議があります。」「異議です。」と静かに言うものなのだとか。ドラマでは白熱した戦いが描かれますが、実際には戦うことはほぼなく、事務的なやり取りが交わされるそうです。
■裁判官は、木槌を叩いて「静粛に!」とは言わない
古藤先生によると、そもそも日本の裁判官で、木槌を持っている人を見たことは無いそうです。「普通に資料とペンだけ持っていらっしゃいますよ。」と仰る古藤先生に、島田さんはもう聞きたくないですと耳をふさいでしまいました (笑)。盛り上がったところで裁判官が「静粛に!」と木槌をたたくシーンは威厳があって素敵ですが、これはおそらく、海外の法廷の影響を受けているのではないかとのこと。そもそも、法廷がうるさくなること自体があまりないそうですよ。
また、島田さんが気になる点にも答えてくださいました!
■弁護士事務所はどこもあんなにお洒落?
最近の弁護士ドラマに出てくる弁護士事務所は、どこもスタイリッシュでお洒落ですよね。お洒落な弁護士事務所も実際にあるようで、弁護士法人・響もお洒落だそうですよ(笑)!
ただ、どうしても紙の資料が多くなるため、お洒落だったとしても、正直、片付いていないというところも多いかもしれません、とのことでした。
■弁護士と一緒にいるパラリーガルって何?
ドラマでもよく弁護士と一緒に行動をしている方たちがいますよね。
パラリーガルとは、弁護士の法律事務業務を補佐してくれる方で、弁護士とチームになって一緒に事件処理をしてくれる方たちだそうです。弁護士法人・響にもたくさんのパラリーガルがいるそうで、古藤先生も「本当にいつも助けていただいています。」と仰っていました。多岐にわたる弁護士業務をサポートしてくれるパラリーガルのみなさんもかっこいいですよね!
今回は弁護士ドラマのウソ・ホントを教えていただきましたが、演出だったとしても、弁護士ドラマはやっぱり面白いですよね!ドラマと現実では当然違いもありますが、ドラマの主人公達と同じく、現実の弁護士も一人一人に向き合って、しっかりと対応してくれます。
何かお困りの時には、ぜひ、弁護士法人・響までご相談ください!