今回も、弁護士法人・響の弁護士、澁谷 望(しぶたに のぞむ)先生にお越しいただきました!今日はSNSのお話から始まりました。FacebookやTwitterをされているという澁谷先生。おいしかったお店などをつぶやいているそうですよ♪なんだか親近感が湧きますね!
SNS上では以前、飲食店で悪ふざけをする様子をSNSに掲載し炎上させる〝バカッター″が問題となりましたが、法律的には業務妨害で犯罪になるので絶対にやめましょう。
ということで第109回は、最近SNS上でも問題となっている「懸賞詐欺」について、澁谷先生に解説していただきました!
「このアカウントをフォローしてこのツイートをリツイートした方のうち、〇名さまに△△をプレゼントします!」という懸賞ツイートを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
もちろん本当に行われている懸賞企画もありますが、中には詐欺につながる怪しいケースも…。
気をつけるべきは応募した後だそう。
例えば、プレゼントを受け取るための条件としてメールマガジンや特定のサイト、LINEなどの登録を促され、登録するとプレゼントが送られるどころか大量の広告メッセージが送られてきたり、メールアドレスを悪用される可能性があります。
また、登録する際に、プレゼント発送のために住所や電話番号などの個人情報を入力するように指示され、それが不正にリスト化されて悪用されることも考えられます。懸賞企画そのものに怪しさを感じた場合には、当選したからといって安易に個人情報を登録せず、中断しましょう。
他にも、送料を負担するように指示して現金を振り込ませたり、送料分のギフトコードを送るよう促されるケースもあります。少額の被害で済めばまだ不幸中の幸いですが、送料をクレジットカードで支払うよう求めてくるケースもあります。一度クレジットカード番号を教えてしまうと、その後も不正利用される危険性が高まります。不用意にカード情報を教えることがないように気を付けましょう。
懸賞詐欺に遭わないためには、応募しないのが一番ですが、応募したい場合、事前に気をつけるべきポイントを3つ教えていただきました!
①公式マークのないアカウントには要注意!
「○○プレゼント企画(公式)」などとアカウントに書いてあるのに公式マークがない場合や、公式サイトのリンクが貼られていない場合には、第三者が公式アカウントを装っている可能性があるので気をつけましょう。また、アカウントIDが意味のない文字の羅列になっている場合も疑った方がよいです。
②企業ではなく個人が行っている懸賞企画には要注意!
アカウントの普段の発信内容をチェックしてみましょう。懸賞企画以外の通常の投稿をしているかどうか確認してください。懸賞企画のことばかりツイートしているアカウントの場合、詐欺をしている可能性が高いです。
③実際に当選実績があるかどうかを確認!
企業でも個人のアカウントでも、繰り返し懸賞企画をツイートしているにもかかわらず、当選実績が全く確認できない場合は応募を避けた方が無難です。しっかりと懸賞企画を行っているアカウントであれば、結果発表を行っていたり、当選者の当選報告ツイートに関して「いいね」や「リツイート」をしていることが多いです。
応募の前に懸賞名を検索してみたり、公式ホームページで懸賞企画の情報を確認するのがおすすめです。島田さんのお話にもあったように「ただより高いものはない」を心がけ、懸賞詐欺に引っ掛からないように気をつけましょう!