弁護士コラム

とある若手弁護士の独白~就職活動に悩めるあなたに~

1 自己紹介

私は、豊岡オフィスの所長を務めております、弁護士の他谷 耕助(たや こうすけ)と申します。修習期は74期で、現在、弁護士登録2年目となります。
本コラムでは、弁護士法人・響(以下「当事務所」といいます。)への入所を考えてくださっている方々(修習生、受験生の方等)に向けて、当事務所の魅力をお届けしたいと思います。

2 入所の経緯について

私は、2020年8月に司法試験を受験した直後から、本格的に就職活動を始めました。大学時代に所属していた憲法ゼミの影響で、「社会的活動をしたい!」という思いを持っていた一方で、「社会的活動だけでは食べていけないのではないか?」という漠然とした不安も抱えていました。そのため、当初は、中小企業法務系の事務所を中心に就職活動を行っていました。まずは、自分の生活基盤を固めたうえで、余裕が出てきてから社会的活動に臨もうと考えていたのです。

幸いにも就職活動は順調に進み、同年10月初旬には、いくつか内定をいただくことができました。そろそろ就職活動を終えようと思っていましたが、もう少しだけ他の事務所も見てみようと思い、漫然と事務所説明会に参加していました。そのような状況下で出会ったのが、当事務所でした。

私が参加した当事務所の説明会の中で、代表の西川先生が発せられた「経営と社会的活動とは両立できる!」という言葉に、雷に打たれたような衝撃を受けました。スティーブ・ジョブズが、「音楽」と「電話」と「インターネット」とを掛け合わせた「iPhone」を発表した際のプレゼンを初めて見た時の衝撃もかなりのものでしたが、「経営」と「社会的活動」とを掛け合わせた西川先生のプレゼンから受けた衝撃は、それを上回るものでした。
この事務所説明会を経て、「感性が若いうちから社会的活動に取り組まなければ!経営と社会的活動は両立できる!」と考えを改めた私は、即座に当事務所に応募し、同年12月初旬に内定を頂きました。その後は、青年法律家協会修習生部会の議長を務めるなど、本格的な社会的活動の準備をしながら大阪での修習時代を過ごし、入所に至りました。

入所後、1年半ほど西新宿オフィスで勤務した後、2023年11月に当事務所の豊岡オフィスが開設されたことに伴い、同オフィスの所長に就任しました。

3 現在の業務について

入所直後に債務整理事業部に配属された後、現在に至るまで、債務整理事件を中心に扱っています。受験生時代には破産法の勉強をしたことがなかったため、当初は、不安でいっぱいでしたが、充実した研修や経験豊富な先輩方のご指導のおかげで、すぐに慣れることができました。

また、当事務所の先輩の誘いで、入所間もない頃から、羽田空港新ルート設定取消訴訟の弁護団に参加しています。受験生時代は、行政法が苦手で、勉強すること自体が苦痛でしたが、弁護団に参加したことで、積極的に勉強に励むようになりました。今は、少しだけ、行政法が好きになりました(笑)もう1件、別の弁護団にも参加しています。

事務所の業務以外では、青年法律家協会や自由法曹団の活動、母校である同志社大学法科大学院のOB会の役員やアカデミックアドバイザーとしての活動等、事務所外の活動にも積極的に取り組むようにしています。

4 入所後に感じたギャップについて

さて、そろそろ、「リアルな話を聞きたいんだ!」という声が聞こえてきましたので、入所後に感じたギャップについても触れていきたいと思います(笑)

まず、ポジティブなギャップとしましては、弁護士業務や社会的活動に対する事務所のサポートが想像以上に手厚いことです。弁護士会や弁護士賠償責任保険等の費用はもちろんのこと、各種人権団体(青年法律家協会や自由法曹団)の会費やイベントへの参加費(交通費や宿泊費)等も事務所が負担してくれます。業務用パソコンや業務用スマホも1人に1台貸与されますし、職印等も事務所が揃えてくれます。入所前の事前準備無しで、入所したその日から、弁護士業務に専念することができます。

他方で、ネガティブなギャップとしましては、(当たり前ですが、)漫然と待っているだけでは、やりたいことはできないということです。基幹事業である債務整理事件と交通事故事件の業務量は充実していますが、主体性を持って動かなければ、基幹事業のみに業務が偏ることになります。入所直後は、集中的に経験を積めるので、非常に良いことだと思いますが、弁護士としての幅を広げたいと思っている方にとっては、物足りなく思う時が来るかもしれません。もっとも、主体的に働けば、様々なことに取り組めます。基幹事業で結果を残せば、様々な一般事件にも取り組むことができますし、事務所内で発足した弁護団にも参加できます。自分がどのような弁護士になりたいかを常に思い描きながら主体的に働くことが、当事務所で成長していく上では非常に重要だと思います。

5 待遇について

「それそれ!それが聞きたかったんだよ!」という声が聞こえてきましたね。ありがとうございます。

どれだけ社会的活動に熱心に取り組めたとしても、私生活を犠牲にしていては、経営と両立しているとは言えません。あまりにも具体的な数字を出すことは避けておきますが、私の場合、1年目は、当事務所の採用サイトで1~3年目の年収モデルとされている「600万円~800万円程度」の年収を得ることができました。雇用契約なので、各種保険等は引かれますが、前述したように、経費として引かれるものは無いため、悪くない数字だと思います。また、弁護団事件や個人事件等の報酬は除いているので、個人の総収入としては、もう少し得られたイメージです。2年目は、支店長に昇進したこともあり、1年目の1.5倍ぐらいの年収を得られる予定です。頑張りが反映されている実感がありますので、今後も業務に励みたいと思います。

6 最後に

拙い文章ではございましたが、本コラムをご覧いただきありがとうございました。より詳しく当事務所のことを知りたいと思っていただけたのであれば、ぜひ当事務所の説明会にご参加ください。あなたの目で見て、あなたの耳で聞いて、あなたの肌で感じたものが、確かな事実です。あなたとお会いできる日を楽しみにしております。
当事務所の公式X(@hibiki_law_firm)もフォローしていただければ幸いです。

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