弁護士コラム

弁護士法人・響へようこそ -77期司法修習予定の皆様へ-

西新宿第2オフィスの弁護士 古藤です。

普段は、債務整理事業部に所属して業務にあたっていますが、3年ほど前から弁護士の採用も担当させていただいております。そのため、今回は採用担当の視点から、弁護士法人・響のアピールポイントや、求める人材像などを少しご紹介させていただきます。

2023年は、司法試験が7月に終わり、11月に結果が出ると伺っています。
まずは、今年司法試験に臨まれたみなさん、本当にお疲れさまでした。

いつから就職活動を始めたらいい?

司法試験が終わって、友達と毎日会わなくなると、周りの友達がどんな就職活動をしているかわからなくて、不安になっていませんか?

私自身は、「試験に受かるかどうかも分からないのに、就職活動なんてできない。」と思い込んでいたので、合格が分かってから、就職活動を始めました。
しかし、最近はどの法律事務所も、結果発表前のかなり早い時期から採用活動を始める傾向にあります。採用する側としても、意欲の高い候補者にはどんどん会って、事務所の存在をアピールしたいからです。
「試験に合格していない状態で、何を話したらいいのかわからない。」と思うかもしれませんが、試験に受かる前も受かった後も、面接で「司法試験に受かっていますか?」と聞かれることはありません。言うまでもないことですが、法律事務所に正式に入所してもらう時点で、入所者が弁護士資格を持っていることは当然の前提だからです。採用する側が知りたいのは、それ以外のところ、「なぜこの事務所に興味を持ったのか」「どんな弁護士になることを目指していて、どのように事務所に貢献してくれるか」というようなことです。
こう考えると、「司法試験合格時の順位を提出してくれないと、面接しません」という事務所でない限り、試験に受からないと就職活動をしない、と考える理由がないことをわかっていただけると思います。

また、あえて選り好みせずに事務所の事務所説明会を聞いてみることで、ひとくちに「法律事務所」と言っても様々なカラーやアピールポイントがあることが分かります。そして、ご自身にとって、どういうポイントがより重要で気になるのかなども、少しずつ明確になってきます。一般的に「大手」「いい事務所」と言われているところが、必ずしも自分に合う事務所とは限りません。ご自身にとっての大事なポイントを、探してみてください。

まとめると、合格発表前の今の時期から、就職活動の第一歩を踏み出してみてください!早すぎることはありません。弁護士法人・響の説明会にも、是非お越しくださいね。

弁護士法人・響で働くといいこと

ではここで、私が考える当事務所のアピールポイント(の一部)をご紹介します。

1 自分の基盤となる分野を作ることができる

HPをご覧いただくと、当事務所が幅広い業務分野でご相談をお受けしていることがお分かりいただけると思います。その中でも特に案件数が多いのが、交通事故・債務整理の2つの分野で、弁護士法人・響では、この2つを基幹業務としています。そこで、現時点では、新人弁護士として当事務所にご入所いただいた方は、原則として交通事故か債務整理のどちらかの事業部に配属され、そこで執務していただくことになります。

基幹業務については、インターネット広告も重点的に展開していることから、常に十分な案件数があります。また、過去の案件対応の蓄積もあるので、たしかな実績に基づいて安心して案件対応に当たることが可能です。
入所後しばらくは基幹業務中心の業務になりますが、一定期間にまとまった数の同種案件に対応することで、その分野をご自身の弁護士としての基盤にすることができます。

いろいろな案件を1件ずつ経験しても、ほとんど血肉にはなりません。多くの案件を経験して、「この分野なら大体わかった」と言える分野があることが、後の弁護士人生においても大きな武器になることと思います。

2 スケールメリットがあることによる様々な利点がある

スケールメリットとは、事業や人などの規模が大きいことによって生じる利点のことです。

弁護士法人・響は、創立から年々事業規模を拡大しており、このコラムが掲載される2023年9月時点で、弁護士は約40名、事務局は200名以上となっています。

まず、人が多いということは、それだけ多くの知識や経験値が集積されるということです。事務所としてはまだまだ若い事務所ですが、最近は経験年数の長い先生方が多く入所されたこともあり、何か未知の案件に遭遇しても、誰かは分かる、誰かが助けてくれるという安心感があります。
また、長い人生の中で出産や子育て、家族を介護したりという場面もあるかと思います。そういった理由で仕事を休んだり、時短で働くことになっても、人が多ければ、人が抜けた穴をフォローしやすいので、罪悪感なくワークライフバランスを図ることができます。

求める人材像

「求める」というと偉そうな響きがありますが、当事務所の業態の特徴などを踏まえ、「こういう方のほうが、当事務所により早く馴染んでいただけるのではないか」といういくつかの特徴を挙げさせていただきます。

1 期にとらわれずに動ける人

弁護士業界は、年齢の上下よりも修習期が重視される傾向にあります。もちろん、目上の方を尊敬する気持ちを持つことと同様、弁護士経験の長い人を敬う気持ちは大切ですが、期にとらわれすぎる必要はありません。

当事務所は、いい意味で期を重視しすぎない事務所です。適性や意思があれば、若い期でも重要な役割や案件を与えられます。弁護士1年目から支店の支店長になった弁護士もいます。1年目から、弁護団活動をしている弁護士もいます。このように、どんどん新しいことに挑戦したい方は、経験値を積みやすい環境だと思います。

一方で、「まだ新人だから。」という気持ちで、常に受け身で指示を待っているだけだと、ご自身が思っているほどの成長は望めないかもしれません。どんどん動けば動くほど、わからないことがたくさん出てきて、先輩弁護士とのコミュニケーションも増えていきます。そうやってできた人間関係から、「次の案件、一緒にどう?」と新しい経験が生まれていきます。

就職活動と同じで、経験するのに早すぎるということはありません。弁護士1年目から、どんどん新しい経験をして、ご自身の経験を、ぜひ事務所のメンバーにも共有していただけたらと思います。

2 工夫しながらコミュニケーションがとれる人

先述したとおり、当事務所には、多くの弁護士と事務局がいます。そして、日々案件対応する際には、弁護士と事務局がチームになって動くことが多く、弁護士が事務局に指示を出す機会がとても多いです。ここで、事務局は法律に関する事務業務のスペシャリストですが、当然法的な専門知識があるわけではないので、指示を出すにも工夫が必要です。どういう伝え方をすれば、相手を悩ませることなく簡潔・明快な指示が出せるか、複数回のやり取りをすることなく1回で指示を終えられるか、どうしたらつっけんどんな印象を与えずに柔らかく伝えられるかなど、日々の何気ない仕事の中で、コミュニケーションの練習をしています。

こうやって、事務局に対するマネジメントを経験する中で、法律的な専門知識がない方に対してどう説明をするかのスキルが磨かれていきます。そのスキルは、そのままご相談者様、ご依頼者様とのお話に生かせるものです。

もちろん、ご相談者様、ご依頼者様とお話しする際には、特に細やかな気配りと工夫が必要です。いまだに「敷居が高い」と言われる法律事務所にご相談される方は、お悩みを抱え、悩みぬいていらっしゃる方がほとんどです。そんなご相談者様から短時間で信頼をいただくため、ご依頼後も安心して事件対応をお任せいただくために、常に工夫と練習が必要だと思います。

まとめ

書き始めると、まだまだお伝えしたいことがたくさんあります。
もし、少しでも弁護士法人・響に興味を持っていただけたら、事務所説明会にお越しください。ご希望があれば、事務所訪問等にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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