「任意整理中にスマホの分割払いに通った人はいる?」
任意整理を行うと、一定期間信用情報に事故情報が掲載されるため、スマホの分割払いやの審査には通らないのが原則です。
一方で、任意整理中でもスマホの分割払いや携帯契約の審査に通ったという人もいます。
任意整理中にスマホの分割払い・携帯契約ができるケースは大きく2つあります。
- 10万円以下の機種を申し込んだ
- 携帯利用料金の滞納・延滞をしていない
この記事では、任意整理中のスマホの分割購入・携帯契約の審査に通った人の事例、審査に通らなかった場合の対処法などを弁護士が解説しています。
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目次
任意整理中にスマホ分割払い・携帯契約の審査に通った人はいるの?
原則として、任意整理中にスマホの分割払いの審査に通るのは難しいとされています。
しかし、任意整理中はスマホの分割払いの審査に通らないといわれる一方で、任意整理中でも審査に通った人がいるのは事実です。
実際の声をいくつか紹介しましょう。
Aさん(20代・男性)のケース | |
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携帯・スマホ料金の延滞・滞納歴 | なし |
購入申し込みした携帯・スマホの本体価格 | 2万5000円未満 |
任意整理中にダメ元でスマホの新規申し込みをしたら、まさかの審査通過でした。審査に通った理由で考えられることは、端末の値段が10万円以下だったことと、過去に滞納などが一度も無かったことだと思います。僕の周りにも任意整理中に審査に通った人を知っているので意外と簡単に通るのかもしれません。
Bさん(20代・女性)のケース | |
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携帯・スマホ料金の延滞・滞納歴 | なし |
購入申し込みした携帯・スマホの本体価格 | 7万5000円以上10万円未満 |
任意整理をして8ヶ月目に、機種変更の申し込みをしました。15年以上使っている携帯キャリアで、これまで一度も利用料金を滞納したことがなかったからだと思います。<万が一審査に通らなかったら恥ずかしいので、オンラインショップから申し込みましたが、無事通過してひと安心でした。
Cさん(40代・男性)のケース | |
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携帯・スマホ料金の延滞・滞納歴 | なし |
購入申し込みした携帯・スマホの本体価格 | 2万5000円未満 |
今まで使っていた大手キャリアのスマホから、mvnoという新しい通信サービスの格安スマホに乗り換えようと考えました。SIMフリーの携帯を同時に購入することでスマホの分割払いをしたのですが、任意整理中にもかかわらず、意外とすんなりとその審査に通りました。ダメ元だったので驚きでしたね。
Dさん(40代・女性)のケース | |
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携帯・スマホ料金の延滞・滞納歴 | 1、2回あった |
購入申し込みした携帯・スマホの本体価格 | 7万5000円以上10万円未満 |
使用していた端末がかなり古くなり、任意整理を行っている最中ではあったのですが、新しい端末が欲しいと考えていました。そこでショップに行き、新しく本体購入をするため、分割手続きの審査を行ったところ、無事に審査を通過することができました。正直、審査が通らなくても仕方がないと考えていたのですが、想像していたのとは違った結果だったのでよかったです。
このように、任意整理中にスマホを分割購入できた人もいるのです。
任意整理中にスマホ分割払いの審査に通るケース
任意整理中にスマホの分割払い・携帯契約の審査に通るケースは以下の2つです。。
- 10万円以下の機種を申し込んだ
- 携帯利用料金の滞納・延滞をしていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
10万円以下の機種を申し込んだ
スマホの機種代金が10万円以下の場合、「少額店頭販売品」という割賦販売法の例外措置にあたり、通常の審査を免れます。
審査が簡素化されるため、任意整理中でも審査を通過できる可能性が開けることになるのです。
割賦販売法とは、クレジット契約に関してルールを定めた法律です。
消費者の安心・安全を守るべく、信用情報機関の記録をもとに、支払可能見込額の範囲内でのクレジットの利用を提唱しています。
割賦販売法では消費者の利便性を考慮し、支払可能見込額の調査を簡素化できる例外措置を設けており、この中の「少額店頭販売品」に10万円以下の携帯電話も含まれています。
そのため、審査に通る可能性があるのです。
個別クレジットに関する例外措置(一部抜粋)
ケース | 対応 | 少額店頭販売品 店頭販売等であっても、比較的少額(10万円以下)の生活に必要な耐久消費財(例:家電、携帯電話) |
延滞等がなければ、支払可能見込額を超える個別クレジットが利用できる |
---|
出典:政府広報オンライン「消費者の安心・安全を守るクレジット契約の新ルール~改正割賦販売法~」
携帯利用料の延滞・滞納をしていない
ただし、機種代10万円以下なら誰でもOKというわけではありません。
少額店頭販売品の例外措置で審査の簡略化が認められるのは、使用する携帯やスマホの利用料金の延滞・滞納をしていない人のみです。
携帯電話会社各社は信用情報機関とは別に、TCA(一般社団法人「電気通信事業協会」)と呼ばれる独自のネットワークを築いています。
TCAでは毎月の利用料金の記録も共有され、延滞などには厳しい措置を講じています。
したがって信用情報のチェックをクリアしたとしても、利用料金の延滞・滞納をしていたら、10万円以下のスマホでも分割購入できないことがあり得ます。
逆に、利用料金の延滞・滞納をしていないなら、分割審査に通る可能性は高まるのです。
ここで、先に紹介した4つの事例を思い出してください。
任意整理中にスマホの分割払いの審査に通過した人が契約したのは、すべて10万円未満の機種です。
加えて、ほとんどの人がそれまで携帯やスマホの利用料金の延滞・滞納をしていません。
この点からも、2つの要因が揃っていれば、審査を通過する可能性があると考えられるでしょう(ただし、個別の審査によるため、必ずしも通過するとは限りません)。
とはいえ任意整理中のスマホの分割購入は難しいため注意
「任意整理中にスマホの分割購入ができた人はいる」
「だから自分もできるはずだ」
と思いたくなる気持ちはわかります。
でも、そのように簡単に捉えないほうがよいでしょう。
本来、任意整理中のスマホの分割購入は難しいといわれています。
というのも、分割払いの申し込みをすると、携帯電話会社は信用情報を照会するため、任意整理していることがバレてしまい、支払うことが難しいだろうと判断してしまうからです。
スマホ(携帯も同様)を購入する際は、携帯電話会社と「個別信用購入あっせん契約」という約束をかわします。
同契約に基づいて分割払いする場合は割賦販売法に従うことになり、申込者の信用情報の照会が行われます。
任意整理中の人は、この照会を通じて任意整理や借金滞納の事実を携帯電話会社に知られます。
結果、支払能力がないとみなされ、分割払いの審査に落ちてしまうのが一般的なパターンです。
任意整理については以下の記事で詳しく解説しています。
任意整理中にスマホの分割購入の審査に通らなかった場合の対処法
前述の通り、任意整理中はスマホの分割購入ができないのが基本です。
そのため、10万円以下の機種を申し込み、利用料金の延滞などをしていなかったとしても、審査に通らないということは考えられます。
任意整理をしたことによって審査に通らなかった場合も、対処法はあります。
以下3つの方法を検討しましょう。
(1)一括払いで購入する
スマホの機種代金を分割払いする場合は、信用情報の照会が避けられません。
しかし、現金で一括購入するなら照会には至らず、審査を回避できます。
とはいえ、最近のスマホは高額です。
一括購入できるのは、ある程度貯蓄ができている人に限られるかもしれません。
そこで、これまで大手キャリアのスマホを利用していた人は、格安スマホに切り替えるのも手です。
格安スマホなら機種代が比較的安いので、一括購入のハードルが下がります。
(2)中古品を購入する
新品のスマホは高額ですが、中古品なら機種代金が安くなります。
分割払いするまでもなく、現金で一括払いしやすいでしょう。
中古のスマホはリサイクルショップやネットショップなどで購入可能です。
ただし、中古機種を購入しただけでは使えません。
購入後、携帯ショップに持っていき、各キャリアやSIMを提供する会社と契約を結ぶ必要があります。
(3)家族名義で購入する
家族にスマホの契約を依頼し、家族名義のスマホを使わせてもらうというやり方です。
自分で機種代金を支払い、毎月の通信料も負担します。
自身が任意整理中であっても、家族の信用情報には一切影響が及びません。
だからこそ成り立つ方法で、家族が了承してくれさえすればスマホを手にできます。
任意整理中もスマホを使いたい場合の注意点
任意整理をしても、スマホ(携帯も同様)の新規契約や機種変更自体に問題は発生しません。
ただし、以下2点に関して注意が必要です。
(1)スマホ(および携帯)の端末代・利用料は滞納しない
(2)支払いをクレジット払い以外にしておく
それぞれ詳しく解説します。
(1)スマホ(および携帯)の端末代・利用料は滞納しない
携帯電話会社に滞納している料金を任意整理した場合、その携帯会社との通信契約が強制解約になる可能性が高いです。
また、携帯電話会社を任意整理の対象から外しても、滞納を放置すれば強制解約に至ります。
不払いがある状態で強制解約になると、携帯キャリアネットワークのTCAにその情報が登録・共有されるため、他の携帯会社とも新規契約できなくなります(いわゆる携帯ブラック状態)。
滞納した料金を完済すれば新規契約は可能になりますが、強制解約される前に使っていた番号は使えなくなる点などには注意が必要です。
なお、端末代が残った状態で強制解約になった場合は、信用情報機関に事故情報が登録されます。
(2)支払方法をクレジットカード払い以外にしておく
任意整理を行うと、現在使っているクレジットカードは利用できなくなります。
スマホ(および携帯)の利用料金をクレジット払いにしていると、任意整理と同時にクレジット決済もストップし、滞納のリスクを伴います。
といっても、リスク回避は簡単です。
任意整理前に、スマホの利用料金の支払い方法を口座振替や振込に変更しておけばいいのです。
任意整理によるクレジットカードへの影響は以下の記事で詳しく解説しています。
借金返済に困ったら弁護士・司法書士に相談を
スマホの分割購入を望む一方、借金返済に頭を悩ます人は多いと思います。
任意整理をした場合、ブラックリスト入りして新たな借入は難しくなりますが、工夫次第でこれまでとほぼ変わらない生活を送ることができます。
そんな状態に導いてくれるのが、任意整理の手続きを担う弁護士や司法書士といった存在です。
弁護士や司法書士に相談・依頼すると、以下のメリットがあります。
- 一人ひとりの状況に合った債務整理方法を提案してもらえる
- 債務整理の手続きを代行・サポートしてもらえる
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