【独自取材】信販会社社員に聞く!クレジットカードの審査と督促の実態

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この記事の監修者
藤田 圭介
この記事の監修者
藤田 圭介弁護士
弁護士会所属
大阪弁護士会 第57612号
出身地
兵庫県
出身大学
立命館大学法学部 立命館大学法科大学院
保有資格
弁護士・行政書士
コメント
お悩みを抱えているみなさん、勇気を出して相談してみませんか?その勇気にお応えします。

当メディアでは、信販会社の現役社員の方への独自取材に成功しました。

クレジットカードやローン契約時の審査や、途上与信、滞納時の督促の実態を、実話をもとにQ&A形式で紹介します。

お伺いしたお話によると、クレジットカードやローンの審査には次のような特徴があります。

  • 年収や勤務年数などの「属性」と「信用情報(ブラックリスト)」を必ず確認する
  • ブラックリストに載っているとほぼ確実に審査に通らない
  • オートローンの審査はクレジットカードの審査よりやや緩い
  • 途上与信時に事故情報が発覚すると強制退会になる場合も
若い男性
お話を伺った方
T様・40代男性

信販会社で金融サービスの企画開発に従事。クレジットカードやショッピングローンの業務に精通している。

以下で詳しく紹介します。

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目次

Q.クレジットカードの審査ではどのようなことを確認しますか?

クレジットカードの審査では、おもに「属性情報」と「信用情報」を確認します。

おもな項目は、次のとおりです。

属性情報
  • 氏名、住所、生年月日、電話番号、居住年数
    居住年数は、生活の安定性を示す指標として利用されます。
  • 勤務先、勤続年数、年収
    返済能力を判断するうえで重要な要素となります。同じ会社に長く勤めており、安定した収入があるかを審査します。
  • 資金の使用目的
    カードの利用目的も確認項目の一つです。
  • キャッシング利用希望枠(希望する場合)
    キャッシング枠を希望する場合、その金額も審査対象となります。
信用情報
  • ブラックリスト
    クレジットカードやローンの滞納履歴、債務整理などの事故情報(ブラックリスト)は審査において非常に重要な要素となります。
  • 他社借入状況
    他の金融機関からの借入状況も確認します。借入額が多すぎると、返済能力に疑問が生じる可能性があります。

信用情報については下記記事で詳しく解説しています。

Q.信用情報機関の事故情報(ブラックリスト)は影響しますか?

信用情報はCICの情報を参照しています。信用情報には、クレジットカードやローンの利用履歴、返済状況などが記録されています。

信用情報に事故情報(いわゆるブラックリスト)と呼ばれる、延滞や債務整理などの記録があると、審査に悪影響を及ぼしますね。

事故情報があると、審査落ちとなる可能性が非常に高くなります。特に2ヶ月以上の延滞は、ほぼ確実に審査落ちとなるでしょう。

1ヶ月程度の延滞であれば必ずしも致命的ではありませんが、他の審査項目とあわせて総合的に判断することになります。

また複数回の滞納も、審査に悪影響を及ぼします。滞納の回数や期間だけでなく、滞納の理由やその後の返済状況なども考慮して審査結果を出すのです。

ブラックリストについては下記記事で詳しく解説しています。

Q.年収が低いと契約できない?

年収が低いからといって契約できないわけではありません。しかし「利用限度額」や「キャッシング枠」の設定に影響する可能性があります。

法律で義務付けられている「支払可能見込額調査」により、支払見込額の90%の範囲内で利用限度額が設定されます。

キャッシング枠を希望する場合は、総量規制により年収の3分の1以上の設定はできません。

用語集
総量規制とは?

改正貸金業法に基づき、貸金業者から借りることのできる金額に制限を設けた規制のことです。貸入残高が年収の3分の1を超える場合は、新規の借入れができません。

そのため年収が低いと希望する限度額が得られない、あるいは契約自体が難しい場合もあるのです。

逆に勤務先と年収が釣り合わない場合も注意しますね。コンビニのアルバイトで年収1,000万円と書かれていたら「おかしいな」と疑いますね…。

また一般的に、キャッシング枠をつけない方が審査は通りやすい傾向があります。

キャッシング枠があるとお金を借りる可能性があるため、リスクが高まると判断されるのです。

総量規制については下記記事で詳しく解説しています。

Q.審査時間はどのくらいかかりますか?

審査時間は、申し込み方法やお申込者様の状況によって異なります。

現在では多くのクレジットカード会社で審査システムが自動化されており、最短1分程度で審査結果が出ます。特にブラックリストに載っている方は、即NGとなる場合もありますね。

一方で入力情報に不備があったり、追加の確認が必要な場合は個別対応となり、1日程度かかることもありますね。

Q.信用情報が全くない(スーパーホワイト)場合はどうしますか?

信用情報が全くない状態、いわゆる「スーパーホワイト」の方は、審査が難しいといえますね。

用語集
スーパーホワイトとは?

信用情報に何も記載がない真っ白の状態をいいます。クレジットカードやローンを一度も利用していないと信用情報に記載がありませんが、債務整理をした後もこの状態になります。

過去の信用情報がないということは、信用力を判断する材料がないためリスクが高いと判断される可能性があるのです。

申し込み内容(キャッシング枠の有無や希望限度額など)や属性情報によっては、お断りする場合もあります。

逆に希望限度額が低い場合は、審査通過率が高まる傾向があります。

Q. 債務整理後はクレジットカードを作れますか?

債務整理の記録があると、クレジットカードの契約はほぼ不可能でしょう。債務整理の情報は信用情報機関に登録され、5~7年程度残るためです。

年収が高い方や有名企業にお勤めの方でも、契約は難しいでしょうね。

特に債務整理をした会社のクレジットカードは、将来的にも作れないと考えてください。自社内には債務整理の情報が半永久的に残るため、審査を通過することは非常に困難です。

他社であれば、信用情報機関から事故情報が削除された後であれば、クレジットカードを作れる可能性はあります。

債務整理については下記記事で詳しく解説しています。

Q.オートローンはクレジットカードより審査が厳しいですか?

自動車購入用のオートローンと、クレジットカードの審査は異なります。

クレジットカードは無担保融資であるため、返済能力をより厳しく審査する必要があります。

しかしオートローンは購入する車自体が担保(所有権留保)となるため、クレジットカードよりも審査基準が緩やかな傾向があります。

高額な車を購入する場合は、審査が厳しくなることがあります。逆に車両価値が低い場合は、所有権留保をつけないことも。

自動車販売店さんが提供している「自社割賦(自社ローン)」といった独自のローンの場合は、信用情報を参照しない場合もあるため、債務整理後でも利用できることがあるようです。

ただし手数料が高く設定されていることが多いので、利用には注意が必要ですね。

債務整理後の自動車ローンについては下記記事で詳しく解説しています。

Q.途上与信はどのくらいの頻度で行われますか?

「途上与信」は、契約者様のクレジットカードの利用状況を定期的にチェックする仕組みで、年に1回*行われます。
*会社によって異なります。

この業務もほぼ自動化されています。おもに信用情報や属性情報の変更などを確認し、それによって利用限度額を増減することもあります。

信用情報に問題が見つかった場合は、自動的にクレジットカードを利用停止や強制退会にすることもあります。

他社のクレジットカードやローンの延滞が記録されている場合も、利用停止になる可能性がありますよ。

Q.滞納した場合の対応はどうなりますか?

クレジットカードの支払いを滞納した場合、まずは再振替が行われます。再振替でも支払いがない場合は、SMSや電話で連絡をします。

支払いが困難な場合は、お電話で事情をお伺いして、分割払いや金利のご相談に応じることもあります。ですので、まずは相談してほしいですね。

督促を無視し続けると、自宅への訪問をすることもあります。引っ越しをされて住所がわからない場合は、住民票を第三者請求して確認する場合もありますよ。

用語集
第三者請求とは?

本人等以外の第三者が戸籍や住民票の写しを請求すること。債権者が債権回収のために利用するなど正当な理由があれば認められます。

長期滞納された方には法的措置を行うことも。法的措置とは、内容証明郵便の送付や支払督促の送付、裁判などが含まれます。

支払督促については下記記事で詳しく解説しています。

最終的には、給与の差押えなどの強制執行を行う場合もあるので注意してください。

滞納をすると信用情報に傷をつけ、以降のローン審査やクレジットカードの発行に悪影響を及ぼすことは覚えておいてください。

特に住宅ローンや自動車ローンなど高額なローンを組む際に、審査落ちになる可能性が非常に高くなります。

クレジットカードの滞納については下記記事で詳しく解説しています。

※インタビュー日:2024年3月12日
※個人の見解も含まれますので内容を保証するものではありません。

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