
- 弁護士会所属
- 第二東京弁護士会 第54634号
- 出身地
- 熊本県
- 出身大学
- 大学院:関西大学法学部 同志社大学法科大学院
- 保有資格
- 弁護士・行政書士
- コメント
- 理想の弁護士像は、「弱い人、困った人の味方」と思ってもらえるような弁護士です。 そのためには、ご依頼者様と同じ目線に立たなければならないと思います。そのために日々謙虚に、精進していきたいと考えています。
当メディアでは、大手消費者金融に勤務経験のある方への独自取材に成功しました。
消費者金融契約時の審査や、滞納時の督促の実態を、実話をもとにQ&A形式で紹介します。

50代男性
大手消費者金融会社の管理部に約6年勤務経験あり。延滞債権の管理や督促業務、与信部門との連携などを担当。債務者との返済交渉や債権回収の実務に精通している。

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目次
消費者金融の審査では何を確認するのか
消費者金融の審査は、どのように行われるのでしょうか。また審査に通りやすいのは、どのような人なのでしょうか。
詳しくお答えいただきました。
Q1. 消費者金融の審査ではどのような点が重視されますか?
まずは信用情報ですね。信用情報機関(CIC)に照会をかけ、過去の借入状況や返済履歴を確認します。
特に延滞の有無や期間(いわゆるブラックリスト)は、重要な判断材料となります。短期的な延滞や1ヶ月程度の遅れで支払っているなら問題視しないこともありますが、長期的な延滞があれば審査落ちとなります。
債務超過(年収に対して借入額が多い)も、審査に悪影響を及ぼします。
また勤務先、年収、居住形態なども重要です。勤務先は安定しているか、年収は借入額に見合っているか、居住形態は持ち家か賃貸かといった情報を参考にします。
他に、年齢や家族構成なども参考にします。
信用情報については下記記事で詳しく解説しています。
Q2. 審査に通過しやすい人の特徴はありますか?
安定した収入があり、返済能力があると判断されると審査に通りやすいですね。
具体的には、勤続年数が長く、大手企業や公務員といった安定した職業に就いている人は、有利に働く可能性があります。
また、過去の借入れや返済において問題がないことも重要です。
長期延滞や債務超過、複数の借入れがある人は、審査に落ちやすい傾向にあります。特に、短期間で複数の借入れをしている場合は計画性がないと判断され、否決される可能性が高いといえますね。
なお消費者金融の審査は、最終的に店舗の店長判断になります。話し方などの人となりや、服装を見て判断することもありますよ。
あまりに汚い服装や、逆に派手すぎる服装の方は警戒します。無人の契約機でも、遠隔で人が見て判断していますからね。
Q3. 債務整理の経験があると審査は厳しくなりますか?
債務整理の記録は信用情報機関に残るため、審査はかなり厳しくなります。
しかし債務整理をしたから「絶対にダメ」というわけではありません。債務整理後の生活の変化にも着目します。
収入が増えているとか、結婚したといった事情があれば前向きな判断を下すこともありますね。
また債務整理後に信用情報が完全に消えてしまう「スーパーホワイト」の状態は、審査で不利になる可能性があります。
信用情報が全くないということは、返済能力があるかどうかの判断材料がないため、リスクが高いと見なすからです。
債務整理については下記記事で詳しく解説しています。
Q4. 審査の際にうそをつくとどうなりますか?
審査の際にうそをつくと、発覚した場合に契約を解除したり、以降の借入れが困難になる可能性があります。
よくあるうそは、社名を偽ったり年収を多めに言われることですね。そのため、私が勤務していた消費者金融では原則としてお勤め先に在籍確認をしていました。
また、借家なのに持ち家と言われるケースもありますね。怪しいと思ったら、住所をGoogle Mapで調べます。ストリートビューで建物の外観を見て判断することもありました。
虚偽の内容によっては、詐欺罪に問われる可能性もゼロではありません。正直に申告することが重要ですね。
うそをついて借りるリスクについては下記記事で詳しく解説しています。
Q5. 保証人がいると審査に有利になりますか?
身元のしっかりした保証人がいる場合は、審査に有利に働く可能性があります。特に、保証人の信用力が高い場合は、借入限度額が上がることもあります。
ただし保証人にも審査が行われ、保証人の信用情報にもその記録が残ることを理解しておく必要がありますね。
保証人については下記記事で詳しく解説しています。
滞納をしたときの対応とは
消費者金融の借入れを滞納すると、どのような対応を取られるのでしょうか。実際に督促の現場で行われている真実をお伝えします。
Q6. 返済を滞納するとどのような対応が取られますか?
滞納を確認すると、まず電話やSMSで督促を行います。返済がない場合は電話→SMS→電話→SMSと繰り返しご連絡します。
1ヶ月以上返済がない場合は、郵便による督促状を送付します。遅い時間に電話をしたり、お宅に訪問するような督促をすることはありません。
さらに一定期間返済がない場合は、社内の回収専門部署に移管され、より専門的な対応が取られます。督促に応じていただけない場合は、最終的に強制執行に移行する可能性があります。
特に連絡が全く取れない場合や、保証人にも連絡がつかない場合は、債権者側から破産を申し立てるケースもあります。
破産申立ては債権者側からでもできる点は、覚えておいたほうがいいでしょうね。
滞納のリスクについては下記記事で詳しく解説しています。
Q7. 返済が困難な場合は相談に乗ってもらえますか?
返済が困難であることをお話しいただければ、相談に応じることもあります。返済計画の見直しや、場合によっては利息の一部減額などのご提案をすることもあります。
一般的な消費者金融は、強引な取り立てをすることはありませんし、滞納を続けていると遅延損害金が増える一方です。まずは正直に相談するといいでしょうね。
ただし利息の全額カットは、弁護士が介入した場合(任意整理)に限られますね。消費者金融側からは、利息カットの提案を行うことは基本的にありません。
返済できないときの対処法については下記記事で詳しく解説しています。
借金問題の解決方法とは
債権者の立場として、債務整理をする方に対してどう感じるのでしょうか。またR様ご自身が返済に困った場合は、どう対処するのかお聞きしました。
Q8.債務整理をする人はどのように映るのでしょうか?
債権者側も、債務整理に至る事情はさまざまであることを理解しています。
債務整理にはデメリットもありますが、それ以上にメリットも大きいと思います。借金問題を解決するための正当な手段であり、人生の再出発をするための有効な手段だと思います。
ただし返済能力があるにもかかわらず、債務整理を選択する人に対しては、厳しい目を向けざるを得ません。
債務整理をする目安については下記記事で詳しく解説しています。
Q9. ご自身が借金問題に直面した場合はどうしますか?
私自身なら…自己破産を選択すると思います。破産は確かにデメリットも大きいですが、借金問題を解決するための最も確実な方法だからです。
破産することで無借金の状態にリセットして、生活を再建することができますからね。
5~7年間は信用情報に傷がつきますが、その期間を金銭感覚を鍛え直すための訓練期間と前向きに捉えて、再出発につなげたいですね。
自己破産については下記記事で詳しく解説しています。
※インタビュー日:2024年3月12日
※個人の見解も含まれますので内容を保証するものではありません。
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弁護士費用は分割払いも可能(分割手数料は無料、分割回数には限りがあります)で、返済がストップしている間にご準備いただくことも可能です。
またご相談の結果、債務整理を強要することもありませんので、お気軽にご相談ください。
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