
当メディアでは、実際に個人再生を行ったご経験者への独自取材に成功しました。
今回紹介する方は、ギャンブルやオンラインゲームのために約1,000万円の借金を作ってしまったものの、個人再生によって約200万円まで80%減額することができました。
多額の借金をつくり個人再生を決意するまでの過程や、実際の個人再生手続きの流れなどを実話をもとに体験談として紹介します。
また裁判所文書の実物画像も多数掲載しているので、個人再生に興味のある方は、参考にしてください。

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目次
個人再生で約200万円に減額!借金から追われず精神的にもラクに
実際に個人再生を行うと、本当に借金を減額できるのでしょうか。
このたび当メディアでは、1,005万円の借金を個人再生によって201万円にまで減額できた方への独自取材に成功しました。
なぜ1,000万円超もの借金を作ってしまったのか、なぜ個人再生を選んだのか、そして個人再生の手続きの流れやその結果など、詳しく紹介します。

N様 20代男性
【債務額】 | 総額:約1,005万円(8社)→個人再生で約201万円に減額 (内訳) ・奨学金:約174万円 ・銀行カードローン:約256万円 ・クレジットカードA:約111万円 ・クレジットカードB:約71万円 ・クレジットカードC:約111万円 ・消費者金融D:約33万円 ・消費者金融E:約214万円 ・消費者金融F:約33万 ※個人再生手続き開始時点の債務額 |
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【月々の返済額】 | 約20万円 →個人再生で約5万5,000円に減額 |
ギャンブルとオンラインゲームで借金が約1,000万円に
Nさんは、仕事上の悩みから逃れるようにギャンブルやオンラインゲームにハマってしまい、次第に依存状態に陥っていきました。
当初は少額のみの課金だったものの、徐々にのめり込み、クレジットカードや消費者金融など計7社から借入れをするようになります。
借入先は
- オリコ
- 楽天カード
- SMBCモビット
- JCB
- 新生ファイナンシャル(レイク)
- アイフル など
最初の借入れは20~100万円程度でしたが、自転車操業的に借入れを重ねる中で、利息も雪だるま式に膨らみます。わずか半年程度で、借金総額は1,000万円にまで膨れ上がりました。
例えば最初にオリコから借り入れた230万円は、利息が加算され返済額は250万円に。毎月の返済額は、当初は6万円程度でしたが、最終的には計20万円近くにまでになりました。
Nさんは精神的に追い詰められていき、状況を打開するため債務整理を決意します。
借金の利息については下記記事で詳しく解説しています。
少しでも返済をするために個人再生を決意
Nさんは自己破産も検討しましたが、借金としっかり向き合い、少しでも返済をしたいという気持ちもありました。
「父親からも『全く返さないのはあり得ないだろう』と言われ、そのとおりだと感じたため個人再生を選びました」と、Nさんは当時を振り返ります。
そしてWebで検索した弁護士事務所に相談し、2022年3月に個人再生手続きを始めました。
手続きにあたり、Nさんは過去2〜3ヶ月分の家計簿を提出するよう求められました。これは、弁護士事務所がNさんの経済状況を把握し、安定した返済が可能かどうかを判断するためのものでした。
個人再生の手続きでは、家族が金銭的な援助をしていないことを証明する必要があります。Nさんは当時、実家で両親と自営業を営む祖母と暮らしていたため、祖母の給与明細や簿記なども提出する必要がありました。
さらにこの間、Nさんは勤務先の異動やそれに伴う引っ越しなどで支出が変動し、収入と支出のバランスが安定しない時期がありました。
そのため、安定した収入・支出の証明に約半年間を要しました。必要な書類が全て揃った段階で、弁護士事務所を通じて東京地方裁判所へ個人再生の申立てを行いました。
個人再生については下記記事で詳しく解説しています。
弁護士と相談しながら個人再生の手続きを進める
Nさんは、借金総額が約1,000万円あり、それを5分の1程度に減額することを希望していました。そのため「小規模個人再生」を選択し、手続きを進めることになりました。
申立て後に「個人再生委員」が選任され、Nさんは弁護士とともに個人再生委員の事務所へ向かいました。
小規模個人再生については下記記事で詳しく解説しています。
〈個人再生委員選任決定書の実物〉
個人再生委員との面談では、提出した家計簿や戸籍謄本などの内容確認に加え、過去に株式投資や仮想通貨取引、そしてギャンブルをしていたかの確認がありました。
Nさんは、ギャンブル依存症であったことを正直に話し、現在はきっぱりと辞めていることを説明。
虚偽の内容を伝えていると、再生計画が認められない可能性もあります。
その後、約1ヶ月間をかけて弁護士と再生計画(返済額など)について話し合いました。
Nさんの収入や支出を考慮した上で、月々5万5,000円ずつ3年間で返済する再生計画を作成しました。
〈再生計画案の実物〉
再生計画が認可され借金は約200万円に減額
再生計画案は債権者8社に送付され、異議を唱える場合は連絡するようにとの通知がされました。
債権者側から特に異議もなく、Nさんの再生計画は認可されました。
これにより1,005万円の借入れが201万円に減額され、月々5万5,000円の3年返済が認められたのです。
〈個人再生手続進行予定表の実物〉
申立てから認可が下りるまでにかかった期間は、約1年半。Nさんはこの間、弁護士や再生委員から、新たな借入やギャンブルなどを禁じられていました。
2023年7月、Nさんのもとに裁判所から「再生計画認可」の通知が届きました。
個人再生の流れについては下記記事で詳しく解説しています。
〈再生計画認可決定書の実物〉
その翌月から、新たな返済が始まりました。Nさんは8社の債権者に対して、毎月指定された口座へ、それぞれ振込みにより返済していくことになりました。
振込手数料は自分持ちとなるため、毎月2,000円弱の費用がかかってしまいます。
しかし返済総額は1,005万円から201万円に減額され、利息もゼロになったため、Nさんは精神的な負担を大きく減らすことができました。
再生計画案の認可条件については下記記事で詳しく解説しています。
個人再生にかかった費用は約68万円
個人再生の手続きには、合計約68万円がかかりました。
おもな内訳は次の通りです。- 弁護士費用:51万7,000円(着手金・報酬金)
- 裁判所費用:約1万円
- 個人再生委員への報酬:約15万円
弁護士事務所には、依頼した時点であらかじめ100万円を預けておいて、最後に清算して返金してもらいました。
個人再生の費用については下記記事で詳しく解説しています。
再生計画が認可されたNさんは、現在も滞りなく返済を続けています。
※2024年10月現在
個人再生を行ったことでクレジットカードは利用できませんが「デビットカードやPayPayを利用することで、日常生活で不便を感じることはありません」と語ります。
また「クレジットカードや新たな借入れが利用できないことで、借金したくてもできないし、ギャンブルの抑止力にもなっています」と続けます。
奨学金の保証人だった父親には影響があった
Nさんは、個人再生をしたことを家族には話していません。
しかし奨学金の保証人になっている父親には、借金の件を打ち明け、個人再生手続きについても説明しました。
保証人になっている父親は奨学金の返済義務があり、残債の約174万円の返済を負担してもらうことになるためです。Nさんはこのことを正直に話し、謝罪しました。
こうしてNさんは、約1,000万円もの借金を抱え精神的に追い詰められていた状況から抜け出すことができました。
Nさんは「個人再生は人生をやり直すための大きな転機となりました」と語ります。
さらに「お借りした8社には申し訳ないですが、借金が5分の1(80%減)になり利息もゼロとなりました。時間もお金もかかりましたが、個人再生をやってよかったと思います」「借金から追われなくなり、毎日気を病むことなく生活ができます」と笑顔を見せました。
保証人については下記記事で詳しく解説しています。
※インタビュー日:2024年7月26日
※画像はご本人の許可を得て掲載しています。
※弁護士法人・響で受任した案件ではありません。また個人の見解も含まれますので内容を保証するものではありません。
個人再生のことは弁護士法人・響へご相談ください
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弁護士法人・響にご相談いただければ、個人再生のメリット・デメリットや、返済が始まったあとの生活に関するアドバイスなどもていねいにお伝えいたします。
また借金や収入の額などから個人再生に限らず、適切と思われる債務整理をご提案し、手続きや交渉の多くをお任せいただけます。
※法的手続きの場合は、ご依頼者様自身で書類収集や作成を行っていただく必要がありますが、ていねいにサポートをいたします。
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またご相談の結果、債務整理をする必要がない場合は強要することはありませんので、お気軽にご相談ください。
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