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クレジットカードとリボ払いの限度額とは?仕組みとリスク

クレジットカードやリボ払いって、いくらでも使えるわけじゃないの?
リボ払いの限度額って、復活させたり、増やしたりできるの?

クレジットカードや、毎月の支払額を一定額に固定して支払う「リボ払い」は、いくらでも無制限に利用できるわけではありません。

クレジットカードやリボ払いには「限度額」が設定されており、リボ払いの限度額を超えた利用分は「翌月1回払い」になります。

また、クレジットカードの限度額いっぱいまで使ってしまうと、そのカードは一時的に利用できなくなることがあります。

この記事では、クレジットカードとリボ払いの限度額の仕組みや、限度額いっぱいまで利用した場合の対処方法について、わかりやすく解説します。

クレジットカードのリボ払いの「限度額」ってどうなっているの?

クレジットカードには、利用者が無理なく支払えるようするため、利用できる上限金額である「限度額」が定められています。
さらにリボ払いには、別に設定されている限度額があるのです。

クレジットカードの限度額とリボ払いの限度額はどのような仕組みになっているのか、説明していきましょう。

クレジットカードには2種類の限度額が設定されている

クレジットカードには、「総額でいくらまで使えるか」を示す「利用可能枠」が設定されています。「利用限度額」「利用枠」と呼ばれることもあります。

利用可能枠には、さらに以下の2種類の「枠」が含まれています。

  • ショッピング枠
  • ショッピングの用途で利用する際の上限額

  • 割賦(かっぷ)枠
  • ショッピング枠のうち、リボ払いやボーナス払い、分割払いで利用できる上限額。リボ払いで利用する金額はこの割賦枠に当てはまる

ショッピング枠と割賦枠の違いについては、下の図の例をご覧いただければよくわかると思います。

〈クレジットカードの限度額(利用可能枠)が60万円に設定されている場合〉
限度額が60万円に設定されている場合

クレジットカードの限度額に関しては、入会時の審査をもとに、クレジットカード会社が設定します。

設定されている限度額は、クレジットカードが郵送されてきた際に同封されているカード台紙や、会員専用のWebサイトに記載されています。
限度額を把握していないという人は、この機会にチェックしておきましょう。

「リボ払いの限度額の設定」は、法律によって義務付けられている

リボ払いの限度額である「割賦枠」の設定は、クレジットカード会社が勝手に決めることはできません。

割賦枠は「割賦販売法」という法律により「包括支払可能見込額」の90%を超えての限度額の設定が禁止されているのです。

包括支払可能見込額とは、クレジットカード利用者の年収から、生活を維持するために必要な年間の支出やローンの返済額などを差し引き、クレジットカードの支払いに充てられると想定される金額を算出したものです。

そのため、クレジットカードの「限度額」と「割賦枠」が一致しないこともあります。

クレジットカード会社は、以下の3つのタイミングで「包括支払可能見込額調査」を実施したうえで、割賦枠の限度額を設定・再設定をします。

  • クレジットカードの新規発行時
  • カード有効期限到来による更新時
  • リボ払い・分割払いの利用枠の増額申請時

リボ払いの限度額を超えると、どうなるの?

では、ショッピング枠や割賦枠を超えて、クレジットカードを利用してしまった場合はどうなるのでしょうか? その際に起こり得る事態について解説します。

割賦枠を超えたリボ払いは「翌月1回払い」になる

リボ払いで利用した金額が割賦枠を超えた場合、超えた分の金額は翌月に「1回払い」として処理されます。

    〈例〉割賦枠が30万円に設定されている場合
      ↓
    リボ払いの利用残高が40万円になってしまった…
      ↓
    超過分の10万円は翌月に「1回払い」として引き落とされる

支払い時に「リボ払い」を指定した場合でも、割賦枠を超えた分は複数回にわけて支払うことはできなくなり、翌月の1回払いとなってしまいます。
一度に大きな額を支払う可能性も出てくるので、割賦枠は常に意識しておいたほうがよいでしょう。

ショッピング枠いっぱいまで使うと、クレジットカードが使えなくなる

リボ払いを含め、クレジットカードの利用金額が積もりに積もって、ショッピング枠いっぱいまで使ってしまうと、一時的にクレジットカードは利用できなくなります。

その間、店頭やネット通販などでクレジットカードを使おうとしても、決済が不可能となります。

再びクレジットカードを利用するには、支払日に利用した額をきちんと支払い続けて、「利用可能枠」を回復させる必要があります。

利用可能枠に空きができれば「利用可能額」が増え、従来通りにクレジットカードが利用できるようになります。

〈利用可能額が増えればクレジットカードが利用できるようになる〉
利用可能額

リボ払いの限度額である「割賦枠」を確認する方法は?

リボ払いの限度額である割賦枠や、リボ払いの利用残高を確認するには、次の方法があります。

  • クレジットカード会員専用のWebサイトにログインして確認する
  • クレジットカード会社のコールセンターに電話して問い合わせる

リボ払いは、月々の支払額が少ないと利用残高はなかなか減っていきません。
現在の利用残高や返済状況がどうなっているのか、これを機に確認しておきましょう。

クレジットカードの利用残高が、限度額いっぱいになった場合の対処方法

クレジットカードの利用残高が膨れ上がり、ショッピング枠や割賦枠がいっぱいになってしまった場合、どうすればよいのでしょうか?

具体的な対処方法を紹介しましょう。

毎月支払い続けて、利用可能枠に「空き」を作る

利用金額がショッピング枠の上限に達した場合、クレジットカードは一時的に利用できなくなります。
再びカードを利用するには、利用可能枠を回復させる必要があるのです。

そのためには、クレジットカードの支払日にはきっちり支払い続けて、利用可能枠に「空き」を作り「利用可能額」を増やしましょう。

割賦枠の上限に達している場合は、注意が必要です。リボ払いでは、毎月の支払いが少額に設定されているケースが多く、利用可能枠の回復に時間がかかりやすいからです。

もしまとまった資金が手元にあるのであれば「繰り上げ返済」をしてリボ払いの利用残高を減らし、利用可能枠を確保するという方法もあります。

クレジットカードの限度額を増額する

クレジットカードの限度額(利用可能枠)を引き上げて、利用できる金額を増額するという選択肢もあります。主に、次の2つの方法が挙げられます。

1.限度額の一時増額を申し込む

「家具や家電など、大きな買い物がしたい」「海外旅行中にクレジットカードを使いたい」など、短期的に大きな金額を利用したい場合には、限度額(利用可能枠)の「一時増額」を利用できます。

限度額(利用可能枠)の一時増額を利用するには、クレジットカード会社による審査を受ける必要があります。

クレジットカード会社にもよりますが、早い場合には申し込み後、即日~数日で限度額を増やしてくれることがあります。審査の結果、限度額を増額できない場合もあります。

2.継続的な限度額の増額を申し込む

「メインのクレジットカードとして頻繁に使いたい」「現在の限度額では日々の買い物の利用だけでいっぱいになってしまう」などの理由から、クレジットカードの限度額(利用可能枠)を継続的に増額して利用したい場合も、クレジットカード会社に申し込みましょう。

継続的な増額を申し込んだ場合も審査が必要で、審査日数は数日から数週間程度かかります。審査の結果、限度額を増額できない場合もあります。

限度額の増額は電話やインターネットで申し込める

限度額の増額の申し込みは、電話もしくはインターネットを介してクレジットカード会社に連絡を取り、進めていきます。

主なクレジットカードにおける限度額の増額の手続方法は以下の表のとおりです。

〈主なクレジットカードの限度額の変更(増額)の手続方法〉

カードの種類 手続方法
JCBカード ●ショッピング利用可能枠の増額は会員専用Webサービス「MyJCB」で可能
楽天カード ●ショッピング利用可能枠の増枠は会員専用Webサービス「楽天e-NAVI」で可能
(電話からの申し込みも可能)
エポスカード ●恒常的なショッピング利用可能枠の増枠は不可
●一時増枠は会員専用オンラインサービス「エポスNet」で可能
dカード ●利用枠の継続的な引き上げはdカードサイトもしくは電話にて可能
■dカード会員(dカードセンター):
・ドコモの携帯電話から:*8010
・一般電話などから:0120-300-360
■dカードGOLD会員(dカード ゴールドデスク);
・ドコモの携帯電話から:*9010
・一般電話から:0120-700-360
三井住友VISAカード ●ショッピング利用可能枠の増額は会員専用インターネットサービス「Vpass」で可能

最近はほとんどのクレジットカードで、会員専用のWebサイトから申し込みが可能なので、増額が必要と思うタイミングで手続を行うことができます。
※「ショッピング枠」と「割賦枠」では、申し込み方法が異なる場合があります。

クレジットカード会社によっては「入会後6ヶ月以内の場合は申請を受けられない」といったように、限度額の増額の条件が定められているケースもあります。あらかじめ条件を確認しておくとよいでしょう。

リボ払いの限度額を増やすリスク

リボ払いの限度額である「割賦枠」の増額も、ショッピング枠と同様に、クレジットカード会社に申し込み、審査に通れば可能です。

しかし前述の通り、割賦額は「包括支払可能見込額」の90%を超えての設定は禁止されているため、審査に通らない場合は増額できません。

また、割賦枠が増額することでリスクもあります。

割賦枠の増額にはどのようなリスクがあるのか、解説しましょう。

リボ払いの限度額の増額には「返済負担の増加」というリスクがある

割賦枠の限度額を引き上げたことで、リボ払いを使いすぎてしまい、支払いが追いつかなくなる可能性が高まります。

リボ払いには、月々の支払額が一定額に抑えられる一方で、毎月手数料(金利)分の利息が発生します。
手数料(金利)は利用残高に実質年率を乗じて算出されるため、利用残高が多いほど利息も増えるという特徴があるのです。

リボ払いの限度額を増やすと、次のようなリスクが考えられます。

  • 返済総額がさらに増える
  • 返済期間がさらに延びる
  • 返済がいつまで経っても終わらないことになる

リボ払いの限度額を増やしても月々の支払額が少額に設定されていると、その大半は手数料(金利)の利息に充てられるばかりで、利用残高が減らないということがあり得ます

このような理由から、割賦枠を増やすのは慎重に行ったほうがよいといえます。
増額と合わせて月々の支払額を見直し、こまめに利用残高を把握することが大切です。

【まとめ】クレジットカードやリボ払いは金額に際限なく利用できるわけではない

クレジットカードやリボ払いには限度額が設定されているため、金額に際限なく利用できるわけではありません。限度額の増額を行えることもありますが、計画的に行うことが大切です。

ここで改めて、リボ払いの限度額に関する重要なポイントを整理しておきましょう。

  • クレジットカードの限度額(利用可能枠)には「ショッピング枠」と「割賦枠」の2種類がある
  • 割賦枠の上限を超えると、超えた分は翌月に「1回払い」で請求される
  • 限度額がいっぱいになっても、支払日にきちんと支払うことで利用可能枠に「空き」ができる
  • 割賦枠の増額は、リボ払いの返済総額の増加と、返済期間の長期化のリスクがある

もし、クレジットカードの利用金額が膨れ上がり、支払いがどうしても困難な状況になったら、弁護士・司法書士に依頼して「債務整理」という方法で解決する選択肢もあります。
返済で困ったときには、弁護士・司法書士に相談することも検討してください。

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