リボ払いの手数料の金利はいくら?計算方法と返済額の減らし方を解説

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クレジットカードのリボ払いの手数料って、いくらぐらいなの?
リボ払いの手数料を安くしたり、支払わない方法はないのかな…

クレジットカードのリボ払いでは、毎月の返済額に「手数料」が含まれます。

一般的にリボ払いの手数料金利は、分割払いやカードローンなどと比較して高めに設定されていることが多く、返済額も大きく膨らみやすいといえます。

たとえば、毎月1万円ずつ返済するリボ払いの利用残高が50万円の場合は、手数料の総額は約29万円、支払総額は約79万円にもなってしまいます。
※元利定額方式、実質年率15%の場合

リボ払いの手数料を低く抑える方法には

  • 残高をまとめて一括返済する
  • 繰り上げ返済や毎月の返済額を増やす
  • 毎月の返済額を利用限度額いっぱいまで引き上げる
  • 低金利のカードローンに借り換える

といった方法があります。

どうしてもリボ払いの返済ができない場合は、債務整理という方法で解決できる場合があるので、弁護士に相談してみましょう

この記事ではリボ払いの手数料の仕組みや計算方法を解説するとともに、リボ払いの手数料を発生させない方法や、手数料を抑える方法を紹介します。

弁護士法人・響に相談するメリット
  • 月々の返済額を5万→2万へ減額できた事例あり
  • 今お金がなくても依頼可能!
  • 相談は何度でも無料
  • 最短即日!返済ストップ

目次

リボ払いを一括返済にする方法についてすぐ知りたいという方はこちらの動画をご覧ください。


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借金返済について詳しくは以下の記事もご参照ください。

リボ払いの手数料の金利は実質年率15%が一般的

クレジットカードのリボ払い*手数料の金利は、多くのクレジットカード会社で実質年率15%程度に設定されています。

※この記事では、特に記載のないかぎりショッピング時に利用する「ショッピングリボ」について説明しています。

〈クレジットカードのリボ払いの手数料の例(ショッピングリボ)〉
カードの種類 手数料(実質年率)
楽天カード 15.0%
イオンカード 15.0%
三井住友カード 15.0%
セゾンカード 15.0%
dカード 15.0%
エポスカード 15.0%
ライフカード 18.0%

※カードの種類により手数料の実質年率は異なる場合があります。
※2022年12月1日現在の情報です。最新の情報は会社のWebサイトなどでご確認ください。

実質年率とは、クレジットカードを1年間利用したときの手数料の利率(金利)を表した数値です。

実質年率15%とは消費者金融の貸付金利と同程度で、決して低いとはいえない金利です。

そのため、リボ払いは手数料の負担が増えやすい支払い方法といえます。

なお、お金を借りてリボ払いで返済する「キャッシングリボ」の場合には、金利が異なる可能性があります。次の項で説明します。

リボ払いについて詳しくは以下の記事もご参照ください。

キャッシングリボは手数料の金利が高いことが多い

リボ払いには、買い物利用時の支払いをリボ払いで行う「ショッピングリボ」と、お金を借りたときの支払いをリボ払いで行う「キャッシングリボ」があります。

一般的にキャッシングリボの手数料の金利は、ショッピングリボの手数料金利より高いことが多いといえます

〈クレジットカードのリボ払いの手数料の例(キャッシングリボ)〉
カードの種類 手数料(実質年率)
楽天カード 18.0%
イオンカード 7.8%~18.0%
三井住友カード 12.36%~18.0%
セゾンカード 12.0%~18.0%
dカード 15.0%~18.0%
エポスカード 18.0%
ライフカード 13.505%~18.0%

※カードの種類により手数料の実質年率は異なる場合があります。
※2022年12月1日現在の情報です。最新の情報は会社のWebサイトなどでご確認ください。

リボ払い手数料の計算方法は?利用残高別に計算シミュレーション

では実際に、リボ払いの手数料の金額を計算してみましょう。

リボ払いの手数料を求めるためには、次のような式に当てはめて計算します。

〈リボ払いの手数料額の計算式〉

手数料(利息)=利用残高×金利(実質年率)÷365(日)×利用日数

1日あたりの手数料の計算方法

用語集 手数料と利息の違いとは? ・手数料=ショッピングリボ利用時に残高に加算して払うもの
・利息=キャッシングリボ利用時に残高に加算して払うもの
残高に加算されて支払うものという意味では、どちらも同様のものといえます。

返済が進むと、元金(リボ払いの利用残高)が減るとともに、手数料の額も減っていきます。

ここからは、利用残高別に具体例を見ていきましょう。

  • 利用残高が10万円の場合
  • 利用残高が20万円の場合
  • 利用残高が50万円の場合
  • 利用残高が100万円の場合

利用残高が10万円の場合の手数料額

リボ払いの利用残高が10万円で、毎月の返済額を5,000円と設定した場合の初月の内訳は、手数料が3,768円、元金が1,232円となります(下の計算例参照)。

返済1回目の返済額については、約4分の1が手数料として差し引かれてしまいます。

〈リボ払い利用残高10万円の手数料計算例〉

月々の返済額1万円の場合

  • 1ヶ月あたりの手数料
    10万円×15%÷365日×30日=1,232円
  • 1ヶ月の返済で減る元金(返済1回目)
    5,000円-1,232円=3,768円
※元利定額方式、実質年率15%、1年は365日として計算

以下で毎月の返済額を5,000円に設定した場合と、1万円に設定した場合の返済回数、手数料額をまとめました。

毎月の返済額 返済回数(期間) 返済総額 うち手数料(総額)
5,000円 24回(2年) 11万5,782円 1万5,782円
1万円 11回(11ヶ月) 10万7,497円 7,497円

※元利定額方式、実質年率15%の場合。
※概算のため金額を保証するものではありません。

毎月1万円を返済した場合には、5,000円ずつ返済するのに比べ、返済期間・手数料総額ともに半分以下で済む計算になります

利用残高が20万円の場合の手数料額

リボ払いの利用残高が20万円の場合の手数料額は、次のようになります。

毎月の支払額を5,000円、1万円、2万円に設定した場合の返済回数、手数料額をまとめたものです。

毎月の返済額 返済回数(期間) 返済総額 うち手数料額
5,000円 56回(4年8ヶ月) 27万8,954円 7万8,954円
1万円 24回(2年) 23万1,576円 3万1,576円
2万円 11回(11ヶ月) 21万5,001円 1万5,001円

※元利定額方式、実質年率15%の場合
※概算のため金額を保証するものではありません。

上の表のとおり、毎月の返済額が2万円の場合と5,000円の場合とを比べると、

返済回数(期間)の差:45回(3年9ヶ月)
手数料額の差:6万3,953円

もの差が出ました。

毎月の返済額が1万5,000円違うと、手数料額は約6万円も変わってしまうのです。

利用残高が50万円の場合の手数料額

リボ払いの利用残高が50万円の場合の手数料額は、次のようになります。

毎月の返済額を1万円、2万円、3万円に設定した場合の手数料額は次のようになります。

毎月の返済額 返済回数(期間) 返済総額 うち手数料額
1万円 79回(6年7ヶ月) 78万9,501円 28万9,501円
2万円 31回(2年7ヶ月) 60万3,248円 10万3,248円
3万円 19回(1年7ヶ月) 56万4,195円 6万4,195円

※元利定額方式、実質年率15%の場合。
※概算のため金額を保証するものではありません。

上の表のとおり、毎月の返済額が3万円の場合と1万円の場合とを比べると、

返済回数(期間)の差:60回(5年)
手数料額の差:22万5,306円

もの差が出ました。

毎月の返済額が2万円違うと、手数料額は約22万5,000円も変わってしまうのです。

毎月の返済額が少ないほど、返済回数(期間)が増え、手数料総額ともに増えてしまうのです。

リボの返済総額が50万円の時の返済方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

利用残高が100万円の場合の手数料額

さらに、利用残高が100万円の場合を見てみましょう。

毎月の返済額を2万円、3万円、5万円に設定した場合には、以下の表のようになります。

毎月の返済額 返済回数(期間) 返済総額 うち手数料額
2万円 79回(6年7ヶ月) 157万9,052円 57万9,052円
3万円 44回(3年8ヶ月) 130万1,674円 30万1,674円
5万円 24回(2年) 115万7,936円 15万7,936円

※元利定額方式、手数料実質年率15%の場合。
※概算のため金額を保証するものではありません。

上の表のとおり、毎月の返済額が2万円の場合と5万円の場合を比べると、

返済回数(期間)の差:55回(4年7ヶ月)
手数料額の差:42万1,116円

もの差が出ました。

毎月の返済額が3万円違うと、手数料額は約42万円も変わってしまうのです。

このように月々の返済額が少ないと返済期間が延び、手数料額も大きく差が出てしまうのです。

リボ払いの利用残高100万円の手数料について詳しくは以下の記事もご参照ください。

リボ払いの手数料や金利の仕組みとは?支払い方法ごとのメリット・デメリット

リボ払いは元金(利用残高)に応じて手数料が算出され、毎月ほぼ一定の「元金+手数料(利息)」を返済していく仕組みです。

リボ払いの支払い方法には次の3つの方式があり、それぞれ手数料が異なります。

  • 元利定額方式:毎月の返済額が変わらない支払い方法
  • 元金定額方式:元金に手数料を上乗せして支払う方法
  • 残高スライド方式:利用残高に応じて返済額が増減する支払い方法

それぞれの方式について、詳しく解説します。

また支払い方法によってメリット・デメリットがあります。

支払い方法 メリット デメリット
元利定額方式 毎月の返済額が一定のため、無理のない返済ができる 返済額のうち手数料が占める割合が多いため元金が減りづらく、返済が長期化しやすい
元金定額方式 毎月の返済で確実に一定額の元金を減らせるため、元利定額方式と比べ長期化しにくい 返済初期は返済額が大きくなるため負担が大きい
残高スライド方式 利用残高に対して返済額が増減するため、無理のない形で返済できる 利用残高が変わると返済額が変わる、返済状況の管理がしづらい

それぞれの方式について、以下で詳しく解説します。

毎月の返済額が変わらない元利定額方式

元利定額方式とは、元金と手数料を足した毎月の返済額が一定額の返済方法です

  • 元利定額返済のメリット
    毎月の返済額が一定のため、無理のない返済ができる
  • 元利定額返済のデメリット
    返済額のうち手数料が占める割合が多いため元金が減りづらく、返済が長期化しやすい

元利定額方式の支払い例

上の図は、元金返済分と手数料返済分を合わせた1万円を毎月支払う場合の例です。

手数料は、残高に利率をかけて算出されます。
そのため元金が多い返済当初は、1万円のうち6,250円と6割以上が手数料として支払われています。

返済を続けて元金が減っていくと、徐々に元金の割合が増えるため返済スピードが上がっていきます。

返済が長期化すればするほど手数料が増えるため、返済総額が増えてしまう傾向にあります。

元金に手数料を上乗せして支払う元金定額方式

元金定額方式の場合は、元金返済分のみが毎月一定額となります

元金分に手数料を上乗せして支払うため、毎月の返済額は変動します。

毎月の返済で確実に一定額の元金を減らせるため、元利定額方式と比べ長期化しにくい返済方法といえます

  • 元金定額返済のメリット
    毎月の返済で確実に一定額の元金を減らせるため、元利定額方式と比べ長期化しにくい
  • 元金定額返済のデメリット
    返済初期は返済額が大きくなるため負担が大きい

元金定額方式の支払い例

上の図は、元金返済分と手数料返済分を合わせた金額を毎月支払う場合の例です。

手数料の金額は初回に6,250円ともっとも高くなり、返済をするごとに減っていきます。

ただし返済初期の頃は、元金+手数料の返済額が大きくなるため、設定金額によっては負担となる点がデメリットといえるでしょう。

利用残高に応じて返済額が増減する残高スライド方式

「残高スライド方式」とは、利用残高に応じて毎月の返済額が増減する返済方式です

利用残高に対して返済額が増減するため、無理のない形で返済できる点はメリットです。

一方で、利用残高が変わると返済額が変わるため、返済状況の管理がしづらい点はデメリットといえるでしょう。

  • 元金定額返済のメリット
    利用残高に対して返済額が増減するため、無理のない形で返済できる
  • 元金定額返済のデメリット
    利用残高が変わると返済額が変わるため、返済状況の管理がしづらい

利用残高に応じた毎月の返済額は、クレジットカード会社ごとに独自に定められています。

下の図はその一例です。

残高スライド方式のの支払い例

この場合は、利用残高が20万円以上~50万円未満のときには、毎月の返済額は2万円となります。

2万円に元金と手数料の返済分が含まれている点は「元利定額方式」と同じ仕組みで、元金の返済をするたびに手数料返済分が減っていきます。

返済を続け、利用残高が10万円以上~20万円未満になると、毎月の返済額は1万5,000円に変わります。

さらに返済を続け、利用残高が10万円未満になると、毎月の返済額は1万円に減ります。

〈残高スライド方式による毎月の返済額の例〉

利用残高が10万円未満=1万円
利用残高が10万円以上20万円未満=1万5,000円
利用残高が20万円以上50万円未満=2万円

元利定額返済と同様に、返済が長期にわたると支払総額が増えるリスクがあります。

カードローンの手数料はリボ払いより低い場合がある

銀行や消費者金融からお金を借りるカードローンの場合の金利は、実質年率2%〜18%程度と、幅広く設定されています。

カードローンは、一般的に借入額が多いほど金利は低くなるケースが多いといえます。

そのため、うまく利用すればクレジットカードのリボ払い(ショッピングリボ・キャッシングリボ)より低い金利で利用できる場合もあるでしょう。

リボ払いからカードローンへの借り換えについては、下記で紹介しています。

カードローンの種類 金利(実質年率)
イオン銀行カードローン 3.8%~13.8%
三井住友銀行 カードローン 1.5%~14.5%
楽天銀行スーパーローン 1.9%~14.5%
PayPay銀行カードローン 1.59%~18.0%
アコムカードローン 3.0%~18.0%
アイフル ファーストプレミアム・カードローン* 3.0%~9.5%
プロミス アプリローン* 4.5%~17.8%

*利用には条件があります。
※利用条件によって実質年率は異なる場合があります。
※2022年12月1日現在の情報です。最新の情報は会社のWebサイトなどでご確認ください。

リボ払いの手数料を低く抑える方法

ここまで説明したように、リボ払いは手数料が増えやすい支払い方法といえます。

ここでは、リボ払いの手数料を抑える方法を紹介します。

手数料を安くするポイントはおもに「早く」「前倒し」で返済していくことです。

おもに次のような方法が考えられます。

  • 残高をまとめて一括返済する
  • 繰り上げ返済や毎月の返済額を増やす
  • 毎月の返済額を利用限度額いっぱいまで引き上げる
  • 低金利のカードローンに借り換える

以下で詳しく解説します。

残高をまとめて一括返済する

「一括返済」とは、リボ払いの利用残高の全額を、一度にまとめて返済する方法です

一括返済をする最大のメリットは、残高に対して加算される手数料(利息)の支払いから解放されることです

前述のとおりリボ払いは、利用残高が把握しづらいため「いつ返済が終わるのか」「総額いくら払うことになるのか」と、不安に感じることがあります。

一括返済をしてリボ払いを完済してしまえば、このような漠然とした不安から解放されるといえます

また一括返済によって、クレジットカードの利用枠を空けることができるため、利用限度額に余裕ができる点もメリットです。

お金に余裕があるときは、なるべく繰り上げ返済や一括返済を行うように意識しておきましょう。

〈一括返済のメリット〉
  • 利用残高がなくなるため、それ以降の手数料がかからない
  • 返済の不安から解放される
  • カードの利用限度枠に余裕が出る

一括繰り上げ返済で返済期間が短縮されるしくみ

リボ払いの一括返済について詳しくは以下の記事もご参照ください。

繰り上げ返済や毎月の返済額を増やす

賞与などの臨時収入があった場合には、通常の返済とは別に「繰り上げ返済(繰上返済)」「増額返済」を行うことで返済総額や返済期間を減らせます

繰り上げ返済をすると、返済額が元金の返済に充てられます。そのため完済までの返済期間と返済総額を減らすことができます。

通常の返済以外の返済で元金の一部を減らすと、利息が軽減されるため返済期間が繰り上がり(短縮)ます。そのため「繰り上げ返済」と呼ばれているのです。

〈繰り上げ返済のメリット〉
  • 利用残高の一部を減らせる
  • 利用残高が減るため、支払う手数料が少なくなる
  • 自らの意思で返済するため、使い過ぎの意識向上につながる
〈クレジットカード会員規約の例(エポスカードの場合)〉

第7条(カード利用代金等のお支払い)
(1)リボルビング払い

(中略)
繰り上げ払い、増額払いについては以下のとおりとします。
a.繰り上げ払い:原則として締切日から一定期間経過した期日以降は、支払日前であっても、当社の指定する ATM 等でのお支払い により支払金を繰り上げて支払うことができます。(中略)
b. 増額払い:締切日から支払日前の一定の期日までの間は増額支払金としてお支払いいただくことができます。この場合、直後に訪れるお支払日にも支払金をお支払いいただきます。
(後略)

出典:エポスカード「エポスカード規約
※2022年12月1日現在の情報です。最新の情報は各社のWebサイトなどでご確認ください。

繰り上げ返済の仕組み

繰り上げ返済や一括返済は、WEBや電話、ATMなどから申込みが可能です。

リボ払いの繰り上げ返済について詳しくは以下の記事もご参照ください。

毎月の返済額を利用限度額いっぱいまで引き上げる

毎月のリボ払い返済額の設定を、利用限度額いっぱいまで引き上げておくという方法も考えられます

たとえばクレジットカードの利用限度額が30万円の場合は、毎月のリボ払い返済額の設定を30万円にしておけば、29万円を利用した場合でも支払いは1回で済みます。

支払いが1回で終わればリボ払いでも手数料は無料ですし、完済してしまえば以降も手数料は発生しません。

ただし、クレジットカードによっては1回目の返済から手数料がかかる場合もあるので注意してください。

1回払いで手数料がかからないのは

  • リボ払いの初回引き落とし手数料のみ無料
  • カード利用日から最初に到来する締切日までの期間は手数料計算の対象外

といったクレジットカードの場合にかぎります。

リボ払いの限度額についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

低金利のカードローンに借り換える

リボ払いより金利の低いカードローンなどに借り換えて、手数料の総額を減らす方法もあります

リボ払いより低金利のカードローンでお金を借りて、リボ払いの利用残高を一括返済してしまえば、毎月かかる手数料を金利の差分程度減らせる場合があります。

前述のとおり、クレジットカードのリボ払いの手数料金利は年率15%程度の場合が多いですが、カードローンの場合は15%以下の金利で借り入れができる場合もあります。

リボ払いから低金利のカードローンに借り換えた場合の支払い額をシミュレーションしてみましょう。

〈リボ払いとカードローンの支払い額の例〉
リボ払い* カードローン※
金利(実質年率) 15% 10%
毎月の支払い額 3万円 3万円
支払回数 19回 19回
支払総額 56万4,195円 54万547円

*元利定額方式の場合
※概算のため金額を保証するものではありません。

毎月の支払額や支払回数が同じの場合は、リボ払いよりもカードローンが2万3,648円支払総額を抑えられます

このように、金利の低いカードローンに乗り換えることで、支払総額を減らせる可能性があります。

しかし、このような対処法は「借金返済のために新たに借金をする」ことになるため、積極的におすすめできる方法ではありません。

また新たにカードローンを契約する際には審査があるため、すでに返済の滞納などがある場合は、審査に通らない可能性もあります。

リボ払いの借り換えについて詳しくは以下の記事もご参照ください。

手数料や金利がかからない支払い方法

リボ払いとは異なり、手数料が発生しない支払い方法もあります。

クレジットカードは、一般的に次の支払い方法の場合は手数料がかかりません。

  • 1回払い
  • 2回払い
  • ボーナス1回払い
※クレジットカード会社によって名称や手数料の有無が異なる場合があります。

クレジットカード会社によっては「ボーナス2回払い」を提供している場合もありますが、ボーナス2回払いの場合は手数料がかかる場合があるので注意しましょう。

〈ボーナス払い手数料の例(楽天カードの場合〉
支払回数 手数料(実質年率)
ボーナス1回払い 0.0 %
ボーナス2回払い 4.42%~14.0%

参考:楽天カード(ボーナス払い)

リボ払いで買い物をした金額を、後から「1回払い」「2回払い」「ボーナス払い」に変更することはできません。

そのため、すべての買い物を自動的にリボ払いにする「事前登録型リボ払い」のクレジットカードを利用している場合には注意が必要です。

リボ払いと他の支払い方法を使い分けたい場合は、「利用時選択型リボ払い」(カード利用時に支払い方法を選択する)にしておき、店頭でその都度支払い方法を指定するようにしましょう。

支払える余裕があれば、できるだけリボ払いではなく「1回払い」「2回払い」「ボーナス払い」を選ぶとよいでしょう。

リボ払いの返済ができない場合のリスク

リボ払いの支払いができずに滞納を続けていると、クレジットカード会社から一括返済を迫られる場合もあります

さらに滞納を続けると、財産差押えの強制執行をされる可能性もあります。

リボ払いを滞納した場合のリスクについて、以下で解説します。

リボ払いが払えないリスクはこちらの記事でも詳しく解説しています。

期限の利益を喪失し一括返済を求められる

一定期間滞納を続けていると「期限の利益を喪失」して、残高の一括返済を求められます

クレジットカードのリボ払いの場合でも、毎月決められた支払い日までは期限の利益が守られます。

用語集 期限の利益とは? 借金などの債務を負った人が、期限が到来するまで返済をしなくてもよいという権利(利益)のことです。
民法第136条1項で定められています。

しかし一定期間滞納すると、期限の利益を失ってしまうのです
期限の利益を喪失すると、クレジットカード会社は一括返済を求めることができるのです。

一般的に1~2ヶ月滞納すると一括返済を請求される可能性があります。

期限の利益の喪失とは?

期限の利益について詳しくは以下の記事もご参照ください。

滞納を続けると財産差押えの強制執行をされる可能性もある

支払いができずに滞納を続けていると、財産差押えの強制執行となる可能性もあります。

強制執行が行われるまでの流れは、概ね次のようになります。

  • 簡易裁判所から「支払督促」が届く
     ↓
  • 受領後2週間以内に異議申立てをしないと「仮執行宣言付支払督促」が届く
     ↓
  • 受領後2週間以内に異議申立てをしないと財産差押えの強制執行になる
用語集 差押えとは? 借金を返済せずに滞納し続けている債務者(お金を借りている側)の財産を、債権者(お金を貸している側)が強制的に換金・処分をして、回収すること。
借金を滞納した場合の差押えは、民事執行法に規定されています。

差押えの対象になるものには、以下のようなものがあります。

  • 給与の一部
  • 一定以上の現金、預貯金、生命保険など
  • 自動車、バイク、貴金属、骨とう品など
  • 土地、建物などの不動産

特に給与は、強制執行において差押えされやすいものといえます

差押えについて詳しくは以下の記事もご参照ください。

リボ払いの手数料が返済できない場合は弁護士に相談を

リボ払いがどうしても返済ができない状況になったら、弁護士に相談し債務整理で解決する選択肢も検討してみましょう。

弁護士法人・響では、借金問題や債務整理に関する相談を無料で受け付けています

債務整理をご希望の場合は、借金や収入の額などから適切と思われる債務整理をご提案し、手続きや交渉のほとんどをお任せいただけます

自己破産を強要することはありませんので、お気軽にご相談ください。

弁護士法人・響に相談するメリット
  • 月々の返済額を5万→2万へ減額できた事例あり
  • 今お金がなくても依頼可能!
  • 相談は何度でも無料
  • 最短即日!返済ストップ

弁護士に相談するメリット

弁護士に相談するメリットは、おもに次のような点です。

  • 借金の督促や支払いが一時ストップする
  • 弁護士・司法書士は債務者から債務整理の依頼を引き受けると、債権者に対し債務者の代理人になったことおよび、債務整理を行うことを伝える「受任通知」を送付します。

    債権者に受任通知が届いた時点で、取り立てや督促・返済は原則としてストップします。

  • ご自身に合った債務整理の方法を提案してくれる
  • 弁護士は依頼者のおかれた状況から、どの債務整理の方法が合っているかを判断してアドバイスしてくれます。

  • 債務整理の手続きの多くを任せられる
  • 弁護士に債務整理を依頼すると、債権者との交渉や煩雑な手続きなどを任せられます。

    特に任意整理の場合は金融機関や貸金業者との交渉が必要になりますが、その多くを任せられます。

債務整理にはおもに

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産
があります。以下で詳しく説明します。

弁護士に相談するメリットや費用について詳しくは以下の記事もご参照ください。

債務整理なら将来利息のカットや減額・免責も可能

  • 債権者と交渉して将来利息を減らしてもらう「任意整理」

「任意整理」は、債権者と直接交渉を行うことで将来発生する利息の軽減や過払い金の返還などを求める方法です。

将来利息が減ることで毎月の返済額を減らしてもらい、一般的に3~5年程度かけて返済していくことになります。

任意整理のイメージ

任意整理について詳しくは以下の記事もご参照ください。

  • 借金を1/5~1/10程度に減額可能な「個人再生」

「個人再生」は民事再生とも呼ばれており、裁判所に申立てをし、再生計画の認可決定を受けることで借金を減額してもらう解決方法です。

借金総額を1/5~1/10程度に減額してもらい、原則3年間(最長5年)で返済する方法です

個人再生のイメージ

個人再生について詳しくは以下の記事もご参照ください。

  • 裁判所を介してほぼすべての借金の返済が免除される「自己破産」

「自己破産」とは裁判所を介して、一部の債務を除きすべての借金の支払い義務を免除(免責)してもらう解決方法です。

自己破産のイメージ

自己破産については以下の記事で詳しく解説しています。

キャッシングリボなら過払い金返還請求ができることも

クレジットカードでお金を借りた「キャッシングリボ」を利用した場合は、過払い金返還請求をできる場合があります

過払い金とは、消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者や信販会社に法律の上限を超えて支払った利息、つまり払いすぎた利息を指します。

過去に消費者金融やクレジットカード会社から借金をしていた場合は、「過払い金返還請求」を行うことで過払い金が返金される可能性があるのです。

過払い金の返還によって、キャッシングリボの残債を完済・減額する可能性があります。

クレジットカードの過払い金について詳しくは以下の記事もご参照ください。

まとめ
  • リボ払いの一括返済のメリット
    ・リボ払いの手数料の金利は実質年率15%が一般的
    ・キャッシングリボは手数料の金利が高いことが多い
  • リボ払いの支払い方法の違いによるデメリット
    ・毎月の返済額が変わらない元利定額方式…手数料が占める割合が多いため元金が減りづらく、返済が長期化しやすい
    ・元金に手数料を上乗せして支払う元金定額方式…返済初期は返済額が大きくなるため負担が大きい
    ・残高スライド方式…利用残高が変わると返済額が変わるため、返済状況の管理がしづらい
  • リボ払いの手数料を低く抑える方法
    ・残高をまとめて一括返済する
    ・繰り上げ返済や毎月の返済額を増やす
    ・毎月の返済額を利用限度額いっぱいまで引き上げる
    ・低金利のカードローンに借り換える
  • リボ払いの返済ができない場合のリスク
    ・期限の利益を喪失し一括返済を求められる
    ・滞納を続けると財産差押えの強制執行をされる可能性もある
  • リボ払いの手数料が返済できない場合は弁護士に相談を
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監修者情報
監修者:弁護士法人・響弁護士
時光 祥大
弁護士会所属
東京弁護士会(第52547号)
出身地
-
出身大学
-
保有資格
弁護士
コメント

[実績]
43万件の問合せ・相談実績あり
[弁護士数]
43人(2023年2月時点)
[設立]
2014年(平成26年)4月1日
[拠点]
計7拠点(東京、大阪、香川、福岡、沖縄)
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