「複数のリボ払いを、おまとめローンで返済できるの?」
「リボ払いの返済は、おまとめローンで解決できる?」
複数のクレジットカードのリボ払いを完済するための方法の一つに「おまとめローンへの借り換え」があります。
おまとめローンとは、複数の借入れを一つの返済先にまとめられるローン商品です。
おまとめローンへの借り換えには、以下のメリットがあります。
- 返済先を1つにでき管理しやすくなる
- 金利が低くなる可能性がある
一方、おまとめローンへの借り換えには次のようなデメリットもあります。
- リボ払いよりおまとめローンの金利が必ず低くなるとは限らない
- 返済期間が延びて支払総額が増える可能性もある
リボ払いからおまとめローンへの借り換えは本当に効果的なのか、ほかに借金返済の根本的な解決方法はないのか、わかりやすく解説します。
相談無料 全国対応 24時間受付対応
- 月々の返済額を5万→2万へ減額できた事例あり
- 今お金がなくても依頼可能!
- 相談は何度でも無料
- 最短即日!返済ストップ
目次
弁護士に相談するのは迷う…という方は、まずは「借金減額診断」を使って借金を減額できるか診断してみましょう。
たった3問の質問に答えるだけですし、診断は無料でできます。
借金、減らせる?30秒で借金減額診断する
クレジットカードのリボ払いは「おまとめローン」に借り換えられる?
複数のクレジットカードのリボ払いを完済したい。その解決手段として「おまとめローン」への借り換えが挙げられます。
クレジットカードのリボ払いが複数あり返済が苦しい場合は、おまとめローンに借り換えることができます。
そこで、おまとめローンの仕組みとメリットについて紹介しましょう。
「おまとめローン」は、返済先を1つにまとめられる
「おまとめローン」とは、複数の金融機関からお金を借りていたり、クレジットカード会社に利用残高がある場合に、返済先(借入先)を1つにまとめられるローン商品です。
銀行や消費者金融会社では「おまとめローン」という名称で商品を取り扱っていることもありますが「カードローン」や「フリーローン」「借り換えローン」も、おまとめを目的として利用することもできます。
おまとめローンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
おまとめローンの3つのメリット
おまとめローンを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
おまとめローンの3つのメリットを確認しておきましょう。
-メリット1-
返済先を1つにできるので、管理がしやすくなる
返済先(借入先)が複数ある場合、返済日や返済回数、返済口座などがまちまちで管理がしにくくなりがちです。
おまとめローンを利用すると返済先を1つにまとめられるため、管理がしやすくなります。
-メリット2-
金利を低くできる可能性がある
クレジットカードのリボ払いや他のローン商品より、金利(手数料)の低いおまとめローンに借り換えができれば、支払う利息や支払総額が少なくなり、返済負担を軽減できる可能性があります。
-メリット3-
年収の3分の1を超えて借入できる場合がある
一般的に貸金業者(消費者金融会社など)からお金を借りる場合は、年収の3分の1を超えてはいけないというルールがあります。
そのルールを「総量規制」といいます。
しかし貸金業者が取り扱うおまとめローンは、法令が規定する一定の条件を満たせば、年収の3分の1を超えて借入できる場合があります。
- 借り換え後の金利が、借り換え前の金利を上回らない。
- 借り換え後の月々の返済額が、借り換え前の返済額を上回らない。
銀行が取り扱うおまとめローンについては、年収の3分の1を超えての利用はできません。
総量規制についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
リボ払いからおまとめローンへの借り換えには、審査が必要
前述の通り複数のクレジットカードのリボ払いを、おまとめローンに借り換えることは可能です。
ただし、おまとめローンを申し込む際には金融機関の審査を受ける必要があります。
例えば、複数あるローンやクレジットカードの残高の合計が多すぎたり、過去に返済の滞納がある場合は、おまとめローンの審査に通らないこともあります。
リボ払いをおまとめローンに借り換えるとどうなる?
クレジットカードのリボ払いからおまとめローンに借り換えた場合、金利や返済額においてどんな違いが出てくるのでしょうか?
具体例を挙げながら解説しましょう。
おまとめローンは、リボ払いより金利が低い場合がある
リボ払いとおまとめローンとの金利がどれだけ違うのか、下の表で比較してみました。
商品名 | 金利 |
---|---|
楽天カード リボ払い |
年15.0% |
東京スター銀行 スターワン乗り換えローン |
年12.5% |
楽天銀行 楽天銀行スーパーローン |
年1.9~14.5%*1 |
ろうきん(中央労働金庫) カードローン「マイプラン」 |
年3.875~7.075%*2 |
アイフル おまとめMAX、かりかえMAX*3 |
年3.0~17.5% |
プロミス おまとめローン |
年6.3~17.8% |
*1利用限度額によって金利は異なる
*2団体会員の場合の金利(他行・信販・消費者金融からの借り換えは団体会員しか利用できない)
*3「おまとめMAX」はすでにアイフルと取引実績がある人。「かりかえMAX」は新規でアイフルを利用する人が利用の対象となるおまとめローン。金利などの利用条件は同じ
上の表の楽天カードのケースと同様に、リボ払いの金利(手数料)は実質年率15.0%のケースが一般的です。
おまとめローンの金利は、金融機関によって異なります。
銀行(東京スター銀行、楽天銀行、ろうきん)の場合は、リボ払いより金利が低くなるケースが多いですが、消費者金融会社(アイフル、プロミス)の場合は、リボ払いより金利が高くなることがあります。
おまとめローンは、リボ払いより支払総額が少なくなる場合がある
リボ払いとおまとめローンでは、支払総額はどれだけ違うのでしょうか?
楽天カード(リボ払い)と楽天銀行(楽天銀行スーパーローン)を例に挙げて、下の表で返済シミュレーションを比較してみました。
商品名 | 支払総額 | うち利息総額 |
---|---|---|
楽天カード リボ払い |
1,483,155円 | 483,155円 |
楽天銀行 楽天銀行スーパーローン |
1,348,247円 | 348,247円 |
その差は? | 134,908円 |
※楽天カード:元金定額型の残高スライド方式、初回の毎月の返済額(元金のみ)19,000円、返済回数86回、金利(実質年率)15.0%の場合
※楽天銀行:元利定額型の残高スライド方式、初回の毎月の返済額(利息含む)15,000円、返済回数182回、利用限度額200万円、借入利率年6.9%の場合
残高が100万円の場合、楽天カードのリボ払いでは、支払総額は148万3,155円でした。
一方、楽天銀行の楽天銀行スーパーローンでは、支払総額は134万8,247円でした。
楽天銀行のおまとめローンのほうが、楽天カードのリボ払いより支払総額が約13万円少ないという結果になりました。
以上のように、おまとめローンのほうが、リボ払いより支払総額が少なくなる場合があります。
リボ払いをおまとめローンに借り換える際の注意点は?
クレジットカードのリボ払いからおまとめローンへの借り換えにはメリットもある一方で、注意点・デメリットもあります。
これから説明していきましょう。
おまとめローンの2つのデメリット
クレジットカードのリボ払いからおまとめローンに借り換えることで、どのようなデメリットが生じるのでしょうか?
おまとめローンの2つのデメリットについて解説します。
-デメリット1-
リボ払いよりおまとめローンの金利が低いとは限らない
リボ払いの金利(手数料)は実質年率15.0%が一般的ですが、すべてのおまとめローンの金利がリボ払いの金利より低いわけではありません。
特に消費者金融会社が取り扱うおまとめローンの金利は、リボ払いの金利より高い場合もあります。
上の表(リボ払いとおまとめローンの金利を比較)でも説明しましたが、アイフル(おまとめMAX、かりかえMA)の金利は最高で年率17.5%、プロミス(おまとめローン)の金利は最高で年率17.8%もあります。
-デメリット2-
返済期間が延びて支払総額が増える可能性もある
リボ払いからおまとめローンに借り換えられたとしても、返済期間が延びるなどして、支払総額が増える可能性もあります。
リボ払いとおまとめローンとで支払総額がどれだけ違うのか、楽天カード(リボ払い)と東京スター銀行(おまとめローン「スターワン乗り換えローン」)を例に挙げて、下の表で返済シミュレーションを比較してみました。
商品名 | 支払総額 | うち利息総額 |
---|---|---|
楽天カード リボ払い |
1,483,155円 | 483,155円 |
東京スター銀行 スターワン乗り換えローン |
1,756,440円 | 756,440円 |
その差は? | 273,285円 |
※楽天カード:元金定額型の残高スライド方式、初回の毎月の返済額(元金のみ)19,000円、返済回数86回、金利(実質年率)15.0%の場合
※東京スター銀行:元利均等返済方式、毎月の返済額(利息含む)14,637円、返済回数120回(10年)、借入利率12.5%(年率)の場合
残高が100万円の場合、楽天カード(リボ払い)は支払総額は148万3,155円でしたが、東京スター銀行(おまとめローン)では、支払総額は175万6,440円にもなりました。
東京スター銀行のおまとめローンのほうが、楽天カードのリボ払いより、支払総額が約27万円も多いという結果になりました。
さらに、楽天カード(リボ払い)の場合、返済回数は86回(7年2ヶ月)なのに対し、東京スター銀行(おまとめローン)の場合、返済回数は120回(10年)もあります。
東京スター銀行のおまとめローンのほうが、楽天カードのリボ払いより、返済回数が34回(2年10ヶ月)も多いという結果になりました。
なお上の表の例では、リボ払いとおまとめローンとでは毎月の返済額が異なっており、東京スター銀行(おまとめローン)のほうが楽天カード(リボ払い)より、当初の毎月の返済額が少なくなっているので、その分返済期間が延び、支払総額が増えているともいえます。
「ショッピングリボ」が対象にならないおまとめローンもあるので注意
クレジットカードでショッピング時にリボ払いを利用することを「ショッピングリボ」といいます。
おまとめローンを確認する上で注意したいのは、クレジットカードのショッピングリボをおまとめローン利用の対象としていない場合もあるということです。
下の表を見てのとおり、ショッピングリボを対象としていないおまとめローンや、利用者を限定しているおまとめローンもあります。
商品名 | ショッピングリボの対応 |
---|---|
東京スター銀行 おまとめローン |
対象になる |
楽天銀行 楽天銀行スーパーローン |
対象になる |
ろうきん(中央労働金庫) カードローン「マイプラン」 |
対象になる (他行などからの借り換えは 団体会員のみ) |
アイフル おまとめMAX、かりかえMAX |
対象になる |
プロミス おまとめローン |
対象にならない (キャッシングリボは対象) |
ショッピングリボを対象にしているおまとめローンを取り扱っているのは、「東京スター銀行」「楽天銀行」「アイフル」などです。
「ろうきん(労働金庫)」もおまとめローンがありますが、団体会員限定になっており、一般の人は利用できません。
「プロミス」ではキャッシング(キャシングリボ)をのみ対象にしており、ショッピングリボは対象外です。

- ショッピングリボ(リボ払い)
クレジットカードで買い物をして代金を支払い、その返済方法をリボ払いにしたもの - キャッシングリボ
クレジットカードでキャッシングして(お金を借りる)その返済方法をリボ払いにしたもの
リボ払いをおまとめローンに借り換えることは、根本的な解決にならない
これまでおまとめローンについて説明してきましたが、実はリボ払いをおまとめローンに借り換えることは根本的な解決にはなりません。
では、どのような解決方法があるのでしょうか?これから説明していきます。
リボ払いもおまとめローンも「借金」である
あまり意識していない人もいるかもしれませんが、クレジットカードのリボ払いは、手数料(金利)がかかる「借金」なのです。
借金であるリボ払いを、借金であるおまとめローンで返済することは、借金を借金で返すだけのこと。
これでは根本的な解決方法とはいえないでしょう。
借金の解決には「債務整理」という方法もある
借金の解決には「債務整理」という方法もあります。
債務整理とは、クレジットカードやローンの利用残高の完済を目指すために、返済額を減額・免除する手段です。
債務整理には、次に説明する「任意整理」「個人再生」「自己破産」などがあります。
債務整理についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
将来利息をカットできる可能性がある「任意整理」
「任意整理」とは、債務者(借りた側)と債権者(貸した側)が直接交渉し合意することによって借金の減額を図る、債務整理の一種です。
任意整理をすることで、債務者と債権者との和解が成立した日から完済日までに発生する「将来利息」や「遅延損害金」がカットできる可能性があります。
任意整理についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
マイホームを残せる債務整理「個人再生」
「個人再生」とは、債務者(借りた側)に返済不能のおそれがあることを裁判所に申立て、裁判所から再生計画の認可決定を受けることで、債務を減額してもらえる債務整理の一種です。
再生計画が認められると、借金を5分の1~10分の1程度に減額できる可能性があります。
分割払いであれば原則3年、最長5年での返済が可能となります。
個人再生についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
個人再生の場合。住宅ローンが残っている自宅については「住宅ローン特則(住宅資金特別条項)」を利用することで、マイホームを手放すことなく住み続けられます。
個人再生の住宅ローン特則についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
すべての返済義務がなくなる手続「自己破産」
「自己破産」とは、債務者(借りた側)が返済不能の状況に陥っている場合に、裁判所を通じて、全ての債務の支払義務を免除(免責といいます)してもらう債務整理の一種です。
ただし、債務者(借りた側)は保有している資産を清算しなければならず、基本的にマイホームや自動車なども処分されて、債権者(貸した側)への返済に充てられます。
自己破産についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
債務整理の相談は、弁護士・司法書士へ
リボ払いがどうしても返済ができない状況になったら、弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談し、債務整理で解決する選択肢も検討してみましょう。
弁護士や司法書士相談することで、どの債務整理をするべきか、手続きのしかたや費用についても知ることができます。
【まとめ】リボ払いをおまとめローンへ借り換えは可能だが、根本的な借金解決を考えよう
先に述べたように、クレジットカードのリボ払いからおまとめローンへ借り換えるのは可能です。
とはいえ、それは借金を借金で返済するようなものです。完済を目指す場合、根本的な解決にはなりにくいといえます。
おまとめローンに借り換えることによって、場合によっては、リボ払いのときよりも金利が高くなったり、支払総額が増えたりする可能性もあります。
必ずしも返済負担が軽減されるわけではないことも、注意しなければなりません。
おまとめローンのメリット・デメリットを把握して、返済シミュレーションなどで返済額を確認してみましょう。
その結果から、おまとめローンへ借り換えたほうがお得かどうかを判断しましょう。
もし返済が困難と判断したなら、債務整理で解決するという選択肢もあります。
その際は、まずは弁護士・司法書士に相談して、正しい手続き方法や費用について聞いてみましょう。
相談無料 全国対応 24時間受付対応
- 月々の返済額を5万→2万へ減額できた事例あり
- 今お金がなくても依頼可能!
- 相談は何度でも無料
- 最短即日!返済ストップ