自己破産の反省文はどのように書く?盛り込むべき4つのポイントと例文を紹介

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自己破産をしたら反省文を提出しなければいけないの?
自己破産の反省文はどうやって書けばいい…?

自己破産の申立てをすると、まれに裁判所や破産管財人から「反省文」の提出を求められることがあります。

反省文の提出を求められるケースは、おもに自己破産へ至る原因が免責不許可事由に該当する場合です

この場合は、反省文の内容が自己破産の免責許可決定に影響するともいえるため、ポイントをおさえて書く必要があります。

自己破産で反省文を書く際は、おもに次の4つの内容を盛り込んで書くとよいでしょう。

自己破産の反省文で盛り込むべき内容
  1. 借金をした状況と理由の説明
  2. 自己破産となるまでの経緯、そのときの心情
  3. 債権者や周囲に与えた影響と反省の気持ち
  4. 今後の生活改善の方向性

この記事では、反省文が必要となるケースや、書き方のポイントをケース別の例文とともに詳しく解説していきます。

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目次

自己破産の反省文とは?

反省文とは、 借金を重ねた経緯や反省、債権者(お金を貸した側)への謝罪の気持ち、経済的な再生を目指す意思などを表明する文書です

自己破産の手続きをする中で、裁判所や破産管財人から提出を求められることがあります。

自己破産の申立人すべてに提出が求められるものではなく、おもに免責不許可事由に該当すると裁判官や破産管財人が判断した場合です。

自己破産の反省文が必要になるケースや免責不許可事由について、以下で詳しく説明します。

自己破産については以下の記事で詳しく解説しています。

用語集 破産管財人とは? 自己破産手続において、債務者や債権者など関係者の利害を調整して進行を主導する人です。破産申立人の財産を管理、回収し売却してお金に換えたり、免責不許可事由に該当していないかを調査する権限も有しています。

破産管財人について詳しくは以下の記事をご参照ください。

自己破産の反省文が必要になるケース

反省文が求められる可能性が高いのは、自己破産へ至る行為や借金の理由が「免責不許可事由」に該当する場合です

免責不許可事由がある場合は、原則として借金の免責(返済義務が免除されること)が認められませんが、裁判所の判断で認められることがあります。これを裁量免責といいます。

裁量免責と判断するために申立ての際に提出した資料だけでは不十分な場合、その根拠となる資料として、反省文が求められる傾向があります。

反省文には「借金となった経緯を十分理解し、そのことを反省し、今後は借金をせず経済的に立ち直る意思がある」ことを、裁判官が確認するために必要となるわけです。

免責不許可事由とは

免責不許可事由とは、自己破産を申し立てても免責を許可されない(不許可となる)理由のことです

具体的に免責不許可事由に該当するのは、次のようなケースです。

  • ギャンブルや遊興、投資、高額の買い物などにより、収入に不釣り合いな借金を負った場合
  • 故意に財産を隠す、または財産の価値を減少させようとした場合
    預金を家族名義の口座に移した、所有する不動産や車を安い価格で家族・親類に売却した、など。
  • 特定の債権者だけに返済する行為(偏頗弁済)をした場合
    自己破産の手続き中、親類からの借金を優先して返済した、自動車ローンの残りを一括で返済した、など。
  • 相手をだまして信用取引(クレジットカードの契約、新規ローン)を行った場合
    返すあてがないのに「返せる」と嘘をついて、新たに借金をした、など。
  • 自己破産を行う前に、不当に債務を負担した場合
    ヤミ金などから違法な高金利で借り入れた、クレジットカードで新幹線の特急券などを購入し、すぐに売却して現金にした、など。
  • 破産管財人などによる調査に協力しなかった場合
  • 裁判所からの質問に回答しなかった、または虚偽の回答をした場合
  • 裁判所に提出する債権者名簿を偽造した、特定の債権者を載せない、または架空の債権者を記載した場合
  • 帳簿など、財産に関する書類を隠した場合
  • 管財業務を妨害した、破産管財人が要求した財産を引き渡さない、必要な書類を取り寄せられないよう妨害をした場合
  • 過去7年以内に免責を受けたことがある。あるいはハードシップ免責、給与所得者等再生を利用した場合

参考:e-GOV法令検索「破産法」

用語集 ハードシップ免責とは? 個人再生をしたものの、やむをえない事情で認可された再生計画どおりに返済することが難しくなった場合、残額について免責を受けられる制度。
用語集 給与所得者等再生とは? 個人再生の手続きのひとつ。会社員など将来も確実に安定した収入が見込める個人の債務者で、かつ無担保債権が5,000万円以下である者については、再生債権を原則3年間で返済する計画案を作成し、裁判所の認可を得るという手続き。

免責不許可事由について詳しくは以下の記事をご参照ください。

自己破産の反省文の書き方を解説!盛り込むべき4つのポイントとは

自己破産の反省文の書き方には、押さえておきたいポイントがあります。

自己破産の反省文は、自己破産となるまでの経緯と今後の見通しについて、以下のような時系列で4つのブロックに分けて考えると書きやすいでしょう

  1. 借金をした状況と理由の説明
  2. 自己破産となるまでの経緯、そのときの心情
  3. 債権者や周囲に与えた影響と反省の気持ち
  4. 今後の生活改善の方向性

文字数は、少なすぎないよう1,000文字~2,000文字程度を目安にするとよいでしょう。

これらを踏まえて、反省文の例を以下に記します。

反省文の例

私、〇〇〇〇は多額の借金を抱え、返済のめどがたたない状態となり、自己破産を行うまでになってしまいました。その結果、多くの方々にご迷惑をかけることとなってしまったこと、心より反省し、深くお詫び申し上げます。

借金のきっかけは、社会人3年目に知人から勧められて始めたFX投資です。たまたま最初に大きく儲かったため、のめり込んでいきました。

もともと給料は少なく、贅沢など無縁の生活でしたが、FXで思いがけず利益を得て気が大きくなってしまいました。気分が高揚して、自分に不釣り合いな高額のスーツや高級ブランドの時計をローンで購入するなどしてしまいました。

しかし徐々にFXで損失を出すようになり、投資額を増やしてもなかなかプラスにならず、預けている証拠金の10倍、20倍もの取引をするようになりました。

結局元手を大きく超える取引をしてしまい、気がつけば120万円ほどの損害を出してしまいました。

あの当時は、FXの利益ですべて返済できると思い込んでいました。そう自分に言い聞かせていた、という方が正しいかもしれません。

貯蓄はありませんでしたから、FXの軍資金と生活費の不足分はキャッシングや消費者金融からの借入れで穴埋めしていました。

その返済にまた借金をすることを繰り返し、1年足らずで借入先は10社を超え、債務額は400万円に膨れ上がっていました。

この時点で自分の力では返済できないことがわかり、恥ずかしながら今回やむをえず自己破産をすることになってしまいました。

簡単にFXで資金が増やせるという安易な発想から抜け出せず、また利益が出ればブランド品に散財してしまう無計画さも影響して、借金が返済できないまでに増えてしまったという事実を大変重く受け止めています。

そして債権者の方々には多大なご迷惑をおかけしてしまい、深く反省しております。

またFXで損失を出したとき、会社の同僚や友人は、まずは親からお金を借りて地道に返済した方がいいと助言をしてくれました。

今はそれを素直に聞いて実行していれば良かったと、深く後悔しています。心配をかけてしまった勤務先の社員の皆様や友人にも、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

現在は手持ち資金を超える投資取引はもとより、投資リスクのある商品には手を出さず、収入に見合った生活をしており、かつ少額でも毎月貯蓄ができることを目標に家計管理に取り組んでいます。

また家計収支はいつも把握できるよう、毎月家計簿もつけております。

今後は生活費を借金などに頼ることはせず、一生懸命働き、それによって得た収入でやりくりできるよう計画的に資金を管理いたします。

もちろん周囲の皆様にご迷惑、ご心配をかけないよう努めていく所存です。

このたびは誠に申し訳ございませんでした。

それぞれのブロックの書き方のポイントは、次の項から説明します。

構成1 借金をした状況や理由を説明

反省文ではまず、なぜ自己破産をすることになったのか、その理由を明確に示す必要があります。

自己破産の原因の多くは、借金をしたということ。したがって借金の理由について、その経緯をていねいに記載するとよいでしょう

たとえネガティブな心情であっても、借金に至るまでの心の変化を正直に記すことで、裁判官に思いが伝わり、文の後半に出てくる反省の思いがより活きてくるはずです。

例文の該当部分

私、〇〇〇〇は多額の借金を抱え、返済のめどがたたない状態となり、自己破産を行うまでになってしまいました。その結果、多くの方々にご迷惑をかけることとなってしまったこと、心より反省し、深くお詫び申し上げます。

借金のきっかけは、社会人3年目に知人から勧められて始めたFX投資です。たまたま最初に大きく儲かったため、のめり込んでいきました。

もともと給料は少なく、贅沢など無縁の生活でしたが、FXで思いがけず利益を得て気が大きくなってしまいました。気分が高揚して、自分に不釣り合いな高額のスーツや高級ブランドの時計をローンで購入するなどしてしまいました。

しかし徐々にFXで損失を出すようになり、投資額を増やしてもなかなかプラスにならず、預けている証拠金の10倍、20倍もの取引をするようになりました。

結局元手を大きく超える取引をしてしまい、気がつけば120万円ほどの損害を出してしまいました。

構成2 自己破産に至る経緯と心情

次に記載するのは、借金が返済できなくなり自己破産に至った経緯の説明です

ここでもご自身の心情はどうだったかという点は、できるだけ克明に書いておきましょう。
そのことにより「安易に自己破産を選んだわけではない」という思いが伝わります。

例文の該当部分

あの当時は、FXですべて返済できると思い込んでいました。そう自分に言い聞かせていた、という方が正しいかもしれません。

貯蓄はありませんでしたから、FXの軍資金と生活費の不足分はキャッシングや消費者金融からの借入れで穴埋めしていました。

その返済にまた借金をすることを繰り返し、1年足らずで借入先は10社を超え、債務額は400万円に膨れ上がっていました。

この時点で自分の力では返済できないことがわかり、恥ずかしながら今回やむをえず自己破産をすることになってしまいました。

構成3 債権者や周囲に与えた影響と反省の気持ち

記載したい内容:債権者や周囲の人にどのような迷惑をかけたのかを見つめなおし、反省の気持ちを書くことを説明します。事実から目をそらさず、真摯に書くことがポイントです。

反省文の後半には、債権者や周囲の人たちにどのような迷惑をかけたのかをしっかり見つめ直し、それに対する反省の思いを書き込みます

申立人に反省の意思があるかどうかの確認が、反省文の提出を求める大きな目的です。

したがって、ここでいかに反省の意思があるかを伝えることが、反省文全体の出来を決めるといってもいいでしょう。事実から目をそらさず、真摯に書くことが大切です。

例文の該当部分

簡単にFXで資金が増やせるという安易な発想から抜け出せず、また利益が出ればブランド品に散財してしまう無計画さも影響して、借金が返済できないまでに増えてしまったという事実を大変重く受け止めています。

そして債権者の方々には多大なご迷惑をおかけしてしまい、深く反省しております。

またFXで損失を出したとき、会社の同僚や友人は、まずは親からお金を借りて地道に返済した方がいいと助言をしてくれました。

今はそれを素直に聞いて実行していれば良かったと、深く後悔しています。心配をかけてしまった勤務先の社員の皆様や友人にも、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

構成4 今後はどのように生活を改善するか

裁判官は、反省文を「申立人は再び借金で同じ失敗を繰り返すことはないのか、あるのか」を見極める判断材料と考えています。

裁判所が安易に自己破産を認め、その後また同じ失敗をしてしまうなら、自己破産そのものの意味がなくなるからです。

したがって、もう自己破産の原因となった行為はしない、まじめに働き生活再建を目指すという、前向きな言葉で反省文の最後をまとめることがポイントとなります

例文の該当部分

現在は手持ち資金を超える投資取引はもとより、投資リスクのある商品には手を出さず、収入に見合った生活をしており、かつ少額でも毎月貯蓄ができることを目標に家計管理に取り組んでいます。

また家計収支はいつも把握できるよう、毎月家計簿もつけております。

今後は生活費を借金などに頼ることはせず、一生懸命働き、それによって得た収入でやりくりできるよう計画的に資金を管理いたします。

もちろん周囲の皆様にご迷惑、ご心配をかけないよう努めていく所存です。

このたびは誠に申し訳ございませんでした。

自己破産の反省文の例文を原因別に紹介

ここからは、自己破産の原因や状況別に反省文の例文を紹介します。

ご自身の状況に近いものを参考にしてみてください。

反省文の例文1 パチンコなどのギャンブルが原因の場合

私、◯◯◯◯は多額の借金を抱え、返済のめどが立たない状態で、自己破産を行うまでになり、多くの方々に迷惑をかけることになってしまいました。
心から反省し、深くお詫び申し上げます。

借金のきっかけは、新社会人となって一人暮らしを始めたものの、少ない給料と職場でのパワハラで生活も仕事もままならないことのストレスから、パチンコや競馬などのギャンブルに手を出してしまったことです。

ギャンブルで勝てるとストレス発散になったため、仕事でも私生活でも嫌なことがあるごとにのめり込んでいきました。

また、負ければ負けたで、お金を取り返したい気持ちに火がつき、お金をつぎ込んでしまいました。

気がついた頃には、給料だけではお金が回らないようになり、借金してまでギャンブルをするようになっていました。

ギャンブルで大勝ちすれば借金を一括返済できると考えていたものの、そう簡単に勝てるわけはなく、負け続けてさらに借金が増えるばかりでした。

日に日に増える借金に恐怖心を抱くようになり、返済もままならない状況を止めなければいけないと感じたのです。

自分の意思の弱さが原因で増えてしまった借金を返済できなくなってしまい、債権者の方には多大な迷惑をおかけしてしまい、深く反省しています。

また、ギャンブルや借金を止めようとしてくれた家族や友人にも、たくさん心配をかけてしまいました。

現在は、まずギャンブルから足を洗うことを第一に考え、実家に戻って家族と同居し、依存症治療にも通い始めています。

また、自分の収入の範囲内で再び自立した生活ができるよう、今後も継続して家計簿をつけ、収支の把握をしようと思います。

今後は計画的にお金を使う意識を身につけ、借り入れをせず、周囲の皆様にも迷惑や心配をかけないように努めていきたいと考えています。

このたびは、誠に申し訳ございませんでした。

反省文の例文2 ブランド品購入などの浪費が原因の場合

私、◯◯◯◯は多額の借金を抱え、このたび自己破産することとなりました。
多くの方々にご迷惑をお掛けしますことを、まずは深くお詫び申し上げます。

海外高級ブランドのコートを買ったのが、2年前の冬です。1ヶ月分の給料に近い額でしたが、たまたま通りかかったショップで見て購入しました。ブランド品にはほとんど興味がなく何事にも慎重な私が、迷わず購入したのは、ストレスを解消したかったからです。

ちょうどその3ヶ月前に異動になりました。新しい部署はやりがいはありましたが、慣れない業務に加え、担当上司とどうしても反りが合わず、日に日にストレスがたまり眠れない日が続いたり、日中イライラすることも多くなっていました。

そんな私にとって高額な商品を買う快感は、想像以上でした。買ったコートを友人や同僚が褒めてくれたりして、気分が晴れやかになったのをよく覚えています。

そうなるとコートに合う靴、靴に合うバッグと、欲しいものが増えていきます。職場のストレスは相変わらずでしたが、高額なものを購入することで気分はスカッとしました。

しかしそんな解消法は長くは続きません。1年ほどで貯蓄がほぼなくなりました。家賃の引き落とし日に預金残高が足りず、慌ててキャッシングをすることもありました。

それなのに買い物の欲求はエスカレートし、週に1回はブランドショップ巡りをしていました。

現金がない時は複数のクレジットカードのリボ払いやキャッシングを駆使して、買い物を続けていました。

1ヶ月の支払いが合計100万円を超えたとき、突然目が覚めました。もう自力では返済できない、と。

まさか自己破産という事態になるとは思っていませんでしたが、返済義務がなくなるということは、それだけ債権者の方に多大な迷惑をかけるということもあらためて知り、ただただお詫びするしかありません。

私の無自覚な行動、買い物に溺れてしまった心の弱さを深く反省しております。

購入したブランド品はすべてが返済に充てられ、今は手元に何ひとつ残っていません。分不相応な買い物も、無理してまでブランド品を身につけることも、もうしないと心に決めています。

そして今後は地道に働き、得た収入の範囲で、自分らしく生活することを目標にゼロから頑張っていきたいと思います。

ストレスに関しても、心療内科に通い、徐々に克服しつつあります。
職場はまた異動になりましたが、前向きに働ける環境です。合わせて少しでも貯蓄できるよう、家計管理もしっかり行っていきます。

あらためて今回のこと、本当に申し訳ございませんでした。

反省文の例文3 自己破産が2回目の場合

私、◯◯◯◯はこのたび、住宅ローンの返済の継続が不可能となりました。
その結果、多くの方に多大なご迷惑とご心配を掛けてしまったこと、深く反省しております。大変申し訳ございませんでした。

数年前から体調を崩し、精密検査をした結果、しばらく病気治療が必要とのことで勤務先を退職いたしました。
そのため、10年前の37歳のときに購入した中古マンションのローンの支払いを、今後継続して行うことが困難となりました。
残債は約1,300万円。貯蓄などの自己資金で払い続けるほどの余力もなく、社会復帰もまだ見通しがつかないため、返済不可能と判断し自己破産に踏み切った次第です。

途中まで返済はできていたものの、想定外の事態となり、債権者の方には多大なご迷惑をお掛けすることになったこと、深くお詫び申し上げます。

また勤務先、関係者の皆様にもご心配とご迷惑をお掛けしましたこと、ここにあらためてお詫び申し上げます。

私は、今回が二度目の自己破産となります。

一度目は、大学進学の際に借りた奨学金の返還が滞ったことによるものでした。最初の就職先がどうにも馴染めず、4年で退社。その後転職がうまくいかなかったこともあり、すべてに無気力になってしまい、空いた時間はパチンコや競馬に費やしたため、気がつけば奨学金どころか家賃も支払いが滞る状態となってしまいました。

今度こそはと思い、32歳で正社員として就職できた会社では、多少オーバーワークも影響して、40歳頃から徐々に体調を崩し始め、このような事態に陥ってしまいました。
日常の健康管理を怠ってしまったこと、自分を過信したことに反省の言葉しかありません。

そして一度ならず二度も自己破産をしてしまったことにつきましては、関係の債権者の方々には深く、深くお詫びいたします。

現在は健康回復が優先となり、しばらくは収入を得ることができません。それでも病院スタッフの皆さんの力も借りて、まずはしっかり療養し一刻も早く社会復帰ができるよう、精進する所存です。

正社員でありながら貯蓄もあまりなかったことも、今回大きく反省すべき点でした。
再度社会復帰した際は、得られた収入の中でどうやりくりをし、生活を組み立てるのか、しっかり考えていきたいと思います。

このたびは、本当に申し訳ございませんでした。

自己破産の反省文を作成する際の注意点

そもそも反省文の提出を求められたのは、借金の内容が免責不許可事由に該当すると判断され、免責にならない可能性があるためです。

二度と同じような借金を繰り返さない、その強い思いが伝わるよう、気持ちを込めて書くことが重要です。

反省の気持ちが伝わるように手書きする

反省文は手書きでなければいけない、という決まりはありません。

しかしパソコンで作成するよりも、たとえ字は上手くなくても手書きで一生懸命書いたものは、書き手の思いや誠意が伝わりやすいという側面があります。

陳述書は、反省文と内容は似ていますが、バソコンで作成したとしても、手書きとの差はあまりないといえるでしょう。

あくまで正確な情報が記載されていることが、陳述書にとっては重要だからです。

反省文も記載されている情報は正確でなくてはいけませんが、同時に申立人の反省の気持ちがどれだけ伝わるかが大切といえるでしょう。

嘘偽りなく正直に書く

反省文に、虚偽の内容は書いてはいけません。あくまで、嘘や偽りのない内容を記載します

自身の借金についてあまり語りたくないという気持ちから、事実と異なる記載やごまかすような表現をしてしまうことがあるかもしれません。

しかし裁判所から見れば、そういった行為は逆効果です。虚偽の記述をしたことがバレると心証は悪くなってしまいます。

反省文は、事実から目をそらさず、正直に書くことを必ず意識しましょう。

自己破産の反省文は陳述書とは異なる

自己破産の手続きに必要な書類のひとつに「陳述書」があります。反省文と混同しやすいですが、提出の目的も書く内容も異なるものです

陳述書は、自己破産を申し立てる際に必ず提出しなくてはならない書類です。

陳述書の目的は、客観的に見て「申立人が本当に支払い不能の状態にあるかどうか」を確認することです。

そのため陳述書には現在の生活状況、自己破産にいたった経緯、保有する財産などについて詳しく説明しなくてはなりません。

陳述書に記載する内容の例
  • 家族・住居について
  • 経歴について
  • 現在の生活費について
  • 債務の総額
  • 債務の発生と増加の原因について
  • 過去の破産・免責について
  • 訴訟、差押命令などの有無について

※裁判所によって記載する内容が異なる場合があります。

一方反省文は、前述のとおり「申立人が反省しているか否か」を判断する材料となります。

したがってその内容も、自己破産に至ったことへの反省、経済的再生を図る強い意思を、裁判所に伝えることが重要となってきます。

自己破産手続きに必要な書類について詳しくは以下の記事をご参照ください。

自己破産の手続きに不安があるなら弁護士法人・響にご相談を

自己破産の際に裁判所から提出を求められる反省文には、これまで説明したようなポイントがあります。

それらを踏まえたうえで書かないと、自己破産の免責が認可されない可能性もあります。

反省文が思うように書けない、どう書けばいいかわからないなど不安がある場合や、自己破産の手続きについて知りたい場合は、弁護士事務所に相談をすることで解決するでしょう

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まとめ
  • 自己破産の手続きで、裁判所や破産管財人から反省文の提出を求められる場合は、借金の内容が免責不許可事由に該当する可能性が考えられる。
  • 反省文の内容によっては、裁判所の裁量により借金が免責となることがある。そのためには、反省文により反省の気持ちや生活再建の意思がしっかりと伝わることが重要。
  • 反省文を書くには、時系列で4つのブロックに分けて考えるとよい。
    1.借金をした状況と理由の説明
    2.自己破産となるまでの経緯、そのときの心情
    3.債権者や周囲に与えた影響と反省の気持ち
    4.今後の生活改善の方向性
  • 反省文に不安がある場合や、自己破産の手続きについて知りたい場合は弁護士事務所に相談をするとよい
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  • 月々の返済額を5万→2万へ減額できた事例あり
  • 今お金がなくても依頼可能!
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監修者情報
監修者:弁護士法人・響弁護士
犬飼 俊雄
弁護士会所属
東京弁護士会(第61379号)
出身地
神奈川県
出身大学
学習院大学法科大学院
保有資格
弁護士
コメント

[実績]
43万件の問合せ・相談実績あり
[弁護士数]
43人(2023年2月時点)
[設立]
2014年(平成26年)4月1日
[拠点]
計7拠点(東京、大阪、香川、福岡、沖縄)
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