- 弁護士会所属
- 第二東京弁護士会 第52828
- 出身地
- 高知県
- 出身大学
- 香川大学法学部卒 九州大学法科大学院卒
- 保有資格
- 弁護士、2級ファイナンシャルプランニング技能士(FP2級)
- コメント
- 人に対する温かいまなざしを持ち、ご依頼者の話をよく聞き、ご依頼者様に寄り添える弁護士になれるよう日々努めています。
「学生ローンの借金を滞納してしまった…」
「学生の借金は債務整理できるの?」
学生ローンも借金なので、滞納が続けば督促を受けたり、ブラックリストに入るリスクがあります。
自力で滞納を解消できない場合は、弁護士や司法書士のような専門家に債務整理の相談を行うという選択肢もあります。
そこで、この記事では、学生ローンの解決方法を、債務整理との関係性も踏まえながら解説していきます。
具体的に見ていきましょう。
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目次
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学生ローンも借金の一つ
学生ローンはまぎれもない借金です。
返済が苦しくて滞納した場合は解決方法を考える必要があります。
学生ローンにも返済の義務がある
学生を対象にしたローンが学生ローンです。
バイト収入が減ったり生活状況が変われば返済が苦しくなることもあります。
ですが学生ローンも借金ですので、どのような事情で返済が苦しくなっても、返済の義務は変わらずあります。
借入しやすい学生ローンの仕組みに要注意
一般的に20歳以上の大学生や短大生、予備校生、専門学校生が利用できます。
借り入れ限度額は低く、最大でも50万円程度の学生ローンが一般的です。
申込みには免許証のような本人確認書類と学生証が必要です。
アルバイト収入等の申告も求められますが、年収を証明する書類は不要なケースが多いです。
20歳以上の学生は、原則として親の同意も不要です。
学生ローンは審査に通過する可能性が高く、審査自体もスムーズに行われるため、最短即日でお金を借りることができます。
保証人不要でアルバイト先への確認がないケースも多いため、親や周囲に学生ローンの利用がバレづらい、というメリットがあります。
その分、借りやすく、ついつい借金を重ねてしまうことがあるので注意して下さい。
未成年でも借入が可能
カレッヂのように未成年でも借り入れ可能な学生ローンがあります。
条件として、高卒以上の学生でアルバイト等の収入があれば利用できます。
親の同意の必要もなく、上限10万円で融資を受けることが可能です。
未成年が親の同意なく独断で行った借金は、親によって取り消し可能なケースがあるため、貸金業者側にリスクがあります。
そのため、未成年でも借り入れできる学生ローンは少ないのが現状です。
学生ローンは滞納すると危険
学生ローンを解決するには、滞納を放置せずに早めに対処する方が良いでしょう。
なぜ早く対処した方が良いかを知るには、まずは滞納のリスクを知っておく必要があります。
滞納をすると生じるリスク
学生ローンを滞納すると次のようなリスクがあります。
【滞納直後】
滞納直後から年利20%程度の遅延損害金が発生します。
遅延損害金とは、返済が遅れたことによる賠償金です。
滞納が長引けば長引くほど、遅延損害金も高額になります。
遅延損害金については以下の記事で詳しく解説しています。
【滞納から2ヶ月以内】
借入れ先の貸金業者から督促があります。
一般的には、電話による督促後に、ハガキや封書による督促という流れです。
督促を放置すれば、親に連絡がいく可能性も十分にあります。
【滞納から2ヶ月~3ヶ月程度】
督促を無視し続けると、内容証明郵便で一括請求されます。
一括請求を無視すると裁判を起こされるリスクがあります。
借金の一括請求までの流れは以下の記事で詳しく解説しています。
例えば、滞納が61日以上続くと、事故情報が信用情報機関に登録されることがあります。
いわゆるブラックリスト入りです。
ブラックリストに入ると生じる不便
いったんブラックリストに入ると、滞納を解消しても約5年間は事故情報が消えません。
事故情報が消えるまでは、学校を卒業して就職した後でも、
などの状態になり、生活には不便が生じます。
スマートフォンの端末代の分割購入もできません。
「新しいスマホに機種変したい」と思っても、端末代を一括で支払えない場合は難しいでしょう。
ブラックリストについては以下の記事で詳しく解説しています。
学生ローンの返済は早めに対処すべき
学生ローンを滞納しても、すぐに自力で対処できるなら早めに返済を行って下さい。
その場合は、あらかじめ貸金業者に連絡を入れて、「いつまでにいくら払えるか」をしっかり伝えると良いでしょう。
多少の遅延なら、待ってもらえるケースが多いです。
自力で返済することが難しい場合は、解決方法の一つとして債務整理も検討して下さい。
学生ローンの返済は債務整理で解決できる
自力ではどうしても解決が難しい学生ローンの返済でも、債務整理という方法で解決できます。
債務整理とは
債務整理とは、支払えない借金の減額や免除を合法的にしてもらう手続きで、次の3種類があります。
裁判所を通さずに貸金業者と交渉して、将来利息と遅延損害金のカット、3年~5年の分割払いで返済期間の延長を行う手続きです。
裁判所を通して元本が借金を5分の1程度(最大10分の1)に減額される手続きです。
裁判所を通して借金の返済義務が一部を除き免除される手続きです。
債務整理は弁護士や司法書士のような専門家に依頼するのが一般的ですが、未成年者は親の同意が必要になります。
専門家に依頼して債務整理の手続きをするとなると、契約行為が発生するのですが、未成年者の契約行為は、法定代理人の同意がなければ取り消せると法律で決まっています。
通常、法定代理人は親権者である親なので、未成年の学生が専門家と債務整理の契約を結ぶには、事前に親の同意が必要になるのです。
債務整理についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
学生ローンを任意整理するメリット
学生ローンの債務整理には任意整理が妥当です。
一般的に任意整理で解決できない大きな借金額の場合に、個人再生や自己破産を検討することになります。
学生ローンはそもそもの融資額が少ないため、任意整理で解決しやすい借金と言えるでしょう。
また、任意整理は裁判所を通さないので、個人再生や自己破産よりも手続きがスムーズに進められます。
20歳以上であれば、手続きが親に知られにくいというメリットもあります。
任意整理については以下の記事で詳しく解説しています。
学生の借金は専門家に相談するのが得策
任意整理のメリットを最大限に活かすには、専門家に頼るのがおすすめです。
学生ローンの滞納にはリスクがありますので、専門家に相談して早期解決のアドバイスを仰いで下さい。
まだ任意整理の依頼まで考えていない場合でも、一度は専門家の無料相談を利用すると良いでしょう。
「学生が債務整理するのは難しそう・・・」など不安な方もいるかもしれませんね。
学生が行う債務整理や注意点が気になる方は次の記事で詳しく解説しています。
学生ローンと債務整理の関係|Q&A
学生ローンと債務整理の関係について、よく聞かれる気になることをQ&A方式で回答します。
Q1.就職活動への影響はあるの?
A:債務整理すると信用情報機関に事故情報が載りますが、基本的に就職活動には影響しません。
信用情報を照会できるのは金融機関のみで、一般企業は調べられないからです。
ただし就職先が消費者金融や銀行等の金融機関の場合はチェックされる可能性があります。
Q2.未成年が相手でも取り立てはあるの?
A:学生ローンを滞納すれば未成年者でも取り立てを受ける可能性はあります。
学生でも返済義務はあるので、滞納すれば他の借金と変わらず取り立てを受けますし、未成年ということが取り立てから逃れられる理由にはなりません。
ただし、未成年者が単独で行った借金は親が取り消せるケースがあります。
Q3.債務整理は本当に親にバレない?
A:債務整理の中でも任意整理は親にバレにくい手続きですが、絶対にバレないということは言い切れません。
ただ、個人再生と自己破産の場合は、裁判所に申し立てるので時間がかかりますし、官報に住所と氏名が掲載されるので、周囲に知られる機会が多いと言えます。
周囲に知られるリスクが最も低いのが、任意整理と言えるでしょう。
Q4.浪費や遊びのためにした借金でも債務整理できるの?
A:浪費や遊びのための借金でも任意整理と個人再生は利用できます。
自己破産の場合は原則、利用できません。
ただし債務整理には、返済し続ける意思と、生活を立て直す意識が必要不可欠です。
債務整理をした後は、借金をしない生活をくれぐれも心がけて下さい。
まとめ
学生ローンの滞納にはリスクがあるので、早めに解決手段を考えて下さい。
自力で返済を続けられる場合でも、まずは貸金業者に連絡を入れて「いつまでにいくら払えるか」を伝えると良いでしょう。
自力でどうしても解決が難しい場合は、債務整理という選択肢があります。
債務整理には個人再生と自己破産もありますが、学生ローンの解決に適しているのは任意整理です。
いずれにしても専門家に相談をすると適切なアドバイスを得られますので、まずは無料相談などを利用してみると良いでしょう。
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