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任意整理をして今月だけ払えない!そんなときの対処法と延滞のリスク

2021.09.21 2021.12.02

監修者情報
監修者:弁護士法人・響 弁護士
島井 伸仁
弁護士会所属
東京第二弁護士会 第59432号
出身地
奈良県
出身大学
関西大学社会学部 大阪大学法科大学院
保有資格
弁護士
コメント
ご依頼者の抱える問題が一歩でも解決に進むように日々職務に努めております。

「任意整理で月々の返済額を減らしたのに今月だけ払えない…どうしたらいいんだろう?
滞納したときはどんなリスクが?

任意整理後の返済中に一時的でも収入が下がってしまうと、どうしても今月だけ返済することが苦しいときがあると思います。

そんなときはどうすればいいのでしょうか?

今月だけ払えない場合、債権者や弁護士に連絡すればトラブルにつながる可能性は低いといえるでしょう。

しかし2ヶ月以上、支払えない場合は一括請求のリスクがあるので注意が必要です。

支払えなさそうだと判断した時点で、早めに債権者や弁護士に相談したほうがよいでしょう。

この記事では、返済額が今月だけ払えない場合のリスクや対処方法、その注意点について解説します。

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任意整理をして今月だけ払えない場合どうなってしまうの?

任意整理をして順調に返済していたけれど、どうしても一時的に返済が厳しく、今月だけ払えない場合があると思います。

その場合は債権者(貸した側)の了承を得られれば、特に大きな問題にならないことが多いです。

なぜかというと、任意整理をしたときの和解書(合意書)には、返済が遅れた場合の措置として「返済が2回以上遅れたら債務者(借りた側)は期限の利益(※)を喪失する」と明記されているケースが多いからです。

用語集 期限の利益とは? 期限までは支払わなくてもよいという債務者の利益のことで、
期限の利益を喪失してしまうと、期限までに支払えばよかったものが
今すぐに支払わなけばならない状態になる。

ですから、1回だけの遅れでは、期限の利益が失われて分割払いができなくなることは原則としてありません。

ただし、2回以上支払いが滞った場合、和解が無効になり債権者から一括請求され、遅延損害金も支払わなければならないリスクがあるので注意が必要です

任意整理をして今月だけ払えない場合の対処法

では、払えない場合はどうしたらいいのでしょうか?
任意整理後、債務者(借りた側)の返済方法は、以下の2種類があります。
対処法が違うのでそれぞれみていきましょう。

  • 自分で債権者(貸した側)指定の口座に振り込む
  • 弁護士などに弁済代行(債権者への支払いを代行すること)を依頼している

自分で債権者指定の口座に振り込んでいる場合

連絡がないと債権者(貸した側)も「返済してもらえないのでは?」と不安になります。

返済が遅れそうになったら、連絡をして今月払えない特別な理由やいつまでに支払えるかを伝える誠意ある行動が必要です

債権者も任意整理に応じてくれたことですし、今月返済が遅れそうになったからといって、黙って滞納してしまうことは避けるべきです。

もし、債権者に直接連絡しづらい場合は、任意整理を依頼した弁護士に相談してみましょう。

弁護士などに弁済代行を依頼している場合

任意整理を依頼した弁護士などに連絡し相談してみましょう。

債権者(貸した側)に支払いの猶予を交渉してくれたり、積立金(預り金)があれば、そこから支払ってくれるケースもあります。

ただし、連絡をしないで何度も滞納すると弁護士が代行を辞退する可能性があるので注意が必要です。

用語集 積立金(預り金)とは? 任意整理の手続き後の返済の予行演習の意味があり、任意整理にかかる弁護士費用の支払い、債権者への支払い準備などの目的で、任意整理を受任した弁護士の口座に月々振り込むもの

債権者や弁護士に相談するときの注意点

今月だけ払えないことを債権者(貸した側)や弁護士に相談するときに、理由などを聞かれたら答えられるように準備しておくこと、注意点について説明します。

《準備しておくとよいこと・注意点》

① 今月払えない理由
今月だけ払えない理由を説明できるように
しておきましょう。

理由が曖昧だったり、相手が納得できない理由だと相談に応じてもらえない場合もあります。

以下の場合は一般的にやむを得ない「今回だけ特別な理由」として理解してもらえることが多いです。

  • 冠婚葬祭
  • 派遣切りやリストラなどの失職
  • 病気や事故などの医療費
  • 住まいの修繕費

など

今月払えない分はいつまでに支払えるのか?
実際にいつまでに支払えるのかを明確に伝えられるようにしておきましょう。

今後は毎月返済が可能なのか?
今月だけ払えなかった理由をしっかりと説明し、今後の返済は問題なくできることを伝えましょう

債権者や弁護士が相談に応じてくれない場合は?

債権者(貸した側)や弁済代行を依頼している弁護士などに連絡しづらかったり、相談に応じてくれない場合はどうしたらいいのでしょうか?

ここでも、口座に自分で振り込んでいる場合と、弁護士などに弁済代行を依頼している場合に分けて説明します。

自分で口座に振り込んでいて債権者に話しにくい場合

債権者(貸した側)に連絡しづらいときは「任意整理」を依頼した弁護士に相談してみましょう。

また弁護士事務所によっては、支払い遅れなどトラブル発生時の債権者との窓口を請け負ってくれることもあります。

任意整理の合意書に「滞納が発生した場合には、当事務所にご連絡ください」のような記載があるかもしれないので、確認しておくとよいでしょう。

ただし、和解成立後に弁護士との契約も終了している場合は相談に応じてくれない可能性があります。

また依頼した弁護士にも相談しづらいなどの事情もあるかもしれません。

こうした場合は別の弁護士に相談するのもよいでしょう。

弁済代行を依頼している弁護士に話しにくい場合

現在も弁済代行を依頼しているので気軽に相談しやすいものの、応じてくれなかったり、相談しづらい場合は別の弁護士に相談に相談してみましょう。

今後も返済ができそうにない場合の対処法は?

2回以上支払いが滞ってしまうと、任意整理の和解が無効になり債権者(貸した側)から残金の一括請求をされるリスクがあります。

今後も返済ができない場合、

  • 任意整理を再度行う(再和解)
  • 個人再生や自己破産など別の債務整理を検討する

といった対処法があります。

どの対処法になるか、今後も返済ができそうにない場合は、弁護士に相談しましょう

任意整理を再度行う(再和解)

任意整理は法律的に回数を規制するものがないため、債権者(貸した側)が応じれば何度でも行うことができます。

基本的に任意整理は「将来の利息をカット」と「返済期間の延長」を債権者と交渉します。

最初の任意整理で利息はカットされているため、2回目の交渉では支払い期間を再延長する交渉のみを行います。

その結果、返済総額は変わりませんが、債権者と再和解できれば返済期間が延長され毎月の返済額が減る可能性があります

ただし、2回目ということもあり余程の理由がない限り、債権者が応じてくれない可能性は十分にあります。

債権者からすると「一度は信用して和解に応じたのに…」という気持ちがありますから任意整理を再度行う場合は、弁護士に十分相談した上で慎重に債権者と話し合いを進める必要があります。

個人再生や自己破産を検討する

再度、任意整理をしても返済の目処が立たない場合は、他の債務整理(個人再生・自己破産)を検討しましょう。

個人再生

債務者(借りた側)が返済不能になる可能性があることを裁判所に申立て、
再生計画の認可決定を受けて借金を減額してもらう方法で、借金を5分の1~10分の1程度に減額できる可能性があります。

個人再生ができる主な条件
  • 将来的に継続して安定した収入があり、再生計画に則った返済ができること
  • 借金の総額が5000万円以下(利息制限法の引き直し計算後)であること

自己破産

裁判所を通して、一部を除きすべての借金の支払義務を免除(免責)してもらう方法で、税金や養育費など非免責債権を除いて、ほぼ全額借金が免除になります。
免除後に得た収入や財産は自己破産した本人が原則的に使うことができます。

自己破産ができる主な条件
  • 返済計画が立てられず、借金が払えない状態であること
  • 借金の理由がやむを得ないものであること(免責不許可事由にあたらない)
  • 支払義務が免除(免責)の対象の借金であること

元金は減額できない任意整理とは異なり、個人再生・自己破産であれば、借金の元金を減額・免除が可能です。

また、裁判所を介しての手続きですので、債権者の合意は必要ありません。

任意整理との違いについては、以下の通りです。

<任意整理・個人再生・自己破産の主な特徴>
債務整理の名称 減額できる範囲 手続き先
手続の期間
注意事項
任意整理 将来の利息などをカット
※元金は原則減額できない
弁護士のみ
3~6ヶ月程度
返済は3年~5年の分割返済が基本
個人再生 5分の1~10分の1程度に減額できる 裁判所
1年~1年半程度
減額後は原則で3年、最長5年以内に返済
自己破産 ほぼ全額減額できる 裁判所
6ヶ月~1年程度
一部の財産を失う

任意整理した時点は返済できると思っていても、生活環境の変化などで、支払えない状況に陥る可能性はあります。
万が一、返済が不可能な状況に陥っても、解決方法はありますので、早めに専門家である弁護士に相談しましょう。

まとめ

まとめ
  • 任意整理の返済について「今月だけ払えない場合どうしたらいいか」について説明しました。

  • 対処法と注意点についてのポイントは以下の通りです。

    ・今月だけ払えない場合、債権者(貸した側)の了承を得られれば、
     特に大きな問題にならないことが多い。
    ・自分で指定の口座に振り込んでいる場合は直接債権者に連絡する。
    ・弁護士などに弁済代行を依頼している場合はその弁護士に相談する。
    ・2回以上支払いが滞った場合は一括請求される可能性もあるので、
     早めに弁護士に相談する。
    ・今まで通り払えなくなった場合は、再度、任意整理の交渉をするか、
     個人再生や自己破産など別の債務整理を検討する。

  • 任意整理で今月だけ払えない場合は、債権者の了承を得られれば、特に大きな問題にならないことが多いですが、債権者や弁護士への連絡・相談は早めにしましょう。

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19万件の相談実績あり
[弁護士数]
21人(2021年3月時点)
[設立]
2014年(平成26年)4月1日
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