バンドルカードの支払い遅れはブラックリストに載る!すぐに対処すべき危険性とは

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バンドルカードで支払い遅れになったら、どうなるのかな…
バンドルカードを滞納してもブラックリストに載らないってホント?

バンドルカード(ポチっとチャージ)の支払い遅れになると、次のようなリスクが発生します。

  • 050-3159-9953(セブン銀行コンタクトセンター)から電話がかかってくる
  • 1日でも支払い遅れをすると年14%の遅延損害金が加算される
  • ポチっとチャージの申込上限額が下がる
  • 約1ヶ月後にバンドルカードが利用停止となる
  • 保証会社へ債権譲渡されて督促を受ける
  • 裁判所から督促状が届く可能性もある

またWeb記事や相談サイトなどで紹介されている「バンドルカードの支払い遅れはブラックリストに載らない」は、誤解です。

バンドルカードのチャージサービスである「ポチっとチャージ」は、信用情報機関に加盟しているセブン銀行が提供しているため、支払い遅れなどの事故情報は登録される(ブラックリストに載る)のです。

この記事では、バンドルカードの支払い遅れのリスクと対処法、さらにバンドルカード特有のリスクやバンドルカード現金化に潜む危険などについて詳しく解説します。

また、どうしても返済が難しい場合の解決方法も紹介しているので、併せて参考にしてください。

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目次

バンドルカード(ポチっとチャージ)の支払い遅れはどうなる?

バンドルカード」とは、VISAの加盟店で支払いができるプリペイドアプリのことです

スマホに専用アプリをインストールすれば、登録手続きは完了し、カード(アプリ上のバーチャルカード)がすぐに発行されます。

バンドルカードは「ポチっとチャージ」というサービスを付加することで「後払い」も選ぶことができます。

ポチっとチャージは、手元にお金がなくても即座にチャージができます。

しかし期日である翌月末までにチャージ分と手数料*の支払いを済ませないと「支払い遅れ(滞納)」となってしまいます
*1回の申込みにつき510円〜1,830円(後述します)。利用するたびに審査が行われます。

バンドルカードの仕組み

バンドルカード(ポチっとチャージ)が支払い遅れとなると、次のようなリスクが発生します。

  • 050-3159-9953(セブン銀行コンタクトセンター)から電話がかかってくる
  • 1日でも支払い遅れをすると年14%の遅延損害金が加算される
  • ポチっとチャージの申込上限額が下がる
  • 約1ヶ月後にバンドルカードが利用停止となる
  • 保証会社へ債権譲渡されて督 促を受ける
  • 裁判所から督促状が届く可能性もある

なお、バンドルカード(ポチっとチャージ)の運営には、次の3社が関わっています。

支払い遅れの場合は、いずれかの会社から連絡がくる場合があるので、覚えておきましょう。

バンドルカードの運営会社
サービス名称 サービス運営会社 業種*/登録
バンドルカード(前払い) 株式会社カンム ・受託開発ソフトウェア業
・前払式支払手段(第三者型)発行者
・第二種金融商品取引業
ポチっとチャージ(後払い) Gardia株式会社 その他の補助的金融業・金融附帯業
株式会社セブン銀行 普通銀行業

*「NIKKEI COMPASS」に登録されている業種

05031599953から電話がかかってくる

バンドルカード(ポチっとチャージ)の支払期限は利用した翌月の末日ですが、それまでに支払いができなかった場合は「050-3159-9953」の番号から電話がかかってくる場合があります

これは「セブン銀行コンタクトセンター」からの督促電話です。この番号から電話がかかってきたら、無視せず対応しましょう。

セブン銀行から連絡がくる理由は、前述のとおり「ポチっとチャージ」は株式会社セブン銀行が提供する「セブン銀行後払いサービス」を導入しているためです。

万一利用について身に覚えのない場合でも、無視をすれば何度も電話がかかってくるなど、生活に影響が出る(後述します)ことも考えられます。

電話でその旨を伝え、使用状況を確認してもらうことが重要です。

1日でも支払い遅れをすると年14%の遅延損害金が加算される

バンドルカード(ポチっとチャージ)の支払期限を1日でも過ぎると「遅延損害金」が加算されます

用語集 遅延損害金とは?

借金の返済などを滞納した場合にかかる損害賠償金の一種です。「延滞利息」「遅延利息」とも呼ばれることがあります。

セブン銀行後払いサービスの規定では、支払い期限の翌日から支払い完了日まで年利14%の遅延損害金を請求されます

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セブン銀行後払いサービスの利用規定

第6条(お支払方法)
(中略)
5. お客さまが第2項に定めるお支払いを遅滞した場合、当社はお客さまに対し、支払期限の翌日から支払いに至るまで、年14%の割合による遅延損害金をご請求させていただきます。

引用:セブン銀行「セブン銀行後払いサービス利用規定」

遅延損害金に適用される利率は、法律によって「元金の1.46倍まで」と定められているため、違法ではありません。

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法律の条文(利息制限法)

第4条 金銭を目的とする消費貸借上の債務の不履行による賠償額の予定は、その賠償額の元本に対する割合が第一条に規定する率の一・四六倍を超えるときは、その超過部分について、無効とする

引用:e-GOV法令検索「利息制限法」

ポチっとチャージの支払期限は、利用した翌月の末日です。

ここで注意すべきは「手数料」も遅延損害金の対象となる点です

たとえば4月10日に利用した分は、手数料とともに5月31日までに支払わなくてはなりません。期限を過ぎると発生する遅延損害金の計算方法は、以下のとおりです。

支払い遅れによる遅延損害金の計算式

滞納金額+チャージ手数料×遅延損害金利率(14%)÷365日×滞納日数

滞納期間や滞納金額ごとの遅延損害金額の例は、次のようになります。

遅延損害金の計算例
滞納日数 滞納金額(手数料額) 遅延損害金額
10日 1万円(510円) 1万510円×14%÷365日×10日=40円
30日 3万円(1,170円) 3万1,170円×14%÷365日×30日=358円
60日 5万円(1,830円) 5万1,830円×14%÷365日×60日=1,192円

※チャージ回数は1回として計算・小数点以下切り捨て

ポチっとチャージの手数料はもともと高いため(利率は後述します)、滞納するとさらに遅延損害金が加算されることになるため注意が必要です

遅延損害金については以下の記事で詳しく解説しています。

ポチっとチャージの申込上限額が下がる

バンドルカード(ポチっとチャージ)の支払い遅れによって、ポチっとチャージの上限額が下げられる可能性があります

ポケットチャージのチャージ上限額は当初3,000~5,000円程度からスタートし、翌月以降5,000円程度ずつアップして、利用開始5~6ヶ月後には上限額が3万円程度まで上がるというケースが一般的なようです。

しかし、滞納した場合には一気に上限額が5,000円程度まで下がる場合もあるようです

上限額は利用者の信用度や利用状況によって異なりますが、支払い遅れをすると信用度が下がるため、上限額も下がってしまうのです。

具体的にどのような基準で上限額が決められているかは、公表されていません。

約1ヶ月後にバンドルカードが利用停止となる

支払い遅れが1ヶ月以上続くと、バンドルカードそのものが利用停止となります

利用停止となってもチャージ残高は消滅しませんが、バンドルカードを買い物などに利用することができなくなります

商品の分割払いや、サブスクなどの定期的な支払いに利用していた場合は、支払いができなくなることで滞納になってしまうため注意が必要です。

利用停止を解除するには、滞納している支払いを完了したうえで、アプリ上で利用再開手続きをする必要があります(後述します)。

ただし、支払いを終えても、利用再開までは時間がかかる場合もあるようです。

保証会社などへ債権譲渡されて電話などで督促される

支払いの遅れがさらに数ヶ月続くと、保証会社や債権回収会社に債権が譲渡され、督促や通知がくるようになります

用語集 債権譲渡とは?

債権者(お金を貸している側)が債権(お金の返還請求権)を第三者に、そのままの内容で譲り渡すことです。債務者(お金を借りている側)から見れば、返す相手が別の会社に変わることになります。

保証会社や債権回収会社とは、債務者が返済できなくなった場合に本人に代わって返済をする会社のことです。

その後保証会社や債権回収会社は、元の債権者に代わって債務者に返済を請求します。

そのため、ポチっとチャージの運用会社であるGardiaやセブン銀行以外の「聞いたことのない会社」から電話や手紙による督促が届くことになります

Gardia、セブン銀行ともにサービス規約に、自社での返済金の回収が難しいと判断すれば、債権譲渡を行うことが明記されています。

続きを読む

〈サービスの利用規定〉
・Gardia後払いサービス規約

第7条【債権譲渡】
1 当社は、当社が必要と認めた場合、当社が販売店等から譲り受けた利用者に対する商品代金債権を、当社所定の事業者(保証会社)に譲渡する場合があります。利用者は、当該債権譲渡を予め異議なく承諾するものとします。

2 前項の債権譲渡がなされた場合、利用者は前項の事業者(債権譲受人)から直接連絡(連絡、通知、督促等その名称を問いません)を受けることがありますので、予めご了承ください。

引用:バンドルカードサポート「Gardia後払いサービス規約」

債権譲渡については以下の記事で詳しく解説しています。

裁判所から督促状が届く可能性も

保証会社や債権回収会社からの督促も無視し続けると、簡易裁判所から「督促状(支払督促)」が届く可能性があります

裁判所から支払督促が届いたら、それは保証会社や債権回収会社が裁判の手続きを行ったことを意味します。

用語集 支払督促とは?

債権者の申立てにより、簡易裁判所が債務者に対して金銭の支払いを命じる法的な手続きであり、その文書のことです。

支払督促は「特別送達」と記載された裁判所の名前入りの封書で届きます。原則として名宛人に直接手渡しすることになっています。

支払督促を受け取った場合でも、滞納分を支払えばそこで解決となります。

支払いができない場合は、支払督促が届いてから2週間以内に、同封されている「異議申立書」で異議申立てを行う必要があります

滞納を続け異議申立てもしない場合は、次に「仮執行宣言付支払督促」が届き、その後も対処しないでいると強制執行による「財産差押え」となる可能性もあります。

※ただしポチっとチャージによる滞納は最大5万円程度のため、財産差押えになることはあまり現実的ではないといえるでしょう。

支払督促については以下で詳しく解説しています。

支払督促を悪用した詐欺もあるので注意

近年では支払督促の手続きを悪用した詐欺も発生しているので、注意が必要です。

詐欺は、おもに次のようなケースが確認されています。

詐欺の手法 特徴 対処法
裁判所の通知を装った詐欺 裁判所からの通知を装い、偽りの連絡先や振込口座を記載 無視する
本当の裁判所の支払督促を悪用した詐欺 存在しない架空の請求に対して裁判所に支払督促を申し立て、実際に支払督促を発付する 督促異議申立てをする
※対応しないと不利益を被る

※参考:法務省「督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください」

裁判所からの支払督促ではない場合は、自身から連絡は一切せず無視したほうがよいでしょう。

しかし、裁判所からの支払督促を悪用した詐欺だった場合は、適切な対応をしないと不利益を受けるおそれがあります

たとえ身に覚えのない請求であっても、支払督促を受け取った日から2週間以内に裁判所に対して「督促異議申立て」をしないと、無関係の請求でも財産差押えの強制執行をされてしまう可能性があり大変危険です。

本物の支払督促の特徴

  • 「特別送達」と明瞭に記載された封書で送付される(普通郵便では送付されない)
  • 封書には簡易裁判所名が記載されている
  • ポストに投函されず郵便職員から手渡しされる
  • 受け取るときは「郵便送達報告書」に署名か押印を求められる
  • 裁判所で付した支払督促の「事件番号」「事件名」が記載されている
  • 振込口座の記載はされていない

身に覚えがない支払督促が届いたら、必ず督促異議申立書を提出しましょう。

対処法がわからない場合や本物の支払督促か判別できない場合は、最寄りの裁判所へ持っていき確認してもらってもよいでしょう。

支払督促については以下で詳しく解説しています。

「支払い遅れはブラックリストに載らない」は誤解

バンドルカード(ポチっとチャージ)の支払いが遅れることで、信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆるブラックリストに載る)可能性があります

Webの記事や相談サイトなどでは「バンドルカードの支払い遅れはブラックリストには載らない」という情報も多く見られますが、それは誤解といえます。

現在ポチっとチャージには、株式会社セブン銀行の「セブン銀行後払いサービス」が導入されています。

セブン銀行は、信用情報機関のひとつKSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟しています。

そのためバンドルカード(ポチっとチャージ)の支払い遅れは、ブラックリストに載る可能性があるのです

用語集 信用情報機関とは?

クレジットカードやローンなどの契約・取引などの客観的情報(信用情報)を保管・管理する民間機関です。滞納などがあれば一定期間、事故情報として登録されます。信用情報機関には次の3つがあります。

バンドルカード(ポチっとチャージ)のサービス開始当初は、株式会社カンムとGardia株式会社が管理、運営をしていました。

どちらの会社も金融機関や貸金業者ではないため、信用情報機関には加盟していません。そのため、滞納があってもブラックリストに載ることはありませんでした。

サービス運営会社 信用情報会社への加盟
株式会社カンム 加盟していない
Gardia株式会社 加盟していない
株式会社セブン銀行 加盟している(KSC)

※2023年10月1日現在の情報です。

しかし2021年9月に株式会社セブン銀行と提携して、銀行業務のノウハウによる審査や不正検知等を行うと発表されています。
参考:セブン銀行ニュースリリース「セブン銀行後払いサービス」を開始

ブラックリストについては以下の記事で詳しく解説しています。

ブラックリストに載るデメリット

ブラックリストに載ることにより、次のようなデメリットが発生します。

  • クレジットカードの使用・新規契約ができなくなる
    ブラックリストに載ると、クレジットカードの新規契約ができなくなります。現在利用中のクレジットカードも「途上与信」によって、いずれ使えなくなる可能性があります。
  • 住宅や自動車ローン・キャッシングなど新たな借入れができなくなる
    ローンや借入れの新規契約時には、必ず信用情報を照会されます。

    ブラックリストに載っている間は、住宅ローンや自動車ローン*・キャッシングなどの新たな借入れはできません。
    ※自動車販売店が独自に提供している「自社ローン」は契約できる場合もあります。
  • 携帯電話端末の分割購入ができない場合がある
    携帯電話やスマートフォン端末の分割払いは「割賦(かっぷ)購入契約」となります。

    割賦購入契約時には申込者の信用情報を照会されるため、分割購入ができないケースがあるのです。
  • 賃貸住宅の契約ができない場合がある
    ブラックリストに載っていると「家賃保証会社」の審査に通らず、新規の賃貸契約や契約更新ができないケースがあります。

    家賃保証会社の中でも「信販系」と呼ばれる保証会社は信用情報機関に加盟しているため、契約や更新を断られてしまう可能性があるのです。

ブラックリストの影響については以下の記事で詳しく解説しています。

バンドルカードの支払い遅れ時の対処法は?

バンドルカードが支払い遅れとなってしまった場合、もっとも避けるべきは放置してしまうことです

支払い遅れになった場合は、次のような対処法を知っておくとよいでしょう。

  • 支払期限後でも支払いはできる
  • 支払いができる日を約束すると連絡を止めてくれる

支払えるのであれば、速やかに実行することが最善の対処法です。支払える日がわかるのであれば、問合せ窓口に連絡してそのことを伝えましょう。

以下で詳しく解説します。

支払期限後でも支払いはできる

バンドルカード(ポチっとチャージ)には支払期限がありますが、期限を過ぎても支払うことはできます

ただし分割払いはできません。また支払い遅れの場合は、遅延損害金を加算した金額を支払う必要があります。

〈ポチっとチャージの支払い方法〉
アプリのトップ画面から「支払いへ」→「支払い方法を選ぶ」を選択し、以下のいずれかの方法を選んで支払います。

  • コンビニで支払う
    コンビニ端末(ファミリーマートのマルチコピー機やローソンのLoppiなど)を操作し申込券を発行してレジに提出、またはバーコードを見せて現金で支払います。
    ※対応コンビニ:ファミリーマート・ローソン・ミニストップ・セイコーマート
  • セブン銀行ATMで支払う
    セブン銀行ATMに表示されるQRコードを読み込み、現金をATMで入金します。
    ※硬貨の投入はできません。滞納が一定期間以上となるとセブン銀行ATMからの支払いはできません。
  • ネット銀行から支払う
    選択した金融機関のインターネットバンキングにログインし、引き落とし口座を選択して払込みを実行します。
  • 銀行ATM(ペイジー)で支払う
    銀行ATMの操作画面で「ペイジー(Pay-easy)」または「各種料金払込」を選択し「収納機関番号」「お客様番号」「確認番号」を入力。支払金額を確認した上で、キャッシュカードまたは現金で支払います。
    ※青森銀行、荘内銀行、百十四銀行、JAバンクは利用できません。

また支払時の操作を誤って、支払いではなくチャージをしてしまったとしても、カードの残高の返金、現金化はできないので注意が必要です。

参考:バンドルカードサポート「ポチっとチャージの支払い期限を過ぎてしまった」

支払いができる日を約束すると連絡を止めてくれる

すぐに支払えなくても、支払いができる日がわかっていれば窓口(サポートデスクなど)に連絡することで、請求の連絡、督促を一次的に止めてくれる場合があります

連絡する際には「支払えない理由」と「入金約束日」を伝える必要があります。入金約束日は連絡した日から1ヶ月以内を目安にしましょう。

※必ず連絡が止まるわけではありません。

連絡する窓口は、ご自身が利用しているサービス提供事業者によって異なります。

連絡窓口

〈事業者がGardiaの場合〉
Gardiaサポートデスク
Web:Gardiaお問い合わせフォーム
電話:050-3184-3867(受付時間10時〜17時 ※土日祝日を除く)

〈事業者がセブン銀行の場合〉
セブン銀行コンタクトセンター
Web:問い合わせフォーム
メール:support@7bk-deferred-payment.zendesk.com(受付時間10時~17時・土日祝日を除く)

参考:セブン銀行「お問合せ」

利用事業者は、ポチっとチャージのお支払い画面(以下参照)にて確認できます。

アプリトップ画面→[チャージ]→[ポチっとチャージ]→[支払い]

ポチッとチャージの画面

※画像引用:バンドルカードサポート「ポチっとチャージ後払いサービス提供事業者の確認方法」

バンドルカードが利用できないのはなぜ?原因と対処法

バンドルカードが利用できない場合に、理由として考えられるのは次の2つです。

  • 前月にチャージした金額をまだ支払っていない
  • ポチっとチャージの上限金額に達している

対処法とあわせて、以下で解決します。

前月にチャージした金額をまだ支払っていない

バンドルカード(ポチっとチャージ)の利用金額を期日までに支払わないと、バンドルカードそのものが利用停止となり使えなくなってしまいます

支払期日は、チャージした翌月の末日になります。

すでに支払い遅れとなっている場合は、滞納分(手数料も含む)と遅延損害金をアプリ上で確認して、速やかに全額を支払いましょう。

支払い方法は前述の「支払期限後でも支払いはできる」を参照してください。ただし分割払いはできません。

支払いを完了すれば、アプリ上で利用再開手続きをすることができます。

利用再開のしかた

  • [カード]タブを開く
  • カード手続きの[一時停止・解除]をタップする
  • 一時停止・解除画面の[利用を再開する]ポタンをタップする

利用再開の操作画面

※画像引用:バンドルカードサポート「一時的に停止したカードの利用を再開するには?」

ポチっとチャージ上限金額に達している

支払い遅れがないのにバンドルカードが利用できない場合は、ポチっとチャージの上限金額に達していることが考えられます

チャージ上限金額(月間でチャージできる総額)は、利用者の利用状況によって、3,000円〜5万円と異なります。

上限金額を超えたチャージはできません。

まずは、ポチっとチャージの確認画面で上限金額を確認するといいでしょう。その結果、すでに上限に達している場合は、後払いが利用できるのは翌月以降となります。

参考:バンドルカードサポート「ポチっとチャージの申込み可能額について」

【注意!】バンドルカードにはクレカと異なる危険性がある

バンドルカードは「ポチっとチャージ」機能によって、現金が手元になくても後払いでチャージができる便利なアプリです。

後払いという点ではクレジットカードと同様のサービスといえますが、ポチっとチャージにはクレジットカードとは異なるリスクも潜んでいます。

とくに

  • 最大年率204%もの手数料
  • バンドルカードの現金化

には注意が必要です。

以下で詳しく解説します。

手数料は最大年率204%もの高金利

ポチっとチャージは1回のチャージ申し込みごとに、チャージ金額に応じた手数料が発生します。

この手数料は、実はかなりのコストになっているので、利用時には注意が必要です

たとえば、申込金額が3,000円の場合の手数料は510円です。この場合は翌月に3,510円を支払うことになり、借入れ金利として計算すると年204%という高金利となります

手数料を1ヶ月の借入金利に置き換え、年利を割り出した計算結果が下の表の右側の赤い数字です。

もっとも高金利となったのは、3,000円をチャージしたときの年利204%です。このケースが突出して数値が高いですが、他の金額でも概ね年利50%前後となりました。

ポチっとチャージのチャージ手数料と年利換算
申込金額 手数料 手数料の年利換算*
3,000円〜1万円 510円 61.2%〜204%
1万1,000円〜2万円 815円 48.9%〜88.9%
2万1,000円〜3万円 1,170円 46.8%〜66.9%
3万1,000円〜4万円 1,525円 45.8%〜59.0%
4万1,000円〜5万円 1,830円 43.9%〜53.6%

* 小数点第2位は四捨五入。実際の金利とは異なる場合があります。
※参考:バンドルカードサポート「ポチっとチャージの申込み可能額について」

消費者金融での借入れの上限金利は年18%程度、クレジットカードのリボ払いの手数料率は年15%〜18%程度が一般的です。

利息制限法では、貸金業者からの借入れにかかる上限金利は借入額に応じて15%〜20%と定められていますが、このようなプリペイド(前払い)サービスの手数料は利息制限法の対象とならないため、このような高金利でも違法ではないのです

金利だけでなく実質の支払額としても、毎月1,830円もの手数料が発生すれば、年間で2万1,960円になり、コストとしては決して少なくはありません。

ポチっとチャージは手持ち資金が足りないときなどに手軽で便利なサービスですが、手数料にかかるコストへの意識を持つことが大切です。

利息制限法については以下の記事で詳しく解説しています。

バンドルカードの現金化はさらにリスクが高いので利用しない

バンドルカード(ポチっとチャージ)の残高を現金化することは、原則としてできません

バンドルカードの規約にも、現金化の禁止が明記されています。

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第10条【禁止事項】
利用者が、以下のいずれかに該当する場合、若しくは該当すると当社が合理的に判断した場合、本サービスのご利用をお断りするとともに、その後本サービスを含む一切の当社のサービスのご利用をお断りする場合がございます。(中略)
(6)利用者が現金化を目的として本サービスを利用した場合、意図的な未払い等の詐欺的な行為をした場合、又は違法行為に利用した場合

引用:バンドルカードサポート「Gardia後払いサービス規約」

Webサイトで「バンドルカードの現金化」と検索すれば、専門業者のサイトや裏技の記事が数多くヒットします。

バンドルカードの残高を現金化する業者の一般的な方法は、チャージ残高で商品を購入し、それを買い取るというものです。

しかしこのような業者に依頼すると、次のようなリスクが想定できます

  • 実際より低い換金率を提示される
  • 高額な手数料を請求される
  • バンドルカードの支払いがなくなるわけではない
  • バンドルカードの規約違反になる(支払いが完了するまで商品の所有権は留保されている)
  • バンドルカードから得た個人情報や信用情報を悪用される

実は現金化そのものは違法ともいえません。それを規制する明確な法律、罰則がないからです。

しかしバンドルカードの規約では、支払いが完了するまで商品の所有権は留保されており、支払い終了までは利用者は商品を管理する義務があります。

したがって支払い前に勝手に商品を売却してしまうと、規約に違反することになります

続きを読む

第6条【所有権留保】
本サービスご利用後、利用者の当社に対するお支払が完了するまで、商品等の所有権は当社に留保させて頂きます。したがって、お支払完了までの間、商品等を適切に管理して頂くようお願いいたします。

引用:バンドルカードサポート「Gardia後払いサービス規約」

またバンドルカードから得た個人情報や信用情報を悪用されてしまうと、犯罪に関わるようなリスクを背負ってしまう可能性もあります。

バンドルカードの現金化はしないほうがよいでしょう。

借入れが多くて支払いができない場合は弁護士に相談を

バンドルカードをはじめ、クレジットカードの利用や消費者金融などからの借入れが多く、返済ができなくなったら、弁護士に相談することも検討してください。

弁護士に相談することで、正当な解決方法である「債務整理」で借金問題を解決できる可能性があるのです

弁護士に依頼するおもなメリットは、次の通りです。

  • 債務整理すべきか・どの方法が最適か判断してもらえる
    債務整理には次の3つの方法があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
  • 一般の方には実際に債務整理をすべきか、どの方法を行うべきかの判断は難しいといえます。弁護士に相談することで、ご自身に合った借金問題の解決方法を提案してもらえます。

  • 「受任通知」の送付によって返済や督促が最短即日ストップ
    弁護士に債務整理を依頼すると、債権者に直ちに「受任通知」を送付してくれます。債権者が受任通知を受け取ると、督促や返済が止まります。

受任通知について詳しくは以下をご覧ください。

  • 複雑な交渉・手続きをおまかせできる
    任意整理は、債権者である貸金業者と直接交渉をします。個人再生・自己破産は裁判所での手続きが必要となります。
    弁護士に依頼することで、これらの交渉や手続きの代理人となってもらうことができます。

債務整理について詳しくは以下をご覧ください。

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監修者情報
監修者:弁護士法人・響弁護士
島井 伸仁
弁護士会所属
東京第二弁護士会 第59432号
出身地
奈良県
出身大学
関西大学社会学部 大阪大学法科大学院
保有資格
弁護士
コメント
ご依頼者の抱える問題が一歩でも解決に進むように日々職務に努めております。
[実績]
43万件の問合せ・相談実績あり
[弁護士数]
43人(2023年2月時点)
[設立]
2014年(平成26年)4月1日
[拠点]
計7拠点(東京、大阪、香川、福岡、沖縄)
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