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2020.05.26
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返済しているのに借金が減らないのはなぜ?減らない理由と減らす方法

借金を少しずつ返しているのに、なぜか減っていかない……
借金を返す、有効な手立てがあれば教えて!

クレジットカードのポイントをもらえるキャンペーンでリボ払いに変更したり、軽い気持ちで消費者金融やカードローンなどを利用したりした結果、借金が返せなくなる場合があります。また、毎月きちんと返済しているのに時間の経過とともに借金が増えてしまい、返済が困難になる方も少なくありません。

この記事では、「借金が減らない理由」について詳しくご説明します。減らない借金を1日も早く返すために有効な手段や、借金問題で困った場合に利用できる相談先についても押さえておきましょう。

借金が減らない理由

毎月きちんと借金を返しているはずなのに、借金が減らないのはなぜでしょうか。

その理由は、「利息」にあります。特に以下のケースに当てはまる場合は利息が増えやすく、借金額も大きくなる可能性が高いので注意しましょう。

利息が高く、元金の返済ができていない

毎月発生する利息の金利が高く、元金の返済ができていないと借金は減っていきません。

利息は元金に対して一定の金利で毎月発生し、借金残高に加算されていくものです。元金がある限り利息は発生し続けますが、元金が減少すれば利息も減っていきます。そのため、借金総額を減らすには、元金を減らす必要があります。

しかし金利が高い借金の場合、利息が高額になります。返済できる金額が増えるわけではないので、相対的に元金の減るペースは鈍くなり、返済期間が長くなりやすいといえるでしょう。

毎月の返済額が少なく、長期間返済を続けている

毎月少額の返済を続けている場合も、借金がなかなか減っていきません。

毎月返済できる元金が少額だと完済するまで新たな利息が発生し続けるので、当然借金はどんどん増えていきます。新たな利息の発生を抑えるためには、とにかく元金を減らすのが鉄則です。

「最低返済額を支払っているから大丈夫」などと思っていると、いつまで経っても「借金が減らない……」という状況に陥りがちです。借金が減らない場合は、返済方法の見直しも検討すべきでしょう。

借入先が複数ある

借入先が複数ある方も、借金が減らない状態に陥りやすい傾向があります。

複数の借り入れをしている「多重債務者」の場合、借金返済のために借金を重ねるケースもあります。しかし、複数の借入先で借金をすれば、当然ながらどの借金でも元金がゼロになるまで利息が発生し続けます。

たとえば、A社の借金の返済のためにB社で借金する場合、B社での借入額は「A社の借入額+利息」となります。するとB社への返済額は「A社の借入額(元利合計額)+B社の利息」となるため、返済額は増えてしまいます。

リボ払いを利用している

クレジットカードの「リボ払い」も、借金が減らない大きな原因の一つといえるでしょう。

リボ払いとは、利用金額にかかわらず毎月の支払い額が一定になる支払い方法です。毎月の支払い額が少ないため気軽に利用している方も多いですが、リボ払いには「毎月の返済額が小さいと分割払いの回数が増え、支払い期間が長期に及ぶ」という落とし穴があります。

借金は「支払い期間が長くなるほど利息も増える」とお伝えしましたが、リボ払いでもその現象が起きるため、借金が減らない原因となってしまうのです。

借金の返済額を守れていない

借金を減らすという目標を達成する上でもっとも避けたいのが、「返済日を守らないこと」です。借金の返済日を守らないと、返済期日の翌日から遅延損害金が発生し、返済総額が増えていきます。

遅延損害金は次のように計算します。

借入額×年率×滞納日数÷365日(うるう年は366日)=遅延損害金

多くの貸金業者では、遅延損害金率を上限の年利20%に設定しています。それが本来の返済額に加算されるのですから、返済日を守らないと借金は大きく増えてしまいます。放置するとおそろしい金額になってしまうこともあるので、注意が必要です。

借金と利息の関係

借金が減らない理由がわかったところで、続いては借金の利息が発生する仕組みや利息の計算方法について見ていきましょう。

利息が発生する仕組みと利息の計算方法

利息はお金を貸した側が貸した金額(元金)に追加して受け取るお金のことで、借金を返済する際には「元金+利息」を支払う必要があります。

利息は次の計算式で算出します。

借入金額×実質年率÷365日(うるう年は366日)×借入日数=利息額

※実質年率は、1年間にわたってお金を借りた場合の「年利」を指します

では、10万円を18.0%の金利で1ヶ月(30日間)借りた場合の利息を算出してみましょう。

100,000円×18%(0.18)÷365日×30日=約1,479円

もう少しわかりやすくするため、上の計算式を分解して説明します。

1.まず、「借入1年分の利息額」を「100,000円×18%(0.18)」で計算します。

2.続いて「借入1年分の利息」を365日で割り、「1日あたりの利息額」を出します。

3.最後に「1日あたりの利息額」に借入日数(30日)を掛けると、「借入30日分の利息」が算出できます。

上記の計算方法は利息計算の基本となるので、ぜひ覚えておきましょう。

消費者金融の利息

消費者金融の利息計算も、同じ利息計算式を用いて計算できます。

まず利息計算に必要な実質年率ですが、利息制限法では元金(借入額)による上限を以下のように定めています。

元金額と上限金利

  • 10万円未満:20%
  • 10万円以上100万円未満:18%
  • 100万円以上:15%
  • 多くの消費者金融では、利息制限法の上限金利を採用しています。

    以上を前提として、「50万円を実質年率18%で借り、毎月3万円ずつ20ヶ月で返済する場合の利息」を計算します。

    <1回目の返済時>

    500,000円×18%(0.18)÷365×30=7,397円

    毎月の返済額3万円のうち、7,397円が利息に、差額の2万2,603円が元金の支払いに充てられます。

    <2回目の返済時>

    2回目は、50万円から2万2,603円を引いた金額が元金(借入残高)となり、それをもとに利息が計算されます。

    477,397円×18.0%(0.18)÷365×30=7,063円

    1回目よりも元金が減ったので、元金にかかる利息も減り、その分だけ元金の支払いに充てられる金額が増えます。

    以後は下の表のようになり、最終的に利息の合計額は7万8,398円となります。

    返済回数返済額元金利息残高
    1 30,000円 22,603円 7,397円 477,397円
    2 30,000円 22,937円 7,063円 454,460円
    3 30,000円 23,276円 6,724円 431,184円
    10 30,000円 25,797円 4,203円 258,315円
    19 30,000円 29,442円 558円 8,276円
    20 8,398円 8,276円 122円 0円
    累計 578,398円 500,000円 78,398円

    ここでは1年を365日とし、30日ごとに返済した場合で計算していますが、実際にはうるう年の日数や次の返済日までの借入日数などを考慮した上で利息計算を行います。

    リボ払いの利息

    今度はリボ払いの利息計算です。リボ払いの手数料(利息)金利はおおむね15%程度が相場なので、その利率で計算してみましょう。

    数料15%、借入残高が100万円のリボ払い代金を返済するケースだと、借入期間1ヶ月の利息は次のようになります。

    100万円×15%(0.15)÷365日×30日=1万2,328円

    毎月の返済額を3万円に設定した場合、返済額の約41%を利息が占めることになります。返済額の半分近い金額を利息に取られると考えれば、リボ払いの利息の重さを実感できるでしょう。

    そのような利息の負担を長く続けないためには、1回の返済額を増やして返済期間を短くすることが大切です。

    借金を減らす方法

    ここまでの説明で、毎月増えていく利息が元金の返済を遅らせ、借金が減らない原因となっていることがおわかりいただけたかと思います。「1日も早く元金を減らさなきゃ……」と思った方も多いでしょう。

    続いては、元金を減らすのに有効な手段となり得る3つの選択肢をご紹介します。

    繰り上げ返済をする

    まず検討したいのが、「繰り上げ返済」です。

    繰り上げ返済とは、毎月の返済額のほかに借金の一部を返済する方法です。または、まとめて返済するなどして元金を減らし、新たな利息の発生を抑えて早期返済を目指します。

    借金の返済期間が長いほど元金が減るペースは遅くなり、遅くなるほど支払う利息は多くなります。しかし繰り上げ返済を行えば、将来的に発生する利息が減るので借金総額も減っていきます。

    まとまったお金が入った場合や手持ちの資金に余裕がある場合は、繰り上げ返済を検討しましょう。

    おまとめローンを利用する

    多重債務による借金を減らす方法として、「おまとめローン」があります。おまとめローンは複数の借入先からの借金を一つの契約にまとめなおす金融商品(サービス)のことで、「おまとめローン」を使って借金を一つの契約にまとめなおすことを借り換えといいます。

    おまとめローンのメリットは、低金利の1社にまとめることで以降に発生する利息を減らせること。金利が下がるので、毎月の返済額を減らすことも可能になります。また、複数あった返済日が一つに集約されるため、支払いの管理が楽になります。

    ただし、金利が高いと借り換えの効果が出ない、追加の借り入れができない、審査が厳しい傾向にある、元金を減らすことはできない、などのデメリットもあることを覚えておきましょう。

    債務整理をする

    以上の解決方法で返済することが難しい場合は、「債務整理」を検討するのも一つの方法です。

    債務整理を弁護士や司法書士などの専門家に依頼すると、専門家から債権者に債務整理を受任した旨を伝える「受任通知」が送られます。この書面の効果によって借金に関するすべての督促が止まり、手続き終了まで借金返済の義務が猶予されます。

    債務整理には次の種類があります。

  • 任意整理
  • 債権者との直接交渉によって返済金額の減額を図り、生活に支障のない範囲で完済を目指せるようにする手続きです。 任意整理を行うことで高い利息や遅延損害金をカットできる可能性があり、しっかり整理できればその後の返済が楽になるでしょう。

    約5年間にわたってローンやクレジットカードを利用できないというデメリットはありますが、裁判所費用がかからない、国の機関紙である「官報」に載らないなど、リスクが比較的小さい債務整理手続きといえます。

  • 個人再生
  • 住宅(持ち家)を残したまま、借金を5分の1程度、最大10分の1まで圧縮することができる債務整理です。「一定の収入がある」「住宅ローン以外の借金が5,000万円未満」といった条件を満たしていれば申し立てることができ、残った借金を3~5年に分割して返済します。

    個人再生の場合は5~10年間にわたってローンやクレジットカードを利用できなくなり、裁判所の手続きが必要となるため任意整理よりも費用負担が増える、「官報」に情報が載る、といったデメリットがあります。

  • 自己破産
  • 自己破産は借金の返済義務が免除される手続きで、認められればすべての借金から解放されるのが最大のメリットです。(ただし租税債権や養育費等は免責されません。また、借金の理由によっては認められないこともあります)

    一方で、家や車、預貯金といった高額財産が返済に充てられる、「官報」に情報が載る、最大10年はローンやクレジットカードが利用できない、破産手続中は特定の仕事への就業や資格が一定期間停止されるといったデメリットがあります。

    これらの債務整理は自分で行うことも不可能ではありませんが、貸金業者を相手に交渉を有利に運ぶことは難しいでしょう。また、裁判所での手続きには複雑なものもあり負担も大きいので、弁護士・司法書士などの専門家に相談するほうがより確かでしょう。

    電話やメール、面談で、債務整理の無料相談を行っている法律事務所も多くあります。疑問や不安がある方は、相談してみてもいいかもしれません。弁護士や司法書士には守秘義務があるので、「周りに知られたくない」という意向にも配慮してくれるはずです。

    まとめ

    借金が減らない最大の原因は、増え続ける利息です。元金がゼロになるまで毎月利息が発生し続けるため、「なかなか借金が減らない……」という状況が起こってしまいます。その悪循環を断ち切って借金を減らすために、1日も早く元金を減らしましょう。

    そのための有効な方法として、繰り上げ返済やおまとめローンがあります。それでも完済が難しい場合は、債務整理が借金問題を解決へと導く選択肢となるかもしれません。

    なかなか借金が減らなくてお困りなら、債務整理に詳しい専門家に相談してみてはいかがでしょか。法律の専門知識を駆使して問題の解決方法を一緒に考え、借金の状況に適した債務整理を提案してくれるでしょう。

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