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リボ払いにも過払い金はある!請求できる条件と外せない注意点とは?

澁谷 望
監修者:弁護士法人・響 弁護士
澁谷 望
  • 所属弁護士会:第二東京弁護士会 第54634号
  • 出身地:熊本県
  • 出身大学・大学院:関西大学法学部 同志社大学法科大学院
  • 保有資格:弁護士・行政書士
  • コメント:理想の弁護士像は、「弱い人、困った人の味方」と思ってもらえるような弁護士です。 そのためには、ご依頼者様と同じ目線に立たなければならないと思います。そのために日々謙虚に、精進していきたいと考えています。
  • 弁護士法人・響HPの詳細プロフィール

リボ払いの返済を続けているときに「リボ払いで過払い金が請求できるといいのにな…」と考えることがありませんか?

リボ払いにも過払い金は発生しますが、過払い金が発生するにはいくつかの条件があります。

そこで、この記事では、リボ払いの過払い金が発生する条件や、請求する前におさえてほしい注意点などを詳しくお伝えします。

モデルケースを用いて過払い金の計算方法も説明していきますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

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リボ払いで過払い金が発生する3つの条件

リボ払いで過払い金が発生するには3つの条件が必要です。
次に説明する条件に当てはまっていれば過払い金が発生している可能性があります。

2010年以前に借入れている

過払い金とは、払い過ぎた利息のことです。

日本には2010年6月17日までグレーゾーン金利というものが存在しました。
グレーゾーン金利とは、利息制限法と出資法という2つの法律によって生じた上限金利の差をいいます。
この金利差があることで、本来は払う必要がない利息を金融業者に払っていた可能性があり、それが過払い金です。

利息制限法の上限金利は次のとおりです。

  • 元本10万円未満:年20%
  • 元本10万円以上100万円未満:年18%
  • 元本100万円以上:年15%
  • 現在の出資法には金融業者の上限金利は年20%と定められていますが、2010年6月17日以前は、年29.2%を超えない限り罰則がなかったのです。
    そのため、消費者金融やクレジットカード会社の中にはグレーゾーン金利を設定しているケースが見られました。

    たとえば元本100万円の場合、利息制限法の上限年率は15%ですが、2010年以前は年16.0%~29.2%の範囲で金利を設定していた金融業者があるので、その期間に借入を行っていれば、過払い金が発生しているかもしれません。

    グレーゾーン金利は2010年6月18日の貸金業法改正によって消滅しましたが、2010年6月17日以前に借入をしていれば、過払い金が発生している可能性があります

    利用枠がキャッシングである

    リボ払いで過払い金が発生するのは、消費者金融で借金をするように使っているキャッシングのときです。

    一方、クレジットカードのショッピングに過払い金は発生しません。
    これは、ショッピングの利用料は利息ではなく、カード会社にお金を立替えてもらった手数料に該当するからです。

    そのためクレジットカードのリボ払いでは、キャッシングのときに過払い金が発生します。

    最後の取引から10年以内である

    リボ払いの返済を完済している場合でも、過払い金があれば請求できます。
    ただし、過払い金には請求できる期間(時効)があり、その期間は最後の取引から10年です。

    たとえば2011年に完済していた場合の時効の期限は2021年で、もし過払い金が発生していたとしても、この期間を過ぎると時効によって過払い金請求ができなくなります。

    リボ払いで過払い金請求する上での注意点

    リボ払いの過払い金請求で受ける影響には注意が必要です。
    事前に把握しておくことで、過払い金請求後の生活をイメージしやすくもなりますので、ここで詳しく確認しておきましょう。

    過払い金請求をしたカード会社は利用できなくなる

    カード会社にリボ払いの過払い金を請求すると、そのカード会社との契約は解消されるので、その後クレジットカードの利用はできなくなります。

    リボ払いの過払い金を請求したからと言って、全てのカード会社との取引ができなくなるわけではありません。
    返還された過払い金と残高を相殺して残高がなければ、他のカード会社は通常通り利用できます。

    過払い金よりも残高が多いと事故情報が登録される

    過払い金の請求が理由で事故情報に登録されることはありませんが、返還された過払い金よりも、リボ払いの残高がの方が多い場合は、事故情報が登録されます。

    たとえばキャッシングの残高が100万円残っていて、リボ払いの過払い金で請求できる金額が80万円だった場合、100万円-80万円で20万円の残高があることになります。

    このように過払い金請求をしても残高がある場合、法律的には任意整理として扱われるため、事故情報に登録されるのです

    ショッピングの残高は相殺される

    過払い金の対象になるのはキャッシングですが、キャッシングの支払いは完済して過払い金が返還されたとしても、同じカードにショッピング枠の残高があれば、その残高は過払い金から差し引かれて相殺されます。

    たとえば支払いは完済しているキャッシングの過払い金が30万円発生していて、ショッピングの残高が10万円ある場合、30万円から10万円が相殺され、20万円が戻ってくるということです。

    請求できない場合もある

    グレーゾーン金利があった期間中にキャッシングをリボ払いで利用していても、ある程度の返済履歴がなければ過払い金が発生している可能性は低いかもしれません。
    返済履歴が少ないということは、そもそも支払っている期間が短いので、過払い金の発生を見込みにくいためです。

    一般的には5年程度の借入期間が必要と言われますが、借金額や金利によっても変わってくるので、返済履歴との関係も気になる方は弁護士のような専門家に相談することをおすすめします。

    また、リボ払いの過払い金が発生していても、借入先の金融業者が倒産している場合は請求できません

    請求しようにも、請求先の会社がすでに存在しないからです。
    今後倒産する金融業者がないとは限りませんので、リボ払いの過払い金が発生している場合は、早めに請求するほうがいいでしょう。

    返済が長期化しやすいリボ払いは過払い金が期待できる

    リボ払いは返済が長期化しやすい傾向にあることから、過払い金の発生も想定されます。
    代表的な返済方法から、リボ払いが長期化しやすい仕組みを見てみましょう。

    リボ払いが長期化しやすい仕組み

    リボ払いが長期化しやすい理由には、次のような支払い方法があると考えられます。

    元利均等返済方式
    利息返済分を含めた一定額を毎月支払う返済方法です。
    金利15%で返済額が1万円の場合、元金が8,500円、利息が1,500円、というイメージです。

    特に返済初期の頃は、返済額に占める利息の割合が高いため元金が減りづらく、結果として返済が長期化してしまう傾向にあります。

    残高スライド元利定額返済方式
    基本的には元利均等返済方式と同じですが、大きな違いは毎月の残高に応じて返済額が変動するという点です。

    残高21万円~30万円は返済額1万円、残高10万円~20万円は返済額5000円、という具合に残高に応じて返済額が変わるので、返済が進んで残高が減ると、毎月の返済額が少なくなります。
    そうなると残高が減りにくくなるので、結果として返済が長期化します。

    このようにリボ払いの返済方式は、なかなか元金が減らない仕組みがあり、完済までの期間が長くなってしまうことが珍しくありません
    返済期間が長くなれば返済回数が増えるので、その分利息も返済していることになるのです。

    主なカード会社の法改正前後の金利

    借入したのが法改正の2010年以前からだとすると、過払い金が発生していた可能性があります。
    主なクレジットカード会社の法改正前と法改正後の金利を比較してみましょう。

    カード会社名改正前の金利改正時期改正後の金利
    ライフカード18.25%~27.74%2006年に改正13.505%~18.0%
    オリコキャッシング7.8%~27.6%2007年に改正 15.0%~18.0%
    セゾンカード24.0%~27.0%2007年に改正12.0%~18.0%

    上記のようなクレジットカード会社と取引がある場合は過払い金が発生している可能性があるので、請求を検討しましょう。

    過払い金の計算方法

    過払い金の計算方法をモデルケースを用いて解説します。
    ご自身にどのくらいリボ払いの過払い金が発生しているかの目安として参考にしてください。

    まずはグレーゾーン金利での利息額を確認

    まずは払いすぎていたグレーゾーン金利での利息額を調べる必要があります。 利息の計算式は次のとおりです。

    元金×金利÷365×利用日数

    グレーゾーン金利の目安は次のようになります。

  • 借入10万円未満 21%~
  • 借入10万円~100万未満 19%~
  • 借入100万円以上 16%~
  • たとえば借入金額50万円で金利19%を超えていれば、グレーゾーン金利で返済していたということです。

    モデルケースとして借入金額50万円、金利27.0%、利用日数5年で計算してみましょう。
    50万円×27.0%÷365×1825(365日×5年)=67万5,000円
    グレーゾーン金利のケースで計算した利息は67万5,000円です。

    現在の金利での利息額を確認

    次に、法改正後の現在の金利での利息額を出してみましょう。

    利息制限法の上限金利はこちらです。

  • 元本10万円未満 年20%
  • 元本10万円以上100万円未満 年18%
  • 元本100万円以上 年15%
  • 先ほどと同じ借入金額50万円、利用日数5年間のモデルケースだと、金利は18.0%でこうなります。
    50万円×18.0%÷365×1825(365日×5年)=45万円
    現在の上限金利18.0%で計算した利息は45万円です。

    グレーゾーン金利と現在の利息の差額を出す

    最後に、グレーゾーン金利の場合の利息額から現行法の上限金利の利息額を引いて差額を出せば、それがリボ払いの過払い金ということになります。 このことを引き直し計算といいます。

    67万5,000円-45万円=22万5,000円

    引き直し計算の結果、22万5,000円の過払い金が発生していることが分かりました。
    あくまでもモデルケースではありますが、ご自身の状況に当てはめてみて、目安として計算をしてみましょう。

    ただし正確に引き直し計算をするには、グレーゾーン金利で利用していた借入先、借金額、取引期間などを細かく知って適切に処理する必要があるので、個人では難しいでしょう
    リボ払いの過払い金請求を考えている場合は、専門家に正しい利息などを調べてもらい、細かく割り出してもらうことをおすすめします。

    まとめ

    リボ払いで過払い金が発生している条件は次のとおりです。

    ・2010年以前の借入
    ・利用枠がキャッシング
    ・最後の取引から10年以内

    リボ払いは返済期間が長期化しやすいので、キャッシングの利用状況によっては過払い金の発生を見込むことができますが、請求にあたっては注意点もあるので事前に把握しておくといいでしょう。

    計算を行うには、カード会社から返済履歴を取り寄せる必要があります。
    実際に引き直し計算を行うのは複雑なので、返済履歴の取り寄せから計算、請求まですべて代行をお願いできる弁護士を頼ってみてはいかがでしょうか。

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